祝、国枝選手、全豪4連覇
車椅子テニスで前人未到の快挙!!
2010年2月2日掲載
昨年までオーストラリアン・オープンでは3連覇を達成しているディフェンディング・チャンピオンの国枝慎吾選手は、
1月30日(土)の決勝戦を逆転で勝って、車椅子テニス史上前人未踏の4連覇を達成。
Go豪メルボルンでは国枝選手を全面的に応援するとともに、その快挙を称えたい。
国枝慎吾
車椅子プロテニス選手 ユニクロ所属
オーストラリア・オープン(車椅子部門)
4連覇。
グランドスラム優勝回数12回
全豪オープン
2007, 2008, 2009,2010
全仏オープン
2007, 2008, 2009
ウィンブルドン
2007, 2008
全米オープン
2006, 2007, 2009
2008年北京パラリンピック男子シングルス金メダル
2010年全豪オープンダブルスでは、シングルスで戦ったステファン・ウデ選手と組んで優勝している。
全豪オープンシングルス決勝 2-1
この試合、フランスのステファン・ウデに先にマッチポイントを取られたが、そこからまさかの大逆転劇を演じた。
国枝選手 インタビュー
Go豪メルボルンは、オーストラリア・オープン・メディアルームにて国枝選手に記者会見を行った。
(この試合を振り返って)
腕を故障していて、十分な練習が出来なかったことが原因で、試合前は、ナーバスになった。
トスが安定せず、結果としてサーブが決まらず、非常ににタフな戦いであった。
トスが原因でサーブが十分に打てなかった。
勝てたのが不思議なくらいサーブが入らなかった。
技術で劣った分を心と日ごろから訓練した体力で補った。自分の場合は、練習に裏打ちされた自信が全て。練習は裏切らないと思っている。サーブ、バックが入らないのは練習が十分に出来なかったから。
試合中に修正しようと思ったが出来なかった。サーブとバックが悪かったが、フォアハンドは、及第点であったことは救いであった。勝利の原因は、フォアハンドに集中させたこと。
(先にマッチポイントを取られて)
自分が最強のプレーヤーだと言いきかせて、コートに向った。それがフォアハンドの良い球を打てた原因。
ウデ選手は、勝てると思った瞬間にナーバスになる癖があるのを知っていた。それでここでふたつ凌げばなんとかなるとの希望を持っていた。やはりウデ選手は、それまで入っていたサーブが入らなくなった。
その時にしめたと思った。ひじが悪くサーブが入らない状態でなんとか逆転で勝てたのは本当に大きい。
(ひじの状態について)
この6ヶ月ほどひじの痛さと戦ってきた。全豪に来る前日まで行くかどうか迷っていた。
練習をしてもひじが痛くて、20分で練習を止めた事もあった。痛み止めの注射をしてやっともたせている状態だった。
気持ちのアップダウンが大きく、落ちるところまで落ちた。トレーナーにも辛い思いをさせた。優勝の瞬間には、うれしさがこみ上げてきた。
(北京オリンピックで金メダルを取ってから)
北京への4年間は、本当にがんばった。その後プロになってからは、グランドスラムに対して、ひとつひとつにベストを尽くしている。
(全豪オープンについて)
今年、最初のグランドスラムであり、良い結果を残せてうれしい。次の全仏、ウィンブルドン、全米につながる勝利と思う。
(これからの展望は)
まずはひじを直すこと。そして次の全仏オープンに全力でぶつかることです。
(応援してくれた日本のファンに)
応援していただいて本当にありがとうございます。 おかげ様で全豪オープン4連覇することが出来ました。
撮影データ 撮影(イタさん)
Canon EOS 40D 絞り優先AE AI サーボAF スポット測光 絞りF4.0 1/1600秒 ISO感度 5000 WB太陽光 画質圧縮率 JPEG
レンズ EF70-200mm f/2.8L USM+1.4X