メルボルンで「もしも」に備える
海外に住む日本人としての安全対策。
2011年9月11日掲載
3.11から今日で半年が経ちました。
東日本大震災、そしてニュージーランド・クライストチャーチで発生したカンタベリー地震で被災された方々に、慎んでお悔やみとお見舞いを申し上げます。
メルボルンは自然災害が少なく、世界でも安全な街として知られています。しかし、クライストチャーチであった地震も、地元の人達は全く予想していなかったものでした。
そして半年前の今日、東北地方を襲った東日本大震災。日頃からの準備の重要性が見直された災害でもあります。
災害は多くの人にとって「まさか自分にこんな事が起こるとは…」といった存在のもの。
危機管理への関心が高まっている今だからこそ、災害・危機対策について、おさらいをしておきましょう。
この記事では、「メルボルンでの危機管理対策」に焦点を当て、もしもの時にどう備えるか、どう対応するかについて、海外にいる日本人としての視点から、メルボルンで定められている対応策を中心にまとめています。
<海外に住む日本人として>
海外に住んでいる私たちの周りで緊急事態が起こった時、日本にいる場合とどのように異なるでしょうか?
まずは言葉の問題があります。緊急時の知らせも、救急車を呼ぶときもすべて英語。自分の英語力の問題だけではなく、日本にいる家族などがオーストラリアに安否の問い合わせをする際にも、言葉の問題は大きくなってきます。
また、短期滞在のため友人や知り合いが身近に少なかったり、日本では子供のころから教えられてきた、緊急時に必要な知識などが不足していたりするため、適切に対応できないということも考えられます。このようなことから、日頃からの備えがより大切になってきます。
☆緊急時に備えて☆
・海外在留届の提出
3ヶ月以上の滞在の場合は、提出が法律で定められています。届けを出していなかったため、災害時に家族が総領事に問い合わせした際も、滞在先が分からず安否確認が取れなかったという事例もあります。また被害にあった時に、自分の存在が総領事館に知られていないと支援を受けることもできません。メルボルンで生活する上で最低限の安全情報も総領事のメールマガジンなどから得る事ができます。在留届はネット上で簡単にできます。GO豪メルボルン内 総領事館の記事は こちら
・コンタクトパーソンを決めておく
コンタクトパーソンとは、自分に何かあった時に自分に代わって助けを求めたり、家族に連絡してくれたりする人のことです。オーストラリアに住んでいる友人や家族がコンタクトパーソンになりえます。家の中で何かあった時に備え、できれば1人は自分と違う場所に住んでいる人をコンタクトパーソンに選びましょう。日本にいる家族などにそのコンタクトパーソンの連絡先を教え、コンタクトパーソンには自分に何かあった時に連絡してほしい人(家族など)の連絡先を教えておきましょう。先ほど述べたように、総領事でも安全確認などは行ってくれますが、大規模災害時などの混乱時にもスムーズに大切な人と連絡を取るのに、コンタクトパーソンの存在は大切になってきます。
・緊急時の連絡先のおさらい
日本では子供のころから教えられてきた基本的情報も、メルボルンでは異なります。この機会にぜひメモを!
☆緊急時の対応☆
日本総領事に自分の存在を知らせる
何か緊急事態の発生を知った際には、まず安全な場所に避難することが大切です。好奇心で騒乱の場に近づくようなことは避けるべきです。避難後電話などで日本総領事に電話などで自分の存在を知らせましょう。
<メルボルンが定めている危機管理対策>
メルボルンで考えられる危機としては
・地震、洪水、その他の自然災害
・火事
・爆発
・ハイジャック、立てこもり、暴動、テロ
などがあります。またそれに伴い、電気、ガス、水道などのライフラインの切断も考えられます。
これらの危機に備えるために、メルボルンでは「How Prepared you are for emergency」、「KNOW WHAT TO DO IN A CBD EMERGENCY」という冊子を出しています。インターネット上からダウンロードが可能です(簡易英語バージョンあり)。
内容は、
☆緊急時に備えて☆
・Emergency Planの作成
・大切な書類のコピー
・コンタクトを取る人について考える
・地域について知る
・非常用バッグを用意する
☆緊急時の対応☆
・落ち着く
・ラジオ、テレビなどから情報収集をする
・必要時は000に電話する
・非常用バッグを持ち、緊急避難所(Relief Centre)へ向かう
(メルボルンCBD付近では、Melbourne Cricket Ground, Melbourne Convention Exhibition Centre, Melbourne Museum, Etihad Stadium)
など、日本で教えられてきたことと変わりありません。ただ冒頭で述べたように、海外に住む日本人としての自分の置かれている状況を見直し、もしもの時に備えて準備をしておくことが大切です。
参考資料
「How Prepared you are for emergency」 発行先;city of Melbourne
「KNOW WHAT TO DO IN A CBD EMERGENCY」 発行先;city of Melbourne
「安全な生活を送るために 2011年度版」 発行先;在メルボルン日本国総領事館
「海外安全 虎の巻」 発行先;外務省
「海外で困ったら 大使館・総領事館のできること」発行先;外務省
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