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ANE News December 2013

2014 Forthcoming Events to Participate (Plan)

February: Summer Festival
March: Altona Beach Festival
May: Japan Festival
June: Gift of Light & Tree planting
September: Tulip Festival

 

新会長からのごあいさつ

 平素よりANE新老人の会をサポート頂き大変有難うございます。新しくANEの会長に選任されました吉住京子です。ANE創立から今まで精力的な活動で実績を重ねてこられたへーゼルウッド真理さんの後任として、前会長の功績を無にしないように、又オーストラリアに住んでいる皆様にさらに貢献できるように精一杯頑張りたいと思っています。

 ご存知のように、ANEは102歳になられる日野原先生が長年にわたり培ってきた「健康観」をベースにシニアが自立し、健やかで充実した生涯を送るサポートをするグループです。その中で自立、健康、自然に感謝、新しい友との交流や世界平和の為に行動をし、次の世代の子供たちに平和と愛の大切さを伝えていくことも趣旨としています。

 高齢化の進んでいるのは日本もオーストラリアも同じです。若い力がシニアをサポートし、シニアは若い世代へ自分たちの知識や経験を共有する、みんなが健康で充実した毎日を楽しめる、そんなコミュニティー作りを目指しています。そんな大きな目標に向かってANEという団体も常に前進していく構えであります。

 これからも皆様どうか、変わらぬご支援ご協力をお願い申し上げます。

吉住京子

 

 

バイリンガル俳句

 11月15日、今年最後のバイリンガル俳句会をしました。11月21日よりウィリアムズ・タウンで個展を開くために、来豪中の画家、柳谷龍さんご夫妻を、お迎えしての俳句会でした。川柳でもいいですかとのご質問でしたが、もちろん、なんでもありです。バイリンガル俳句ですから、「俳句みたいなもの」をつくっているだけです。11月中旬、北海道の寒さから逃れて暖かい南の国に…と思っておられたそうですが、11月とは思えない寒さが続きましたね…

 

待ちわびて しばれる寒さの 南行き 柳谷龍

my longing for southern warmth snap cold hits careless preparation

 

寒風、雨続き、でもあゆみさんは、ホストの方の優しさに…

開かれた 心にふれて 風ゆるむ あゆみ

people's open heart for the stranger soften the cold wind

 

起きたくない寒い朝が続きましたね、でもよしさんの猫は…

床の中 あさげうながす 猫の声 よし

waking up cat patting me to make start of the day

 

女郎花 雨つぶひとつ 捧げ持ち ルミ

a Geisha Flower upholding one raindrop

 

さくら会9人の方のバイリンガル俳句が、20年の歴史をもつカンタベリー・ライターズ・アンソロジーに載ります。貸出・購入ご相談は小紋寿ルミまで。kicho-nobunaga@hotmail.com

 

 

どろぼうは馬鹿ではありません

GPS 

 友達がフットボールの試合を見に行き、車の中の物を盗まれました。 彼女の車はスタジアムの観客用の駐車場に停めてありました。 盗まれた物はガレージの開閉用のリモコン、お金とダッシュボードに固定されたGPSでした。 車の盗難を報告した後、家に帰ってみると家の中も盗難にあっていて、価値のあるものはほとんど盗まれていました。 泥棒はGPSを使い彼女のうちを見つけ、リモコンでガレージから家の中に入り盗んだのでした。 泥棒はフットボールの試合の長さ、終わる時間の見当がついていたのでトラックを 使い、ゆっくりと家財を盗んだようです。 GPSにはこのような災難をさけることができるように、自宅(Home)の住所は記録せず近くのお店やガソリンスタンドの住所を変わりに記録しましょう。

 

携帯電話

ある女性はハンドバッグから携帯電話、クレジットカード、財布が盗まれました。 盗まれた後、彼女は20分後、ご主人に電話し「盗まれた」と報告したら、夫は「あなたからのテキストで、銀行のPIN番号を教えてと言われたので少し前に教えたよ」と、言いました。 二人は大慌てで銀行に行ったら…すでに預金はすべて引き出されていました。 原因は携帯電話のネームリストがはっきり自分との関係を明白にしてあるからでした。 この災難の後で、彼女は携帯電話に記入するリストの方法を変えました。

 

教訓

携帯電話のコンタクトリストには自分との関係を入れないこと。 たとえば家、ハニー、夫、お父さん、お母さんなど。 もし、親しい人からPIN番号など大切な情報を携帯SMSで要求されたら必ずその本人に確認すること。 友だちや家族が「どこどこで会おう」と、言ってきた時にも、必ず本人かどうかを確かめること。 

携帯電話での犯罪は増えています。 どうぞこの情報はお友だち、家族の皆さんに回してください。 フランシス・コマーシャル・弁護士事務所の情報より

― ヘーゼルウッド真理

 

 

人生50年といわれたその昔 … Part 10

「帰蝶殿はウツケの妻なのだから、これでよいのじゃ」と言った四十歳の織田信秀は、信長より一回り大きく貫禄ある体つき。だが、六尺五寸という巨体の兄義龍を見慣れた帰蝶には、平凡な中年男に見える。(尾張のトラと恐れられる方とは意外で、お体がすぐれぬ感じがする。それにしても、信長様は、どこへ行ってしまわれたのか姿も見えぬ。祝言はいつするのだろうか)那古野城は、すでに夕闇に沈んでいた。 

 翌朝薄明るくなったばかりの頃、庭の木戸がギギッときしんだ。(きのうから尾張に来ていたのだった・・・)疲れてグッスリ寝たので夢うつつに思い出しながら、夜具の中で子ネコのように体を伸ばしていた時、すぐ外で声がした。「信長じゃ」      

 帰蝶は飛び起き、侍女に雨戸を開けさせた。外には冬の早朝に袴も着けぬ少年がいる。頭は、まっすぐ空に向いた茶せん曲げ。短い小袖のすそから棒のようなすねが伸びている。(まだ子供か)大兵の兄義龍を見慣れていた帰蝶はそう思った。

「汗をかいた」着物をかなぐり捨てると、フンドシ姿のウツケは濡れ縁にドスンと腰かけ丸ハダカの背を向けた。

 (美濃の弟達も、理由をつけてかまってもらいたがったのう)微笑しながら、帰蝶は手ぬぐいを持った。(玉の汗、硬くしまった筋肉。孫四郎兄上や喜平次兄上の背中とは大違い)

「馬を責めて来た」ウツケの目が帰蝶の顔をのぞきこんだ時、朝日を浴びて銀色に光った。ウツケは、ズカズカと庭から上がり、帰蝶の居間に並んだ美濃からの調度品を珍しそうに見回した。「何だ?」と茶釜を指さした。

「父が、都からとり寄せた茶の湯の釜でございます」

「そなたの親父はもともと油商人だったのに、茶の湯を通じて美濃守と親しくなり、ついに美濃国を乗っとったとな」

 帰蝶は口元をゆがめて、ウツケの後ろ姿をにらんだ。「茶の湯は都で流行のもてなし方でございます。茶の湯の席では商人でも武士と対等に話ができます」 

「茶をたててくれるか」と言いながらウツケは、小姓のささげる清潔な小袖を着た。茶をたてる帰蝶の、舞をするような手先をウツケは珍しそうに見た。庭には、小姓を勤める十三歳の拾阿弥が端麗な横顔を見せて控えている。雑役に従事する茶坊主の拾阿弥は、赤い唇を「へ」の字にむすび大きな目を上目使いにして姫の姿を追う。ウツケの視線が自分にあると気づくと、長いマツゲを伏せて姿勢を正した。

「優雅なものよのう」ウツケはこう言い、茶を喫すると口をひん曲げた。「にがい」と言った目が、笑った。いつの間にか日は高く上り、スズメの遊ぶ庭では梅のつぼみがふくらんでいた。

 ウツケが帰った後、侍女らがウワサをする。

「ウツケ様は、昨夜はあの茶坊主を御寝所に呼ばれて悪ふざけをされたそうで」

「美濃一の美女を新妻にお迎えになったのに、うわさ通りの大ウツケ・・・」

「武田の信玄も上杉の謙信も同性愛の小姓を持つ。異常ではない」

「でもお方様・・・」

「いいのじゃ。父上はウツケにほれるなと言われた」帰蝶は、明るい顔をして見せた。

(続)

小紋寿ルミ
http://iflit.wordpress.com/2012-participants/rumi-komonz/

 

 

日本食共同購入プログラム

 12月の注文締め切りは12月11日(水)午後9時で、配達は第3木曜日19日の予定です。 ANE法人スポンサー、ダイワフード様のオンラインショップ、市場ジャンクションhttp://www.ichibajunction.com.au/ja/から注文したい商品を選び、担当のひろみ(ANEfood@gmail.com) までメールして下さい。(注:オンラインではご注文なさらないで下さい。) 

 

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