バレエ学校に留学中の治奈さん、ほのかさんインタビュー
プロのバレリーナを目指して
2016年7月18日掲載
新企画 メルボルンで頑張る日本人を紹介する【がんばるボルン】
初回は、プロのバレリーナを目指して留学中の治奈さん、ほのかさんにインタビュー!
バレエ学校での授業をはじめバレエへのあつい思いを伺いました。
満井ほのかさん(ミツイホノカさん)仙台市出身
且股治奈さん(カツマタハルナさん)札幌市出身
―バレエ歴とメルボルンに来られた経緯を教えてください。
ほのかさん(以下M):近所の方に勧められたのがきっかけで、3歳から先生について習ってきました。両親よりも、先生といた時間の方が長いんです。今回、バレエ学校主催のオーディションに合格してこちらのバレエ学校に2年間留学しています。
はるなさん(以下K):私も3歳から続けています。どうやら姉の影響でバレエを習いたいと言ったそうなんですが、覚えていないんです…。高校卒業時にバレエの道に進もうとオーディションを探していた時に、この留学を知って私もオーディションに合格してこちらに来ました。
―メルボルンのバレエ学校はいかがですか
M&K: 踊りに集中できる良い環境だと思います。学校は週6日の月~土曜日までです。
授業は10:15からですが、9:00には登校するようにしているので、毎朝一番のりです!(笑)
(ここでインタビューに同席していた伊賀さんが「2人とも朝4時に起きて練習を始めているんですよ」)
朝起きたら、すぐに筋トレと柔軟を始めます。学校に着いた後も、筋トレをしますね。
バレリーナとして、強くないと踊れないんです。あとケガを防ぐためにも柔軟と筋トレはとても大事にしています。
―海外からの留学生は多いですか
M&K: あまり見かけないです。中国からの方もいますね。あとはオーストラリア人が多いです。
(伊賀さんから一言「休憩時間や休校日も練習しているのは、みんな日本人なんだっけ?」)
M&K: そうですね!日本人はみんなたくさん練習していますよ。
―日本と海外の両方で踊っていて、気づいたことはありますか
M&K: そうですね、ダンサーの体型への考え方が全然ちがって最初は驚きました。
日本で踊っていた時は、バレリーナは細ければ細いほどいい、筋肉はつけすぎないようにと言われてきました。
こちらでは本当に現代的というか、表現するための身体作りに大切さを強調していて、筋肉は必要だからヘルシーなものを
ちゃんと食べようという指導なんです。身体作りに対して、1年前に比べると大きく意識が変わりました。
―こちらでは教え方も違うんですね! 踊りの授業以外にはどのようなことを学ばれていますか。
M&K: 先ほどの続きになりますが、解剖学の授業があるんです。文字通り、骨や筋肉について学ぶことで、
身体の使い方やケガの予防に生かそうと。より身体の動かし方に注意するようになって、踊りやすくなったと感じています。
―ズバリ一番楽しい瞬間は
M: 舞台で踊っているとき、踊り終わって拍手をもらっている時が一番しあわせを感じます。
K: 舞台はもちろん、実は、練習も好きです。先週できなかったことや、教えられたことができるようになるのがうれしいんです。
―オフの過ごし方は
M&K: 2人とも食べることが好きなので、常に食べものの話をしています(笑)
これまで行った場所ではサウスメルボルンマーケットがお気に入りです。建物がきれいで、
試食がたくさんあるんですよ。このあいだ行った時はほとんど全種類のチーズを試食してしまいました。
―将来の目標を教えてください
M&K: 来年卒業するので、ヨーロッパのバレエカンパニーに入りたいです。プロのバレリーナとして、活動したいと思っています。
昨年は、アートセンターメルボルンの大舞台で「コッペリア」に出演したお二人。今年12月には「くるみ割り人形」の公演が決まっています。治奈さん、ほのかさん、ありがとうございました!
【取材後記】
治奈さん、ほのかさんはバレリーナだけあって、姿勢が美しかったです。バレエの好きな演目は、たくさんありすぎて決められないそうで、踊るのも、観るのも好きなバレエにかける思いがとても伝わってきたインタビューでした。
インタビュー・文:梅田さゆみ
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