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ANE News November 2013

ANE 2013プロジェクト

ウィリアムズタウンの画廊で日本人画家が個展
11月21日-12月4日
Ryu Yanagiya Exhibiton “In Our Time”

 

 

メルボルン・ウィリアムズタウンの画廊で北海道在住の日本人画家が個展

 舞台アートディレクターを退職後、52歳で東京から北海道に移住して画家となられた、柳谷龍さん。日本、世界を旅する中で、普通の人々が、慣れ親しみ、愛情を注がずにはいられない、ポップな要素を頻用して、絵にすることが多いとか。地図絵、映画、ポップス、ジャズ画、ジャパンポップ・シリーズ等々で、冬期間に都内各所で個展を開催。

 

 11月21日はOpening Night。ワイン、ビール、チーズとビスケットで、絵の「心」を語り合いたいそうです。龍さんあゆみさんご夫妻は、絵を趣味とする方たちと絵を一緒に描いたり、機会があれば趣味のジャズを披露してくださるそうですのでお問い合わせ下さい。

 柳谷龍さんは、1951年北海道生まれ、本籍新宿区矢来町。美術学校をへて中央大学卒業。 

展示期間:2013年11月21日-12月4日 午前11時から午後4時半まで
無休
展示場所:カスタムズ ワーフ ギャラリア ウィリアムズタウン ネルソン・プレイス 126番地
オープニングナイト:21日 午後6時から8時まで。

無料ですがケータリングの都合上、予約をお願いします。
ヘーゼルウッド真理 Ph: 9397 8421 / E-mail: asiaaccess@bigpond.com

 

 

毎日がアルツハイマー上映会

 ANEとアルツハイマー・オーストラリア協賛で上演されたこの映画は、関口祐加という女性監督が、自分の母親の宏子さんのアルツハイマー型認知症の進行状態を発症から記録した映画である。

 宏子さんのもの忘れや同じことを何回も繰り返す、それに加えて彼女自身のはっきり物を言う性格などから、ユーモアをかもし出し、観る人を飽きさせない。それをレポートする本人は声だけで姿はほとんど画面に現れないので、宏子さんの日々の状態に集中できたよい記録映画である。また、宏子さんのようなアルツハイマー患者にはどのようなテストを行って進行状態を測るかを示す医師によるテスト場面や、専門医やプロの看護人などによるこの病気の解説なども挿入されていることも、観る人の理解を助ける。

 映画は彼女の83歳の誕生日から始まり、一年以上撮影され続けるが、一年後には去年家族がケーキや歌で祝ってくれた誕生日のことは全く記憶にないあたりで上映は終わってしまった。それは、予定されたプログラムの都合によるものらしいが、その後どのくらい観られなかったのかわからない。おそらく、この映画は宏子さんの進行状態を1年半くらい記録したものであろう。この病気の進行状態やその速度は人によって異なるが、1-2年ではほんの初期の段階であることを観る人は理解していなければならない。

 アルツハイマー病の末期は発症から10年後くらい(最近は進行を遅くする薬があるので、もっと長いかもしれないが)と考えられている。映画で観られた症状はさらに悪化することが予想される。認知症患者やアルツハイマー病の患者と暮らすことにはどのような問題があるかは、実際に一緒に生活した人でなければわからないと、専門家にも言われているが、関口監督は患者の毎日の生活を映すことにより、実際にどんなことが生活の中で起きているのかを人々に理解してもらうことを意図したのであろう。介護者になった監督自身が記録したこの映画は、認知症の高齢者人口が増え続ける時代での貴重な資料である。

- ピンカートン曄子

 

 

介護食について ―現場から

 栄養状態を維持していくためには、その人に合わせて提供された食事をほぼ食べるきることができることが前提になります。どんなに栄養価の高い食事を出しても、食べてくれなければ意味がありません。

 しかし、認知症というのは食べることも食べ方も忘れてしまう病気です。患者さんに無理に食べさせたり食べる機能に合っ ていない食事を食べてしまうと肺炎になり、生命さえ脅かしてしまいます。大学卒業後、病院で管理栄養士として患者さんの栄養状態等を維持・向上させる仕事をしていました私が勤務していた病院は高齢者が多く、認知症患者さんも少なくありませんでした。そんな方達に少しでも安全かつ栄養価のある食事をしていただけるよう考えるのが私たちの仕事の一つでした。

 介護食といっても患者さんそれぞれの食事をする(飲み込む)機能にあったものは細かく分類されるでしょう。その中でもソフト食といわれるものはミキサー状になった食材を増粘材でゼリーのようなのどごしに仕上げたものなどのことをいいます。それらをどのようにしたら栄養が満たされたものになるか、また色合い・風味などをよりよくするためには?という課題を常に求めてきました。

 高齢化が進む日本では、ソフト食・介護食という食事が以前よりも広まりドラックストアなどで購入することができるようになり、家に宅配してくれる業者もあります。みなさんが介護食といわれるものに興味を持っていただけると幸いです。

― 成田佳代

 

 

 

さくら会 於ゴールド・コースト

 まず、ブリスベンの領事館表敬訪問。そしてバスでカジノジュピター近くの良い眺めのアパートメント・メリトンへ。若い日本女性にも入会しやすいようにとの考慮から、2014年の1月から「さくら会」としてスタートする事と会議で決まりました。1952年に来豪された戦争花嫁第一号チェリー・パーカーさんにちなむ良い名だと思います。

 メルボルンから一緒に参加した俳句仲間よし子さんと私はアートセンターにも行き、他の州から参加された方と楽しい数日を過ごしました。テレビ番組関係者の方が、差し入れサパーとワインご持参で、タスマニアのバーニーにお住まいの戦争花嫁さんのドキュメンタリーを一緒に見に来て下さいました。僻地で頑張った方のお話に涙がでました。

 ひとりの方は、息子さんとお嫁さんに4日間付き添われて参加。料理、折り紙、クラフト、またバイリンガル俳句会もしました。日本経済最盛期に家族ぐるみで移民した多くの方と違い、White Australia政策が撤回された次の年にひとりで渡豪した私は、いろいろな意味で、自分も戦争花嫁のひとりなのだと、痛感しました。

-小紋寿ルミ

 

ながらえて再び集う友の会 Teruko

joy of long life to see you again: friendship society

 

子供らの歓声響くイルカショウ Norie

excited children: dolphin show at Seaworld

 

砂浜をサクサク歩くここちよさ Akiko

walk on sandy beach- feeling wonderful

 

青い空なごかぜ吹けば思い出す Kyoko

blue sky soft breeze-memory of childhood in Tokyo

 

くす玉をつくる横顔母に似て Kiyoko

decorative ball making - memory of my late mother

 

庭に咲くコスモス見れば里恋し Aiko

Cosmos in the garden – memory of home in Japan

 

水のごと流るホリディ楽しくて Yoshi

lovely holiday goes like running water

 

さくら会いつもゲラゲラしわ増える Hiroko

Sakura-kai more wrinkles after laughing so much

 

さくら会また会う日までさようなら Rumi

farewell friends of Sakura-kai till we meet again next year

 

 

Hawthorn Arts Centre アート・センター

ホーソン・アート・センターが、日本文化のイベントに無料使用可能です。是非ご相談下さい。

 

 

カンタベリー・ライターズ原稿募集

 20年の歴史を誇るカンタベリー・ライターズが、2013年度のアンソロジー英語原稿を募集中。今年もルミが編集するので、シニア及び多文化の原稿を歓迎致します。イラスト、詩、エッセイ、ストーリーなどお寄せ下さい。

詳しくはルミまで。 kicho-nobunaga@hotmail.com

 

 

*お知らせ* カウラ日本人墓地慰霊祭

「オーストラリアにおける民間人抑留」
カウラ日本人戦争墓地特別慰霊祭&シンポジウム

http://nikkeiaustralia.com/

2014年3月6日(木)-9日(日)

開催場所:オーストラリアニューサウスウエールズ州カウラ市
http://www.cowratourism.com.au/

 オーストラリアは第二次世界大戦中、オーストラリア国内在住の日本人や日系人の抑留だけでなく、ニュージーランド、蘭領東インド(現在のインドネシア)、ニューカレドニア、ニューへブリデスなどからも抑留者を受け入れ、最大で4301人を収容しました。戦時中にそのうちの約200人が豪国内の収容所で亡くなり、その人々の墓は、戦後になってニュー・サウス・ウエールズ州カウラ市の日本人戦没者墓地に移され、カウラ戦争捕虜収容所での集団脱走で命を落とした日本人捕虜234人と共に眠っています。

 カウラ大脱走は比較的よく知られていますが、抑留所内で亡くなった民間人抑留者たちについて知る人は非常に少ないのが現状です。当企画は、豪州に眠る抑留者たちの特別慰霊祭を行い、シンポジウムを通して、この歴史の狭間に埋もれているオーストラリアにおける民間人の抑留体験に光を当てることを目的としています。なお、抑留を同じように経験したイタリア人やインドネシア人についての研究発表も予定されています。

プログラム

1. シンポジウム (言語:英語が主/参加費130豪ドル 暫定額)

2. シンポジウム前夜祭ディナー (言語:英語/参加費 別途60豪ドル)

3. 金森マユ氏プロデユースによる抑留をテーマにしたカウラの若者によるアートパフォーマンス (無料)

4. 津田睦美氏の写真展 

 この特別企画に参加ご希望の方は、まずメール(英語・日本語)にて永田由利子さんまでy.nagata@uq.edu.au にご連絡ください。

 

 

ANE カルチャースクール  要予約

内容 連絡先 担当 場所 日程 時間 費用
折り紙クラブ 0425 766 485 ヒュース博美 Moonee Ponds 第2火曜 2pm- 4pm 無料
バイリンガル
俳句療法
kicho-nobunaga@ hotmail.com 小紋寿ルミ Writers Victoria,
3F Wheeler Centre, City
第2木曜 10:30-12:00 無料

 

 

 

人生50年といわれたその昔… Part 9

 帰蝶の婚約が正式に発表されると光秀は、桔梗の花をさりげなくあしらった銀の手鏡を祝いに差し上げた。桔梗は明智家の紋である。帰蝶は顔をそむけて言った。「そなたをうらんでおります」

「帰蝶さま・・・拙者は・・・」  「もうよい」帰蝶は横をむいた。

「拙者は帰蝶様のお幸せを心よりお祈り申します・・・」と光秀は頭を下げたが、帰蝶は見向きもしなかった。

 光秀はまもなく美濃を去り、諸国放浪の旅に出た。マムシ殿が、光秀の人質の身分を解いてやったのだが、事情を知らない美濃の人は、マムシ殿が帰蝶をよそにやったので傷心の光秀が城を去ったと思ったようであった。    

  一番鳥が鳴いた時、鷺山城は暗闇に包まれていた。千五百四十九年二月、侍女に起こされた十五歳の帰蝶は、目をこすりながら花嫁衣裳の袖に手を通した。母や幼い妹弟が泣きながら見送る中、赤漆で塗らせ赤いフサで飾らせた輿に乗った。父マムシが、三人の兄、義龍、孫四郎、喜平次らを伴って城壁の外まで出た頃、東の空は紫色になっていた。霜柱を踏みしめる足元がサクサク音をたてた。たいまつの火にまもられながら、輿は鷺山城の立つ丘をゆっくり下る。父と兄は、輿が濃尾平野にたちこめる霧の中に吸い込まれてしまうまで、寒風の中に立っていた。

 尾張領に入ってまもなく若侍が数人徒歩で現れた。(子供のような者共じゃ)帰蝶が輿の小窓を押し開けていると木の影から馬のイナナキがして、馬上の少年が飛び出した。馬上から甲高い声で叫ぶ。「美濃の方々、見送りご苦労。すでに尾張領なので、輿を担ぐ者の交代を願おう」少年が手慣れたたづなさばきで、帰蝶の乗る輿近く肥馬を寄せると、袴ナシの小袖の奥に赤フンドシが見えた。帰蝶はマツゲを伏せた。見送り責任者堀田が仰天すると、平手は一礼した。「ご紹介申し上げる。ご嫡男信長殿、姫様の婿殿でござる」

 堀田は二重まぶたの目をパチパチしたが、それでも美濃衆に命令して輿をおろさせた。「はっ」掛け声と同時に輿を持ち上げた若い四人が、驚く速さで歩いたので、美濃からきた徒歩の従者はミルミル取り残された。輿は宴の用意がある末森の本城には向かわず、ウツケ殿の那古野(なごや)城にまっしぐら。道空が追いかけるのを待たずに、城門の奥に吸い込まれた。

「ウツケめ、なかなかやりおる」ウツケの父トラ殿は、ウツケが輿を奪ったと聞いてニヤニヤした。

「女に好かれる弟に、万一姫を取られれば、跡とりの資格どころか命さえも危なくなると知ってか・・・さては平手の入れ知恵かな」と首をかしげたが、すぐにこう言った。

「十六歳になったウツケは、わしの言う事さえ聞かぬ。平手の言う事など聞くものか。五分も座っておれぬウツケに、何日にもわたる披露宴がつとまるハズがない。信勝がとってかわれば、信勝を嫡男にすえたがる家臣の思うツボ。フッフ、ウツケめ、それと知って姫の輿をさらったか。」

 トラは妻をうながして那古野城におもむき、平手の用意した酒肴で挨拶をした。帰蝶は鮮やかな西陣の糸染めの、朱色に色とりどりの針繍を施した打ち掛け姿。平手は帰蝶を信長の両親に紹介した。

 土田御前は、「粗末な城で、驚かれたでございましょう? 末森の本城で歓迎の宴を用意をしておりましたのに、ウツケが、帰蝶様の輿をさらって、恐ろしく思われたでございましょう?」

「いいえ・・・」

「後日、本城に来て頂きますゆえ、そのおつもりで」

(続)

小紋寿ルミ
http://iflit.wordpress.com/2012-participants/rumi-komonz/

 

 

 

日本食共同購入プログラム

<< 絵提供: 脇田 芳樹氏

 11月の注文締め切りは11月6日午後9時で、配達は14日の予定です。ANE法人スポンサー、ダイワフード様のオンラインショップ、市場ジャンクションhttp://www.ichibajunction.com.au/ja/から注文したい商品を選び、担当のひろみ (ANEfood@gmail.com) までメールして下さい。(注:オンラインではご注文なさらないで下さい。)

 

 

年次総会

 13日(日曜日)ANE年次総会AGMがありました。Hillsideの博美ヒューズさん宅に26人の会員が集まり、お餅つきとつきたてのお餅をたくさん頂くという楽しい集いでした。

 会長として活躍してこられた真理さんが引退したいとのご希望でしたが、Nominateされていた方に会長を引き受けて下さる方はなく、真理さんが、Caretakerとして次の会長が決まるまで続けて下さる事となりました。

 

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