在メルボルン日本国総領事 長谷川 晋氏 インタビュー
長谷川新総領事、かく語りき!!
2008年5月5日掲載
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在メルボルン日本国総領事館 長谷川晋 新総領事インタビュー 【長谷川晋(はせがわすすむ)総領事】
プロフィール |
--まず、メルボルンの印象はいかがでしょうか?
聞いていた通り、住みやすい街です。前任先のウィーンと比較すると、こちらの人の方がフレンドリーでオープンな感じを受けました。また街中には若い人が非常に多いですね。
--では、アデレードの印象は?
まだ1泊2日の滞在だけなので確たる印象とまでには至っていませんが、海のほうのリゾート・エリアでランチを食べた際、「静かで美しい街だな」と思いました。
--合計で何カ国赴任されたのですか?
フランス、イスラエル、タイ、オーストリア、オーストラリアの5ヶ国です。
--今までの赴任先での印象深い思い出や出来事をお聞かせ下さい。
それぞれの赴任先で出来事がありますが、まずイスラエルではイスラエルとパレスチナの紛争を目の当たりにしました。2000年、キャンプデービット会談が上手くいかず平和プロセスが進まない関係となり、その年の秋以降は暴力行為が始まり、現在も完全な解決には至っていません。 バンコクに赴任していた際は2003年に北朝鮮からの脱北者が大使館に約3週間侵入し、韓国側とタイ政府等の交渉役を任されました。また2004年の年末に起こった大地震・大津波への対応は大変でした。 それからウィーンにおいては2006年10月、北朝鮮の核実験が起こり、早朝から出勤した記憶があります。
--今回の赴任前にオーストラリアへいらっしゃったことはありますか?
1980年代前半にシドニーとキャンベラに出張で来ました。ウィーンでも豪州の外交官とも良く付き合っていましたが、直接オーストラリの事に関わるのは今回が初めてです。
--赴任先がメルボルンに決まった時の心境は?
正直、あまり予想していなかった人事でしたが、オーストラリアは先進国で住みやすく、日豪関係も深く、大変親日家である、という印象が強い。シドニーよりメルボルンの方がヨーロッパ的な雰囲気だと聞いていたので、個人的にもモダンな感じよりも落ち着いた雰囲気が好きなので、良かったな、と思いました。
--メルボルン総領事館として今後、取り組むイベントやプロジェクトは?
連邦政府と直接交渉するのは大使館の仕事ですが、政権も変わったところなので、ビクトリア州の連邦の議員や政治家とも交際を深めたいです。また100社以上あるメルボルンとアデレードの日本企業の支援を積極的に行いたいと考えています。その他、総領事館主催の行事だけではなく、民間や自治体での交流やイベント、学生の交流、大阪市とメルボルン市の30周年の文化行事などの交流が盛んなので、様々な草の根活動に直接関わり、最大限の支援をしてゆきたいと考えています。数多く催されるイベントを関連付け、交流の質を高めたいとも考えています。
開かれた総領事館として、オールジャパンで対応してゆくのがテーマ。そしてマスコミ・メディアの皆様とも深くお付き合いしてゆきたいと思っています。
--ご趣味やスポーツについて
若い頃はスポーツをよくやり、タイではゴルフもプレイしましたが、あまり上達しませんでした。テニスも好きです。また、5月15日よりImmigration Museumで開催される大阪市とメルボルンの30周年の交流イベントの着物展(www.museum.vic.gov.au/immigrationmuseum)のオープニング式典に出席予定なのですが、Toorakの公邸でワーキング・ディナーやランチを行うので、その際に自ら着物を着てお茶をたててお客様をお迎えしたい、というのが自分の希望でもあり、また仕事においても役立つのではないか、と考えています。外交官の普段の仕事は概ね西洋的スタイルになっていますが、日本人は、やはり西洋人とは違うので、その違いを大事にしてゆきたいし、主張していきたいと思っています。
--これからメルボルンで楽しみたいことは何ですか?
イベントが多く、日本が関係しているものも多く、出席するのが楽しみです。フラワーガーデンでは、生け花もあるということなのでこちらも興味深いです。
--オーストラリアの食事はいかがでしょうか?
和・洋・中それぞれ美味しいし、特に洋食系はモダン・コンテポラリーとでも言いましょうか、盛り付けなどが斬新で(TAXIやVue De Monde)、流行の先端をいっていると感じます。多くの民族が集まっているメルボルンなので、これからギリシャ料理やベトナム料理なども食してみたいです。
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--こだわりのアイテム - フランスにいたこともあり、ポケットタイプ(スカーフ)は好きです。
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--メルボルン・アデレードに住む日本人へのメッセージ
その土地その土地のいい部分に注目して暮らしてほしいですね。例えば、どんなにオーストラリアが好きでも、少しぐらい合わないところや嫌いな部分もあるでしょうが、その土地のいいところを見出す精神が大切だと思います。日本食や日本の文化も根付いている部分があり、日本人にとっても住みやすい国なので楽しんで下さい! -
--これから外交官を目指す人にアドバイス
グローバル化が進む時代なので、外交や国際社会に関わるのは成長産業。成長産業に携わるのは色々な面でお薦めです。 -
--今後の日豪関係に大切なものは何か?
単に経済関係だけではなく、アジア太平洋地域では自由と民主主義を共有するパートナーですので、そういう包括的絆が重要と考えます。