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カスタムオーダー

こんにちはMokaです。
今回はメルボルンのカフェ文化を語る上では絶対に外せないトピック“カスタムオーダー”についてお伝えしていきたいと思います。
 

 
よく日本でもスターバックスなどでミルクをソイミルク(豆乳)や最近ではアーモンドミルクに変更したり、中にはエクストラショット(エスプレッソの追加)でオーダーする方もいるかと思います。
 
ですがミルクの変更以外のカスタムオーダーを利用する人はさほど多くないと思いますし、特にスターバックス以外の通常のカフェでカスタムオーダーをする方はなかなか日本では見かけません…
 
一方メルボルンのお客様はコーヒーへのこだわりが非常に強く、自分の好みを細かく指定してオーダーする方が非常に多いです。
 
私はメルボルンでバリスタを始めたのでそれが当たり前だったのですが、日本でバリスタをされていた方がメルボルンで働いてみて一番驚くのはこの“カスタムオーダー”が非常に多いことだと皆さん必ずおっしゃいます。
 
 
では実際にメルボルンのカスタムオーダーにはどんなものがあるのでしょうか??
 
大きく分けると4種類あって…
1 ミルクの種類
2 ミルクの温度
3 ミルクの量
4 エスプレッソの量
となります。
 
ではまず①ミルクの種類についてですが、何も指定が場合はFull creamと呼ばれるいわゆる通常の牛乳で作られます。
やはり一番オーダーが多いのはこのFull ミルクです。

【左が低脂肪ミルク、右が通常のミルク】


次に多いのが低脂肪のミルク、通常Skinny milkなどと呼ばれるものです。
オーストラリアは健康や身体づくりに気をくばっている方が非常に多いので、Skinny milkでのオーダーは特に珍しいことではなく、かなり多くの方が好んでこのミルクでオーダーされています。
 
その次に多いのがSoy milkです。日本でも馴染みのある豆乳です。
ラテなどのコーヒーでも人気が高いミルクですが、チャイラテと相性のいいミルクとしても人気があります。
 
他にはAlmond milkのオーダーも選択肢のひとつとしてとても一般的なミルクです。

 【左が人気のソイミルク、右がアーモンドミルク】
 
またSoy milk、Almond milkでのオーダーが多い理由の一つとして、オーストラリアにはVegan(動物性の食品を口にしない食生活)の方が日本に比べると非常に多く、この植物性のミルクの需要が高いということも挙げられます。
 
 
 
次に②ミルクの温度についてです。
 
中にはWarmと言ってぬるめの温度を好まれるお客様もいますが、温度の指定をするお客様のだいたいが熱めの温度を好まれます。
ただHotとオーダーする方もいればExtra hot、中にはVolcanic hotというVolcano(火山)のように沸騰するくらいの温度で!なんていう方もいます。
 
そしてだいたいそういった方は夏でも変わらず熱いコーヒーを飲まれます…
 
ドケット(オーダー伝票)はこんな感じです。

 
ウェイターやバリスタは顧客様であればどのくらいの温度が好みなのか把握しているので名前やお客様を見てコーヒーを作成したりもします

【Justineさん、いつもありがとうございます!】

因みにここに記載のあるJustineのオーダーはFlat White(Large/Soy/Week/Extra hot)です。
オーダーが細かいのでウエイターも名前を打つ方が早いのです…
 
 
そしてこの温度のカスタムですが、もし万が一お客様にとってそのコーヒーがぬるく感じたとしたら、作り直しを命ぜられる…なんてことも当たり前!
 
そのくらいコーヒーへのこだわりが強いのです
 
 
次に③ミルクの量
ミルクの量の指定でとても一般的なのは3/4 fullとうオーダーです。
これはカップに対して3/4までミルクを注いでほしいというオーダーです。
ミルクを少なめに注ぐので必然的にコーヒーの味は濃くなります。
 

 
他にも1/2 fullといってミルクを注ぐ量はカップの半分で!なんてオーダーもあります。

 
そして最後に④エスプレッソの量についてです。
 
カップのサイズに対してどのくらいのエスプレッソの量をいれるかは、お店によってレシピが異なるのですが、その基本のレシピに対してコーヒーの味をもっと感じたい人はStrong、もっとコーヒーの味を薄めたい人はWeekという注文の仕方をされます。
 
【エスプレッソ量のカスタム】
 
その他にも、通常よりは濃いコーヒーが飲みたい!けどそんなに濃すぎないコーヒーはいいという方はStrongish(濃いめ)、またその逆で通常よりは薄めのコーヒーが飲みたいけど薄すぎないコーヒーを飲みたい!という方はWeekish(弱め)とオーダーされます。
 
また、中にはお客様かショット数(エスプレッソの量)を尋ねてくる方や、ショット数を自ら指定されるお客様もさほど珍しくはありません
 
【ショット数指定】
 
他には日本でも聞いたことのある方も多いと思いますが、カフェインを含まないコーヒー、Decafeのオーダーはこちらではとても一般的です。
 
【Decafe豆希望】
 
 
上記も3つ以外にも通常のカプチーノよりもフロスを多めで…モカのチョコレートをエクストラで…フロスはカプチーノの量だけどチョコパウダーは無しで…ラテグラスでカプチーノを…など…細かく挙げるときりがないほど様々なカスタムオーダーの種類があります。
 
要はお客様が望むオーダーの数だけのカスタムの方法があると言ってもいいでしょう
 
【グラス希望】


【no choco パウダー希望】
 
 
 
ちなみに最近私が一番珍しいなぁーと感じたオーダーはこちら…

【Icedカプチーノ】

Iced Cappuccinoはあまり聞いたことがありません…でもお客様が飲みたいであろう物を想像して作りました。
 
日々様々なお客様と接することで、どんなお客様の細かなオーダーにも対応し、お客様が美味しいと思う一杯をお届けするのがバリスタのお仕事であると日々実感しています。
 
 
皆さんも、もしよく行くカフェで“もっとこうだったらいいのに…”と思うことがあれば是非自分の好みに合わせたオーダーをしてみてはどうでしょうか??
 
自分にとってどのくらいの温度、エスプレッソの濃さ、フロスの量がベストなのか色々試してみるのも面白いかもしれません。
 
それでは、また次回。

Moka++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

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本スクールは、カフェの聖地と呼ばれるここメルボルンを中心にオーストラリアでバリスタとして働くことを目標としています。 バリスタ未経験の方はもちろん、現地のバリスタスクールを卒業後も仕事が見つかっていない方、日本では経験があるがオーストラリアのスタイルを知らない方などにレッスンをしています。 興味がある方は、+nobu ページにメッセージをお願い致します。
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Instagram @_moka_oda_
 
北海道函館市出身。高校卒業後ファッションを学ぶ為上京。
その後アパレル企業、ベンチャー企業、IT企業で勤務。
しかし企業に務める事へ違和感を感じ、まずは価値観を広げる為に海外生活を決意。
セブでの語学留学を経てメルボルンへ。
現在は全くの未経験から+nobuのスクールを受講し、憧れのバリスタとしてローカルカフェで働きながらコーヒーは勿論、様々なことに挑戦中。

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プロフィール

ワーキングホリデーを通して世界でバリスタとして働きたい人のための情報。 下山修正(しもやまのぶまさ) 2012年 Vancouver International Latte Art Competition 1st place 2012、2013年 Seattle Coffee Fest Latte Art Competition 2nd place 2014年 Tokyo Coffee Fest 3rd place, 2015年 Tokyo Coffee Fest 2nd place 2016年 Coffee Fest Latte Art Competition @New York 2nd place 2016年 Coffee Fest Latte Art Competition @Dallas 3rd place 2016年 Coffee Fest Latte Art Competition @Anaheim 優勝 Superrandom 勤務

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