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バリスタ体験記④ 田原 恵実

こんにちは。

 

今回紹介するのは、スクール卒業生の田原 恵実さんです。 田原さんはカフェは勿論、飲食店で働いた経験さえもありませんでした。そんな彼女がどうやってスキルを身に付け仕事を見つけたか…。人並みならぬ努力があったと思います。体験記を読んで、すごく純粋な彼女の気持ちや仕事探しの風景がリアルに伝わってきて感動しました。

では、田原 恵実さんのBarista体験記をお楽しみ下さい。

はじめまして。最近カフェで働き始めようやく階段を一歩上り始めたばかりの私ですが、少しでも誰かの励みになればと私の今までの経験を書いてみたいと思います。


+夢の海外生活と挫折

長年、海外で生活することが夢でした。十年間働いた幼稚園の先生を辞め、英語が学びたい、新たな世界で新たな挑戦がしたいとワクワクいっぱいで空港を後にしました。ところが海外生活の現実は想像とのギャップが大きく、語学学校卒業後すぐに日本へ帰ることにしました。

『またここへ戻ってくるかは日本に帰ってから決めよう。』

帰国後、馴染みある仲間や家族に迎えられ不安やストレスが減っていったのとは対照的に、頭の片隅のどこかにある問いが段々と大きくなっていきました。

『本当にこのまま挑戦せずに日本にいていいのかな』

+決断

気付けば日本の生活も約半年が過ぎたころ、
『もう一度メルボルンへ戻り自分に挑戦したい』
という明確な答えがありました。
”英語を習いたい、その為に英語環境で働きたい”という気持ちをしっかりと胸に刻み、メルボルンへ再出発しました。

メルボルンへ到着後は、不安だったレジュメ配りをスタートさせました。上がり症で英語に自信のない私は、いざレジュメ配りに出かけても、うろうろして、今日は自分に甘くてもいいんだと言い訳をし、一枚も配れずに帰ったこともありました。そんな中、初めの一枚目を出したのが日本でも馴染みのある日系メーカーでした。そしてその日の目標5枚を達成し、どっと疲れて家に帰りました。

そうして少しずつレジュメを配りつつ考えていたのは、私何がしたいんだろう。英語環境であれば何でもいいのかなぁ。“キッチンハンドや皿洗い何でもやります!!”そんな感じでいいんだろうか。。と疑問ばかりでした。

+コーヒーとの出会い

レジュメ配りに精を出している時、ふとコーヒーの街メルボルンならではの風景に目を奪われました。朝出勤前にカフェにコーヒーを求めて並ぶ人たちやテイクアウェイカップ片手にかっこよく歩く沢山の人、立ち並ぶ多くのカフェ、それにコーヒーの香りです!!!自然とコーヒーへの興味が湧いていったのは言うまでもありません。何となくカフェで働きたいという気持ちがあった一方で、実際には何がしたいのかよく分からなくなっていたのも事実でした。

そんな中レジュメ配りに行ったカフェのお兄さんに仕事がないか尋ねてみたところ、「うちは今募集していないけど、あっちの通りに沢山お店があるよ。」と情報をもらいました。お兄さんに言われた通り歩いていると、ふとコーヒー豆が沢山並んでいるお店が目に入りました。CISCOというロースターのお店でした。気になり中へ入ってみると、陽気なお兄さんが優しい笑顔で話し掛けてくれ、仕事を探していることを伝えると一つのカフェを紹介してくれました。お店の名前はSUPERRANDOM。さっそく次の日行ってみると、のぶさんが働かれているカフェでした。その日はお会い出来ませんでしたが、スタッフに紹介して頂いたのぶさんのBlogを読みバリスタという仕事に興味が湧き実際に会いに行く事にしました。これが私とコーヒーとの出会いです。

+バリスタスクール

のぶさんはお忙しい中、丁寧に対応してくださり、誠実な人柄といれてくれたコーヒーの素晴らしさに感動し、これにかけてみようと思いました。バリスタスクールについて簡単に説明をしてもらいました。のぶさんは「卒業生は全員きれいにミルクをスチームできるようになってから卒業するよ。」と言いましたが、それでも内心は

(いやいや、全員できても不器用な私にはできないかも)

と疑問に思っていました。

そして始まったスクール。自分では想像もしていなかった程に基本の基本から教えて頂き、知識、技術面を含め本当に内容が充実していました。丁寧なご指導の中、これでもかこれでもかと何杯も何杯もミルクをスチームし、そのおかげで自分でもきれいな艶のあるミルクが作れるようになりました。”のぶさんが言ってたことは本当だったんだ。”と実感し、自信が持てた瞬間でもありました。

+仕事探し

スクールと平行し、実際の仕事探しについてもアドバイスを頂きレジュメ配りもしていました。みなさんもご存知の通り経験重視のこの国では99%の確率で
『Do you have experience?』
と聞かれるのです。飲食店で働いたことさえない私はそれにどうしても『Yes』と言えず、手を左右に振られ、その度に凹んでいました。笑。経験がないというだけで一杯のコーヒーさえ作らせてもらえません。何とか友人の紹介のカフェで一杯作らせてもらいましたが『Disgusting!』と言われ、やっと仕事が決まったと思った場所では急にシフトの連絡が来なくなったりとため息のでるような事もありました。レジュメを出した時に
『連絡するよ。』と言われ、連絡がなくまたこちらから連絡しても反応なしというカフェも何ヶ所もありました。レジュメを配った枚数は増えても、断られるのには慣れず、ベッドから出られない日もありました。ゴールの見えない中、何でこんなに無理しなくてはいけないのか、いつまで続くのかという葛藤が3ヶ月ほど続きました。そんな時、心の支えになったのは他のバリスタのみなさんの体験記でした。何度も何度ものぶさんや生徒さんの記事を読み、”チャンスを掴んだ皆さんはもっと努力をしている”、”ひどい対応を受け、つらい思いをしても頑張っている”という事を知り、それが次の日の一歩になりました。

 
+無我夢中

そうしながら通ったスクールが私の中では楽しみでもあり、安全基地でした。いつでも明るく迎えてくださり、時に笑いながら励まして頂きました。スクールも後半になりレジュメ配りやトライアルについて相談をしていた時、

『どんなとこにレジュメを配ってる?』
と聞かれ、

『アジア人が多いところは避けたり…』

と答え、自分は今までお店を選んでいたという事に気付きました。”もうどこでもいいからコーヒーが作りたい”そういう思いが強くなり、どこでも配ってみようと踏み出したところ、約90枚目のレジュメで現在勤務しているカフェに出会いました。

始めはコーヒー以外の事から覚えるように言われ、早くそこへ辿り着きたいと必死でした。動きがスローだからとシフトを減らされたり、今後仕事を続けるかどうか考えるように言われた事もありました。もう一度頑張りたい、諦めたくないと意思を伝え、一ヶ月半が経った頃、コーヒーを少しずつ作らせてもらえるようになりました。スクールでコーヒー作りが楽しいと感じたように一杯一杯作るのが本当に楽しくて、仕方ありませんでした。コーヒーの事が頭から離れず、あまり眠れなくなった事もありました。次々に疑問が浮かんできて、それを英語でどう聞こうか、コーヒーの温度やスチームの時間など色々な事が気になり始めました。早く出勤して練習をしたり、色々なことを試してメモを繰り返しました。コーヒーマシンの前を独り占めできる日はトイレに行く時間もおしく、こんなに楽しいのに給料もらっていいのかと思う程です。勤務終了の時間が近くなると(もう終わりかー)って思う位です。まだまだアートもうまく描けず、忙しい時間になると即チェンジされる私ですが、お客さんに名前を聞かれたり、笑顔でコーヒーを受け取ってくれる姿を見ると本当に嬉しくなります。コーヒーを作ることが楽しくて楽しくて、ここへ戻ってきて良かったなーとしみじみ思います。こんなに何かに夢中になれたのは今までで初めてかもしれません。

+新しい景色

何より、一杯のコーヒーは人を幸せにできる。どんな事が日常あろうとも、綺麗なアートのコーヒーにうっとりしている時や、コーヒーを美味しいって感じている時って他のことは何も考えないと思うんです。そういう時間って人にとってとても大切だと感じます。それが私のコーヒー作りのきっかけです。そういう時間を提供できるって素敵だし、それが目的なら頑張れる。レジュメ配りを始めたあの時とは違い、今はぶれない気持ちがあります。これからの目標は自分のコーヒー、一杯一杯の質を上げ、一人でも多くの人に喜んでもらえるようになること。コーヒーだけでなくその時間を楽しんでもらえるように笑顔や接客、自分に出来る事を精一杯やっていきたいと思います。

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店舗情報
Cafe:Slave 2 the Bean
Address:89 Koornang Road , Carnegie ,Melbourne ,VIC
Business hours:7:30-17:00

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□スクールご案内
本スクールは、カフェの聖地と呼ばれるここメルボルンを中心にオーストラリアでバリスタとして働くことを目標としています。
バリスタ未経験の方はもちろん、現地のバリスタスクールを卒業後も仕事が見つかっていない方、日本では経験があるがオーストラリアのスタイルを知らない方などにレッスンをしています。
興味がある方は、+nobu ページにメッセージをお願い致します。
https://www.facebook.com/plus.nobu

■現在、Barista Text 共同開発中!
スピーキング力を上げるなら、マンツーマンレッスンでおなじみのCNE1フィリピン留学をどうぞ。
http://www.cne1jp.com/

+nobu 

 


 

マイカテゴリー: school 卒業生
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バリスタ体験記③金藤 智也

こんにちは。

 

今回は私のバリスタスクール卒業生 金藤 智也さんを紹介したいと思います。

ス クール受講時の彼は技術の飲み込みも早く、それを安定して出来る器用さも持ち合わせていました。すぐに彼の才能に気付き、私は系列のお店で働いてほしいと 思いましたが声をすぐに掛けませんでした。それは、彼に自分の足で歩いて、もがいて自分なりの”バリスタとは?”という答えを見つけてほしいと思ったから です。大変だったと思いますが、この期間が彼をひと回りもふた回りも成長させたと思います。

 

では、金藤 智也さんのバリスタ体験記をお楽しみ下さい。

 

こんにちは。現在メルボルンでバリスタとして働いている金藤智也(きんとうともや)と申します。メルボルンに来て本格的にバリスタを始めてから7ヶ月、1月 に渋谷で行われたDouble Tall Latte Art Championship で3位を取ることができました。ここに至るまでの僕の経験をぜひ紹介させていただきたいと思います。

 

 

+留学?わーほり?

 

日本では外大に通う僕は、周りの人がどんどん海外に留学していくことに焦りを感じていました。英語や海外が好きで外大に入ったものの、いざ入ってみると自分 の英語のできなさを痛感していたこともあり、何かしなくてはという思いでいました。海外に行きたいという気持ちはあったのですが、周りの人と同じように海 外の大学や語学学校に留学することには魅力を感じませんでした。その時、メルボルンの語学学校にバリスタコースがあるのを知り、ただ英語を勉強するよりも何か身につけながら英語も一緒に勉強していければと、僕はワーキングホリデーを選択しました。バ リスタコースの後は、ローカルのカフェで働くことができればいいなとは思っていたのですが、決して簡単なことではないと知っていたので、バリスタを仕事に はできないのだろうなと思いながら、出発しました。たとえそうなったとしても、海外で一人で生きていくことがその時の僕には必要な気がしたのです。

 

 

+5週間vs1日レッスン

 

5週間のバリスタコースはあっという間に過ぎて行きました。僕には初めてのことばかり。タンピングって何?から始まり、基本的なコーヒーの作り方、接客用 語、レジュメの作り方を学びました。コース自体はメルボルンでバリスタとして働くことを目標としたものですが、必ずしもそれを目的とした人ばかりではな く、せっかくカフェの街メルボルンに来たのだからと記念で受けている人も多いように感じました。メルボルンでバリスタをするのに語学学校のバリスタコース はあまり意味がないという意見もありますが、何も知らない僕にとってはそうではなく、基本を学べるいい環境であったと思っています。そして何より、コー ヒー作りを真剣に学びたいという気持ちが日に日に大きくなっていくのでした。基 本を学ぶことはできたものの、5週間が終わった時の僕は正直ローカルのカフェで働けるだけの技術も知識も度胸も足りていないと感じていました。そんな時友 達の紹介で下山さんを知り、レッスンを受けることにしました。そのレッスンでは、自分がローカルのカフェで働くには何が足りていないか、何が最も必要なの かを明確にご指摘いただき、学校では学ぶことのできなかったより実践的な「働く」ことをメインとしたものでした。この短いレッスンの中で、5週間で学んだ ものと同等かそれ以上のものを得られたような気がしていました。

 

 

 

 

+これが現実…

 

しかし、現実はやはりそんなに簡単にいきませんでした。その次の日から毎日カフェにアプライする辛い日々が始まりました。朝早起きして、まずインターネット で募集されている求人にメールを送り、それが終わると街中を歩いて目に付いたカフェにしらみ潰しにレジュメを配って歩きました。昼食を食べながらカフェの ピークタイムが終わるのを待ち、その後はまた配り歩く。夜帰ると晩御飯を食べながらパソコンで職探し。こんな日々を毎日欠かさず約1ヶ月続けました。イン ターネットと配り歩いたレジュメの数を合わせると500枚はゆうに超えていたでしょう。そ れでも働けるところは見つからない。それもそのはず、インターネットの求人はほとんど経験2年以上とか英語が流暢に話せるとかの制限付きばかり。そんなこ とにびびっててはいけないと、関係なくアプライするのですが、実際に経験がなく英語もろくに話せない僕を雇ってくれるところはありませんでした。本気でメ ルボルンでバリスタがしたいなら日本にいるうちに経験を積み、英語の勉強をしていればよかったのですが、そんなことを考えていても仕方がないのでとにかく がむしゃらにアプライし続けました。メ ルボルンのすごい所は、どんなにアプライしてもアプライするカフェに困らないことです。一つの通りにカフェが何件もあったりしてどこにでもカフェはある。 自分が行動すればするほどチャンスが増える。経験がない人がメルボルンでバリスタの仕事をゲットするのは本当に難しいことですが、僕に限っては色んなカ フェにアプライし、トライアルとして数時間働かせてもらうことを繰り返し、その間にどんどん経験を積んでいきました。始めのうちはトライアルすらさせてく れない。トライアルをさせてくれても実際に働いた経験がないからすぐぼろがでる。トライアルと称して無給で5時間洗い物させられたり、雇うと言われたカ フェを1日でクビになったこともありました。諦めて日本に帰ろうかとも何度も思いました。

 

それでも、経験ない僕でもこんなにカフェがいっぱいあればどこか雇ってくれる所がある、どうしてもバリスタとして働きたいと強い心を持って仕事探しに奮闘し ました。そうして一ヶ月が過ぎ、心が折れかけ、お金も底をつきそうになったそんな時、やっとの思いでローカルのカフェで働けることになりました。努力が 実った瞬間でした。

 

 

+ついにジョブゲット!もファームへ?

 

同時期にもう一つカフェが見つかり、二つのカフェを掛け持ちしながら働く生活が始まりました。どちらのカフェもすごく良くしてくれて、英語ができない僕に、 「英語ならここで少しずつ練習したらいいから!」と優しい声をかけてくれて、困ったことがあれば助けてくれました。ここで、バリスタとして働くことをいろ いろ学びました。そ んな生活も2ヶ月ほど頃、特に大きな不満があったわけではなかったのですが、この生活が物足りなくなってきたです。その前まではバリスタとして働くことが 最終目標のように思っていたのに、贅沢なものです。バリスタとしてもっと色んなことをしたくなりました。でもそれが何なのか。自分はどうしたいのかわかり ませんでした。ワーホリの限られた時間の中で、思い悩みながら日々をこなしていくことがすごくもったいないように感じました。そこで、全てをリセットしようとファームに行く決意をしました。ファームに三ヶ月行けばセカンドビザが取れ、もう一年メルボルンで挑戦できると思ったからです。今振り返ると、そう思ったのもその時の生活からただ逃げ出したかっただけのような気もしますが。そ して働いていたカフェをどちらも辞め、ファームでの仕事を探し始めました。そしてそれと同時に、今まで働いていたので挑戦できなかった、いわゆる有名店と 言われるカフェにアプライだけしてみて、だめだったらきっぱりファームに行けると、ダメもとで幾つかアプライしました。

 

 

+Supperrandom

 

その時、今の師匠と言える下山さんに仕事のお話をいただきました。ほとんどファームに気持ちが傾いていた僕はどうするか少し悩みました。しかし答えはすぐに 出ました。僕はコーヒーが作りたい。コーヒー作りが好きだと。それが、下山さんのもとでできるなんてなんて幸せなんだろう。下 山さんのトライアルになんとか受かった僕は、一緒に働かせてもらえることになりました。そこからの毎日は新しいことの連続。今までのバリスタの仕事が遊び だったんじゃないかとも思えるほど、バリスタとしての技術、知識、働き方を一から教わりました。毎日ついていくのに精一杯。いや、ついていけてなかったと 思います。それでも必死に食らいつきました。毎日が一時間くらいに感じました。数 週間経って気づくと、自分でもびっくりするくらい働き方が変わっていました。今でもまだまだ満足に働けてはいないと思いますが、自分の成長をこんなにも感 じたのは初めてでした。今では一日に何度もお客さんから、コーヒー美味しかったよ!という嬉しい声を頂きますが、覚えてる限り以前働いていたカフェでは一 度も言われたことはありませんでした。コーヒーの味、技術、振る舞い、親しみやすさなどその原因は色々考えられますが、お客さんに初めて言われた時、自分 はこれがしたかったんだと心から思いました。そしてそれは今でも変わることなく、お客さんにコーヒーを褒めてもらえたらそれだけでその日一日ご機嫌になれ ます。

 

 

+アートで世界へ

 

その喜びはコーヒーの味を褒められた時はもちろんですが、アートを褒めてもらった時も同じくらい嬉しいものです。アートはバリスタコースで、基礎のハート、 チューリップ、ロゼッタは学んでいましたが、そこからは全て独学で学んでいきました。youtubeで何度も何度も同じアートを見ては真似しましたが、や はりそれだけでは到底形にはなりませんでした。し かし今では下山さんを始め、一緒に働いているバリスタの方達のアートを間近で見ることができ、アドバイスをもらうこともできます。ダブルトールの大会直前 は、練習する機会をたくさん設けていただき、同僚みんなが応援してくださいました。こんなに素晴らしい環境があり、Superrandomの名に恥じる戦 いだけは絶対できないと思いました。その結果、三位という順位を頂くことができました。全ては周りで支えてくれた方達のおかげだと思っています。この場を 借りて、お礼を言いたいです。そして3月のニューヨークで行われるCoffee Fest Latte Art World Championshipという世界大会への出場も決まりました。今はコーヒー作りが楽しくて仕方ありません。

Tom




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店舗情報

Tom Wilson

36 Wilson ST

Weekdays 6:30-4:00

Weekend 7:30-4:00

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□スクールご案内

本スクールは、ここメルボルンでバリスタとして働くことを目標としています。

現地のバリスタスクールを卒業後も仕事が見つかってない方、バリスタ未経験の方、日本では経験があるがオーストラリアのスタイルを知らない方をメインにレッスンをしています。

興味がある方は、+nobu ページにメッセージをお願い致します。

https://www.facebook.com/plus.nobu

 

■現在、Barista Text 共同開発中!

スピーキング力を上げるなら、マンツーマンレッスンでおなじみのCNE1フィリピン留学をどうぞ。

http://www.cne1jp.com/

 

 

+nobu

 

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Barista 体験記 ②横井 里奈


こんにちは。

今回は私のバリスタスクール卒業生 横井 里奈 さんを紹介したいと思います。

大学を休学して来た横井さんはここメルボルンでバリスタを始めた1人です。コーヒー好きの彼女が仕事を見つけるのはとても簡単ではなかったようです。 彼女のストーリーが今後ここでバリスタを始める誰かの役に立てば幸いです。

では、横井 里奈さんのバリスタ体験記をお楽しみ下さい。
 


こんにちは。ワーキングホリデーで4 月から約1年間の予定でメルボルンに滞在中の横井里奈と申します。

7月にSuperrandomで働く友達の紹介で下山さんのバリスタスクールに参加させて頂き、日本でのバリスタ経験は全くない私でしたが、つい最近、Camberwellにあるカフェでバリスタとして働き始めることができました。まだまだ学ぶことばかりで、今でも自分がバリスタだということが信じられませんが、私の記事がこれからメルボルンでバリスタとして働こうとしている皆さんの役に立つのなら嬉しいと思い、書かせていただくことにしました。

日本を出る前から、カフェの街メルボルンでバリスタとして働くことは、コーヒーが大好きだった私にとって夢でした。それでも、特に未経験者にとって、メルボルンでバリスタとして働くことがどれだけ大変で、狭き門なのか全く知らなかった私のジョブハンティングは、簡単なものではありませんでした。

+バリスタレッスン

メルボルンに来た私は初めに語学学校のバリスタ1dayコースを2つ受けました。しかし、早口の先生の英語による大人数に向けてのレッスンは、まだコーヒーの種類でさえしっかり理解していなかった私にとって、ほぼ無意味といえるものでした。特にラテアートのコースでは、3時間のコースで何も描くことができず、「普通はみんな最低でもハートは描けるようになるのにがっかりだ」と先生に言われ、もう私にはきっと向いていないんだと、バリスタになることを諦めかけました。ジョブハンティングを始めてみたものの、どこへ行っても"Experience required"という壁に阻まれ、バリスタ1dayコースでもらったcertificateでさえ全く通用しませんでした。

そんな時に、Superrandomのバリスタさん達によるラテアートのワークショップ、そして下山さんのバリスタスクールを紹介してもらい、参加させて頂くことができました。内容は私が前に受けたコースとは比べ物にならないくらい丁寧で、ほとんど何もわかっていなかった私に一からひとつずつわかりやすくコーヒーの作り方を教えて頂き、バリスタになることを一度諦めかけていた私にとって、それは夢のようなワークショップでした。エスプレッソの抽出からミルクのスチームまで、私のペースに合わせて、私に合ったやり方で教えて頂き、数時間の間で私のコーヒーは同じ人が作ったとは思えないほど生まれ変わりました。また、初めてラテアートでハートを描けたときは、嬉しくて嬉しくて、涙が出そうだったのを覚えています!!(笑)
 


+仕事探し

その後、前よりも自信を持ってコーヒーを作れるようになった私は、最初に行ったコーヒースクールで与えられていた数回の自主練の機会を利用して、ワークショップで学んだことを基に練習し、再びジョブハンティングに挑みました。しかしそこで学んだのは、カフェの街メルボルンといえども、すべてのカフェが良いカフェではないということでした。レジュメを何十枚と配っても、ほとんど連絡は来ず、やっと連絡が来て雇ってもらえそうになったカフェは、私が未経験者かつ日本人でなかなかカフェで雇ってもらえないのを逆手にとって、無給で働かせようとするものでした。

+働く

もう無理かもしれないと、再び諦めそうになっていたときに、下山さんから連絡を頂きました。CamberwellにあるSuperrandomの常連さんのカフェが、バリスタを募集しているという連絡でした。Superrandomの常連さんなんて、そんな大事なお客さんのお店に私なんかがバリスタとして足を踏み入れて良いのか、不安な気持ちもありましたが、こんなチャンスはめったにないと思い、とにかく電話をして、トライアルを申し込みました。ワークショップで撮った動画やメモを何度も何度も電車で見返して、イメージトレーニングをして、ドキドキしながらお店に足を踏み入れました。トライアルといったら、言われたコーヒーを作ってそれをオーナーに飲んでもらい、オーナーが決める、そんなテストのような形式で行われると思って覚悟していました。しかし、混み合うお店のカウンターには、すでにコーヒーのオーダーがずらりと並んでいて、オーナーはまず私に、「じゃあカプチーノのオーダーが入ってるから作って!」と言いました。「え!お客さんに出すの?!」訳も分からずとにかくオーナーとバリスタの男の子に言われるがままコーヒーを作り続け、知らない間に1時間が経っていました。私のコーヒーは全くもって完璧なコーヒーではなかったし、これはお客さんに出せないと言われて作り直したりもしました。それでも、笑顔とハキハキしゃべることだけは忘れないようにして、バリスタスクールで教えてもらったことを頭で何度も繰り返しながら、出来ないなりに、私の出来る限りの事をやるしかないと、必死に1時間動き続けました。帰り道、オーナーが駅まで送ってくれる車の中で、「来週また来てね」と言ってくれました。もう、飛び上がるほど嬉しかったです。

こうして今、おかげさまでそのカフェで働かせていただいています。まだまだ新人で、毎日学ぶことが多すぎて頭がパンクしそうになりますが、この数ヶ月間ずっと夢見ていたことが今現実になっているんだと思うと嬉しくて仕方がありません。
 


メルボルンには長期、短期のバリスタコースを開いているスクールが沢山ありますが、そのようなところに大金を払ったからといって、必ずしもコーヒーメイキングのスキルが上がるとは限りません。私の場合、語学学校のバリスタコースで費やした時間よりも、下山さんのバリスタスクールで教えてもらったことの方が、何十倍もためになったし、何よりスクールのあとも私達スクール生のことを気にかけて下さって、特に私は素敵なカフェまで紹介して頂いて、今こうして働くことが出来ています。

私は縁あって、紹介からバリスタの仕事に就かせて頂くことが出来ましたが、私のような全くの未経験者でも、本当にやりたいという気持ちさえあれば、チャンスは巡ってくるんだと思います。諦めそうになっても、絶対に諦めなかったら、ここメルボルンでも、バリスタになることは可能だということを私は教えてもらいました。

大好きなコーヒーを通してメルボルンの素敵なお客さん達にハッピーを届けられる、そんな素晴らしいバリスタという仕事に就けた幸せを噛み締めながら、これからもっともっと頑張りたいと思います。

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  店舗情報

  Cafe:Bella Sistas espresso

  Barista:Rina Yokoi

  Address:970 Toorak Rd Camberwell

   Business hours : 7:00-17:00

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次回へ続くのでしょうか。

バリスタスクールは毎週行っております。興味のある方はメッセージをお願いします。またスクールの様子はこちらからご覧下さい。

https://www.facebook.com/plus.nobu

+nobu

 

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Barista 体験記①Nanae Kobayashi

こんにちは。

今回はいつものブログをひと休みもふた休みもして

私のバリスタスクール卒業生 Nanae Kobayashi さんを紹介したいと思います。

 

Nanae さんはここメルボルンでBarista を始めました。

全くの未経験の彼女がBaristaの技術をどのように身につけ、どのように仕事を探し、どのように働きヘッドバリスタになったのか。

2つの異なるカフェのオーナーからスポンサーシップビザの打診をもらえるまでになったの彼女の経験は

今後ここメルボルンでBarista を始めるみなさんを勇気づけてくれることと思います。

僕はこの記事を読み、今エスプレッソマシンに隠れて泣いています。

 

では、Nanae さんの Barista 体験記 をお楽しみ下さい。

 

 

 

はじめまして。メルボルンはElsternwickのカフェでバリスタとして働いている、ナナエと申します。

今回、私の師匠、下山修正さんより、私が全くの初心者からヘッドバリスタとして働けるようになるまでの経験をぜひ話してほしいとご依頼いただきました。まだまだ日々勉強中ですが、こんな私の経験が少しでもお役に立てるのならと思い、今回自分の体験談を書かせていただきます。

『バリスタとしての経験はなくても、他の経験は活かせる!!』

これが、私がこのメルボルンでの経験を踏まえて感じたことです。

現在、メルボルンに来て2年半、バリスタになってからは2年が経ちました。

日本では7年間、音楽関係の会社で働いていました。業務内容は、音楽教室のマネジメント。生徒数が350名の小規模な教室から、2500名の大規模な教室まで。生徒さんは1歳からご年配の方々まで。そして様々な音楽ジャンルの、200名以上の講師。仕事内容は、受付業務から、募集、生徒と講師管理、楽器の販売、イベント等。

仕事をこなしていく上で、何よりも求められたのは、完璧な音楽の知識でも経験でもなく、コミュニケーション能力でした。

教室にいらっしゃる生徒さんは、楽器を習いたいのはもちろんですが、一人ひとりに様々な背景や思いがあります。レッスンを行う講師も同じです。私は音楽を通して、たくさんの方々の思いにふれることがとても好きで、大きな原動力となっていました。

また、会社組織の中で、役割やチームワークも学びました。自分に何が求められているのか、どのようにこのチームを引っ張っていくのか。人とのかかわりから多くを学び、自分の成長を実感することができました。

 

今、こうしてメルボルンでバリスタとして働いていて、改めて、日本での仕事とバリスタの仕事は共通点が多いと感じます。

様々な年代のお客様がカフェへやってきます。

出勤前にコーヒーを飲みたい人。友達と待ち合わせて会話を楽しんでいる人。休日にリラックスしている人。疲れたからホッとしたい人。家族でのランチ。デート。理由は様々ですが、いや理由なんてないかもしれませんが、その1杯のコーヒーを飲みたいのです。メルボルンでは、人々の日常の中にコーヒーが根付いています。

私がカフェへ行く時、注文した1杯のコーヒーがとても美味しかったら、私はとてもハッピーになれます。バリスタのコーヒーへの愛情と、おもてなしを感じます。だから私も、カフェへいらしたお客様には楽しんでもらいたいのです。

あるお客様が言ってくれました。

「It’s nice to start a day with your beautiful coffee!!」

(あなたの美味しいコーヒーで1日が始まるのって最高!)

バリスタという職業は、単純にコーヒーを淹れる技術だけではありません。カフェで働くということは、お客様への接客はもちろん、他のスタッフとのチームワークなど、全ての基本は“コミュニケーション”です。だからこそ、例え“バリスタの経験”がなくても、活かせるものはたくさんあるのです!!

バリスタになって何をしたいですか?…ただコーヒーを作るだけなら家でもできます。

どんなバリスタがいるカフェに行ってみたいですか?

何のために、バリスタのスキルを身につけて上達したいですか?

答えはもしかしたら、日常のなかにあるかもしれない。

きっと、挑戦してみて気づくかもしれない。

やってみなければ分からない!!!

 

れでは私が、具体的にどのように仕事を見つけていったのかを紹介したいと思います。

 

+技術を身につける

 

ワーキングホリデービザでメルボルンに到着してから最初に、語学学校のバリスタコースに申し込みました。少しはアルバイト探しに役立つかも?という単純な理由でした。

当時の私は、コーヒーについて何も知識がなく、「ラテ?カプチーノ?名前は聞いたことあるけど…」という状態でのスタートでした。

コースは5週間の授業で、実際にエスプレッソマシーンを使ってのコーヒーの作り方はもちろん、歴史、豆の種類、カフェでの衛生管理、さらにはチーズやワイン、履歴書の書き方など、実際にホスピタリティの仕事を幅広く網羅している内容でした。まるで職人のようなバリスタという仕事の奥深さに、コースが終わる頃にはすっかり夢中になっていました。

そして5週間の授業が終わり、いざ、ジョブハンティング!

…しかし、気づいたのです。

ウェブの募集サイトや、店先のバリスタ募集の張り紙、どれを見ても、“Experience is  essential (要経験)”“Minimun 2 years experience(最低2年以上の経験が必要)”……。要経験って、誰だって最初は経験ないのに、どうやってバリスタになればいいの?!でも、バリスタの授業で”形だけ”はコーヒーを作れるようになっていた私は、少し練習しただけでは、美味しいコーヒーは淹れられないことは、うすうす気づいていました……。

いくつか履歴書を持っていったり、ウェブで送ったりしたものの、仕事はなかなか見つからず…。経験がなければ、トライアルもやらせてもらえない。どうにか練習できる環境がほしい。お客様に出すコーヒーは作れなくても、ウェイトレスの仕事からでもいいから、マシーンのある店で、バリスタの技術を見たい。

私の葛藤は2ヶ月をゆうに過ぎようとしていました。

その間ジャパレス(ジャパニーズレストラン)でウェイトレスとして働くなど、それで生計を立てていました。

そんな折、私が住んでいたシェアハウスのオーナーが、こんな話をくれました。

「ナナエ!私の友達が働いているカフェが、バリスタを探しているみたい。すごく遠いけど、面接行きたい?」

もちろん、私は即答で「YES!!」

面接でちゃんとコーヒーが作れないかもしれない。でも、受けてみなければ分からない。

だから私はチャレンジする道を選びました。

面接では、ちらっと履歴書に目を通されたあと、さっそくコーヒーを作ることに。

1杯目。ラテのフロスがフラットホワイトのような薄さになってしまいました。

オーナー 「……新しいマシーンって最初は難しいからさ、慣れるまで数杯つくってみてよ。」

なんて寛大なオーナーなんでしょう!!感謝しながら、前日に何十回も見た、Youtubeの動画をイメージして、作り直しました。

その後、3、4杯作ったあと、奇跡的に普通のラテを作ることができ、”You’ve got a job”と言ってもらえました。どうしても緊急でバリスタが必要だったという状況も重なったのが、ラッキーでした。

タイミングとご縁は大事!

心からそんなことを感じたきっかけになりました。

こうして、新米バリスタとしての生活が始まりました。

そのカフェは、家からとても遠いところにあり、朝4時半に起きる生活でしたが、それでも体の疲れより、バリスタとしての技術や知識が足りていないことの方が、もっと大変でした。

いくら習った通りに作っても、美味しくならない。

毎回同じように、お客様に出せるコーヒーが作れなかった私は、いつクビになるかも分からない状況の中、昼休憩も忘れてひたすらコーヒーを作り続けました。自分が休みの日には、無給であることにも関わらず他のバリスタが作っているところを見せてもらいに通いました。

そんな私を奮い立たせたのは、美味しいコーヒーをお客様に出せない悔しさと申し訳なさでいっぱいの気持ちでした。

そんな中、偶然、Go豪メルボルンの下山さんの記事を発見します。

こんなに素晴らしい日本人バリスタがメルボルンにいたなんて!技術をぜひ習いたい!しかも日本語で教えてもらえるなんて、本当にありがたい!

藁にもすがる思いで、下山さんにメールを送り、さっそくレッスンを受けに行くことにしました。

下山さんのレッスンでは、他のバリスタスクールや基本的なマニュアル本では教えてくれなかった、でも、美味しいコーヒーを淹れるためには必ず必要な細かな技術を、しっかりと学ぶことができました。何グラムの豆を、どのようにバスケットに入れるのか。豆によって、どのようにグラインダーを調整するのか。店が忙しくなった時に効率よく二杯分のミルクを同時に温める方法。もちろん、ラテアートの技術。それだけでなく、プロのバリスタとしてのモチベーションや働き方まで、沢山吸収することができました。

次の日から、カフェのマシーンと豆で、習った知識を参考に、試行錯誤する日々が始まりました。毎回豆のグラムを計り、味を確かめる。エスプレッソショットの秒数を計り、色を見てグラインダーを調整してみる。きめ細やかなミルクを作るために、スチームワンドとピッチャーの角度を工夫してみる。様々な視点からのアプローチを続けていくうちに、プロのバリスタとしての意識も高まっていくことに気がつきました。

その後、練習の成果が少しずつ実り、とうとう結果が出始めるのです。

初めは「君のせいで、何人かお客様を失った」と言われたのが、常連のお客様から「君が作るコーヒー、美味しいよ。何曜日に働いてるの?」と聞いてもらえるまでになりました。予期していなかった言葉だけに、本当に嬉しくて、その日はエスプレッソマシーンに隠れて泣きました。

 

すっかりバリスタという仕事と、メルボルンのカフェ文化に夢中になっていた私は、さらに自分の成長のために、メルボルンに残ることを決意しました。そのために3か月間のWWOOF(ファーム等で労働と引き換えに宿泊と食事が提供される。セカンドワーキングホリデービザを取得するための条件のうちの1つ)生活を経て、無事セカンドワーキングホリデービザを取得。いよいよバリスタNanaeとしての、新生活の始まりです。

 

+仕事探し

 

駅を決めて、下車してから通りを歩く間に、目に入ったカフェに履歴書を配っていく。募集してないと言われても、「履歴書だけでも置いていっても良いですか?」と粘ってみる。数ヶ月のバリスタ経験と、ラテアートチャンピオンの下山さんのレッスンを受けた、という経歴のおかげか、渡した履歴書のうち2割はレスポンスが返ってくるようになりました。それでも、1年目のレスポンスゼロに比べれば大きな進歩です!!!

こうして、今現在、私が働いているカフェに出会いました。

 

+働く

 

最初はウェイトレス業務からのスタートで、空いた時間にコーヒーを少しだけ作らせてもらったり、ラッシュ時にはヘッドバリスタのサポートに入りました。違うマシーンと豆に触れられ、何人かのスキルのあるバリスタと一緒に働けて、技術を見られることがとても刺激的でした。

また、ウェイトレスとして常にお客様に気を配り、先回りをしたサービスを心がけました。

当たり前のことですが、お客様がドアから入ってきたら笑顔で「Hi How are you?」と挨拶。常連のお客様の名前と注文内容は覚える。お水が空になっていないかをチェックする。2杯目のコーヒーを注文したいタイミングを見計らう。おススメを聞かれたときに、その方に合ったメニューを紹介できるよう、実際に料理を食べておく。

またオーストラリアでは、日本のとても礼儀正しい接客とは少し違い、お客様もカフェスタッフも会話を楽しんでいます。「いい天気だね!今日は何か予定あるの?」「昨日のメルボルンカップ観た?」食事や飲み終わった食器を下げる時には「味はいかがでしたか?」そして、帰りぎわには「Have a nice day!」。これが、オーストラリアのホスピタリティです。初めは精一杯の笑顔でにこにこしているだけしかできませんでしたが、フレンドリーなメルボルンの人たちの魅力に惹き込まれ、今では何も会話しない方が寂しささえ感じます。

そうして毎日が忙しく過ぎていく中、突然、ヘッドバリスタの子が、店を辞めることになりました。必然的に、私がコーヒーを作れる時間も増えてきました。作るコーヒーの数が増えた分、新たな課題も生まれます。

忙しい日には1日300杯にもなる、次々と流れてくるコーヒーのオーダー。一定のクオリティを保ったまま、いかに素早く作れるか。高い集中力と技術力が必要です。また、コーヒーの知識を得るために、仕事以外でもたくさんのカフェを訪れ、焙煎やフィルターコーヒーのセミナー等にも積極的に参加しました。

少しずつ、お客様からも「彼女が作るコーヒー、ベストだね」と言ってもらえるようになっていました。

そんなある日、私が作ったコーヒーを飲んだオーナーが一言。

「ナナエのコーヒー、今まで僕が飲んだコーヒーの中で一番美味しいよ!君がメインでお客様にコーヒーを作ってほしい」

こうして、私はヘッドバリスタになりました。

 

 

今も、カフェのオーナーやスタッフたちは、信頼して私にコーヒーを作らせてくれています。

より美味しいコーヒーを作りたいという思いは、新米バリスタの頃から何も変わっていません。けれど今は、目の前に私のコーヒーを楽しんでくださるお客様がいて、カフェのオーナーやスタッフがいるからこそ、私はこうしてコーヒーを作ることができる。ヘッドバリスタとしての責任と感謝の気持ちとともに、知れば知るほど奥深いコーヒーへの探究心は尽きることはありません。

だから私は、このバリスタという仕事が大好きです。

 

 

+最後に

 

こんな体験をした私から、これからメルボルンでバリスタになろうと考えている方へ。

バリスタとしての経験がなくても、

きっとチームワーク力でカバーできるかもしれません。

ネイティブのように英語が話せなくても、

日本人だからこその細やかさと気配りで補えるかもしれません。

ハンデがあるからこそ、

一生懸命さが伝わるかもしれません。

私だったら、仕事ができてもぶっきらぼうなスタッフより、

ちょっとドジでも笑顔が素敵なスタッフを応援したくなります。

メルボルンのバリスタ求人には“Experience is essential(要経験)”と同じように、必ず書いてある条件があります。

“Must have a passion for coffee” 

(コーヒーへの情熱がなければならない)

どうなるかは、やってみなければわからない!!

Let’s try and Good Luck!!    

 

 Nanae

 

 

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□店舗情報

Cafe : Ernest V

Head Barista :  Nanae Kobayashi

Address  : 432 Glen Huntly Rd, Elsternwick VIC 3185

Business hours  7:00-17:00

 

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次回へのんびり続く。

 

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マイカテゴリー: school 卒業生
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Holidayはどこへ消えた?

僕を育ててくれたBarista 3人が一度に全員卒業するという緊急事態。

AK○48やモ○ニング娘ではないから、卒業ツアーの予定もない。もうこない。

 

 

残されたのは、オーナーと指差し英語会話帳片手の新人バリスタの2人だけだ。

今まで3人でしていた作業を2人で分担するのは少しきつい。

※オーナーはたまにキッチンへ消える

僕のシフトも明日からオープン~クローズまで、週5日になった。

 

僕のホリデーはどこに消えたんだ。

 

仕方ない。

なんとかせねば。

そこで1日の作業内容を見直すことにした。

いつ、だれが、何を、どれだけすればいいのか考えた。

 

※実際はもっと細かく書き出しました

 

そこで自分の休息の時を取り返すべく、仕事の棚卸し。

大きく分けて3つ。

 

オープン作業、営業中、クローズ作業

 

その中で一番大変なことを考えた。

 

それは、ピーク時にカップが不足し急いで洗浄したり、ものがなくなり倉庫に取りに行ったり

チョコソースがなくなり仕込んだりすることだった。

 

これが原因でピーク時のカップやグラスの不足、ソース類の仕込み数不足、商品の欠品による機会損失があった。

 

そこで、最大ピーク時の必要備品数、商品数を確保することでピーク時のドタバタを解消することにした。

 

備品:カップについて

 

①最大ピーク時土日の朝のオーダーレシートを回収

②店内→R、Lサイズのオーダー数カウント

③現店舗在庫数をカウント。その数と理想の在庫数の差+α(洗浄中のもの、予備含め)を算出

④オーナーに説明。発注してもらった。

→備品の確保

 

ソース類:チョコソースについて

 

①チョコパウダーの発注数、発注サイクルの確認

②1日の使用量、仕込み量計算し十分な在庫を準備

 

商品:ボトルドリンク、ジュースなど

冷蔵庫への補充数の決定、発注サイクルを把握し必要在庫を確保

 

必要数を把握した後は、どの時間帯にどれだけ補充すればいいのか考えた。

■現状

いつも暇なときにスタッフがランダムに補充しており、

だれがいつ何をいくつもってくるか決まってなかった。

だから、補充をしようとする時には、スタッフも何人か上がっており

少ない人数で沢山の補充をしたりと大変だった。

またいらないものが冷蔵庫の肥やしになったり

必要なものが毎日十分に補充されてなかったりした。

 

そこで

■対策

毎日補充リストを作成し、なにがいくつ必要か計算した。

お店も落ち着くとスタッフが何人かあがるので

その前の時間帯に一緒に補充にするようにした。

備品、商品の適正在庫を確保することで

 

機会損失を減らし、負担の少ない運営をするように考えた。

 

最初は1人で補充していたが

毎日リストをつくっていたら

それをみて他のスタッフも手伝ってくれるようになった。

 

日に日に、リストを作ってと言われるようになった。

 

お店が暇な時は『何をしたらいい?』と聞かれるようになり

オーナーも他のスタッフに対して『nobuに聞いて』と指示してくれるようになった。

 

 

ホリデーが近くにいる、そんな気がした。

 

 

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マイカテゴリー: 一般
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なんとかなるか

お店で働いて3週間が過ぎた頃

シティですしを頬張っている僕にオーナーからメッセージがきた。

 

 

「Can you  work tomorrow from 7 o'clock? 」

 

 

いつもは8時スタートなのに何かあったのだろうか。

疑問に思いつつも、「Yes.」と送信し、3本目のすしを口に運んだ。

 

 

次の日の朝、いつもより早い電車に飛び乗った。

最寄駅に着くとオーナーのお兄さんの奥さんが迎えに来てくれていた。

社長気分で後部座席に着くと、専務が語り始めた。

 

「Nobu, Do you like working at OLiE & aRI ?」

「Yes ! I'm happy to work there!」

「That's good !  I'll tell you a secret story.You should keep a secret.」

「?」

「3人Baristaいたでしょ?」

「うん。」

「昨日全員やめたよ。」

「えっ!」

「Barista は Nobuだけだよ! hahaha」

「。。。苦笑」

 

社長から平社員に戻された僕は、車窓から流れ行く景色を眺めた。

 

 

なんとかなるか。

 

そんなこともあるよな

 

 

5分程で店前に到着。先ほどとは異なる専務の険しい表情を横目に店内へと入っていった。

 

 

いつもと違う雰囲気の中

オーナーとコーヒーを作り始めたが、

オーナーから辞めたBaristaのことについて話されることはなかった。

 

そうこうしている間にお店が忙しくなり始めた。

キッチンのプリンターからトイレットペーパーを転がしたようなオーダー用紙が出始めた。

 

オーナー「ちょっとキッチン行ってくる。コーヒー混んだら呼んで!」

僕「多分1人で大丈夫ですよ!」

 

 

キッチンに向かうオーナーの背中を見ながら、

あぁ、もう戻ってこないなと思った。笑

 

なんとかするか。

混み合う店内を見ながら考えた。

 

こんなピンチもないけど

こんなチャンスも中々ないよな。

みんな大変だし、1人でコーヒーを作れるように組み立てるか。

 

気がつけば、あっという間に営業が終了した。

 

忙しかったが、すごく充実した1日だった。

やることも明確になった。

 

 

この日を境に

どうすればいかに早く安定した商品をお客様に届けれるか考えた。

まずは味やレシピ、オペレーションなどについて問題点や疑問点を洗い出すことにした

そして、それを基に基準を作ることで、より安定した商品をお客様に届けることが出来るのではないかと考えた。

 

 

大きく3つの取組を立てた。

 

1.Barista1日の時間帯別作業表

→1日の作業を効率よくする

 

2.ドリンクレシピの見直し

→レシピの作成と統一する

 

3.ドリンクオペレーションの見直し(備品配置など)

→必要なものを必要な場所に配置する

 

 

もう目標は立てた。

 

なんとか出来る。

 

 

 

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マイカテゴリー: カフェで働く
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Barista>自動販売機

 

くたくたに働いた仕事帰り、喉が渇いたが財布が見当たらない。

あるのは定期入れの中の記念すべき初チップ。

 

これは使えない。

 

しかし、自動販売機が少ない

 

いやいや全然ない。どこにもない。

 

 

やっと見つけたのは駅の自動販売機。

 

『チャリン。』

 

記念すべき”初チップ”はコーラへと変身をとげた。

 

 

そう、ここメルボルンには日本のように沢山の自動販売機が道端にない。あるのは、空港や駅がほとんど。

もし道端にあれば、誰かが壊して中のお金をもっていくのだろうか。

 

その代わりと言うと過言だが、カフェが沢山あり

そこに工事現場の人も学校の先生もランニングの人も休憩で

コーヒーを take away していってくれる。

 

 

メルボルンのカフェのコーヒー1杯の価格はだいたい$3.5。

日本で100円で売っているペットボトルのお茶がメルボルンでは$3.5。

 

なので、メルボルンのカフェのコーヒーの価格は日本の物価感覚でいうと

100円~150円くらい。

日本と比較するとメルボルンでは日常的に買いやすい価格となっている。

 

 

だから自動販売機がないのかな。

 

 

 

 

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マイカテゴリー: ワーホリ 衣食住
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自分の居場所は自分で作る

 

働いて1週間ほど経つと、コーヒーを作るのには慣れた。

だけど、

・英語がまだまだ喋れない

・他のバリスタと比べてお客様とコミュニケーションがとれない

 

そんな僕に給料を払い続ける理由があるのだろうか。

英語もコーヒーも作れるバリスタがくれば、僕の居場所はなくなるのだろうか…。

 

 

そう、ここメルボルンでは必要でないと思われれば

働く時間はどんどん少なくなる。

お試し期間で終了となることもある。

 

 

そこで、コーヒーの作成や洗い物の仕事を

他のバリスタよりも効率よく早く行うことにした。

 

しかし、スピードには限界があった。

残像が残るくらい動いていたが

大した差はなかった。

 

そこで、コーヒーを提供するスピードを改善することにした。

※提供スピード・・・お客様がオーダーしてから席にコーヒーが届くまで

 

提供スピードの中でも

お客様がオーダーしてから、そのオーダーがレシートとして出てくるまでのスピードを短縮することにした。

 

つまりお客様がオーダーしてから、そのオーダーがレシートとして出てくる前にお客様のコーヒーを作り始めることで

他のバリスタよりも早く、お客様の元へコーヒーを届けようと考えた。

 

まず最初に行ったのは、常連のお客様のオーダーを覚えることだった。

見た目とオーダーをメモし、お客様が店の前に来たら作り始めることにした。

 

 

あのお客様は濃い顔だから、Strong Latte。(すみません)

このお客様は最近ダイエット始めたから、Sk Latte。(ごめんなさい)

背の高い旦那さんは、背の高さと一緒 Large Flat White 1sugar。(申し訳ございません

 

他には、スタッフが注文を打ち始めたら、その画面のオーダーを見てエスプレッソを抽出し始めたり

お客様がスタッフにオーダーしているのを聞いて作り始めたりした。

 

気付けば、他のバリスタよりも早く作れるようになり

ある程度1人で対応できるようになっていた。

店内が混み合った時は、もう1人のバリスタをフロアにだして

僕がコーヒーを1人で作り、お客様の案内を優先してもらった。

 

それ以外にも、フロアの仕事を見たり、聞いたり、手伝ったりして覚えた。

人が足りない時や暇な時はポジションに関係なく仕事した。

 

そんな僕に他のスタッフは

Don't rush とか Be happy , Take it easy と言ってくれた。

 

でも僕は日本人だし、のんびりするのは慣れてない

日本人らしく真面目に働こうと思った。

そして、自分の納得いくように働こうと思った。

 

そうか、

 

僕は英語ができない分、2人分働けばいいんだ。

英語ではなく、自分が出来ることで勝負すればいい。

 

コーヒーとグラスやカップを洗うポジションは通常2人で行うが

1人でやればいい。

 

2人分の仕事を1人で出来るようになれば人件費も浮くし

スタッフをフロアに回しお客様へのサービスを向上すれば、売上を上げることもできる。

 

これなら、オーナーが僕を雇い続けていい理由の1つになる。

 

 

気が付けば、シフトの時間も日に日に増え、コーヒーもピーク以外は1人で作るようになり

コーヒーマシンの前が僕の居場所になっていた。

 

― 1週間後

 

スタッフ 「What can I get for you?」

お客様 「I think Nobu got it!」

Nobu 「Yes! I made it! haha」

 

 

 

 

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美味しいコーヒーがお客様へのメッセージ

 

 

働き始めて1週間は、頭がこんがらがるようなことばかり。

お客様の顔も、ほとんど一緒に見えるし、スタッフの名前もエラ、エマ、エミリー。。。

コーヒーを教えてくれたJessieをジュースィーと呼んだら、『私は肉じゃないよ』と笑われた。

 

特に解らないのが、

 

 

英語とドリンク

 

 

まず、英語がわからない。

コミュニケーションを取れない。

 

お店で指差し会話帳を指差す暇もないので

とりあえず、お客様には笑顔で Hello!  と Hi! How re you? と言うことにした。

オーダーを取ったりはしていなかったので、ひとまずこれでOKとした。

(今も英語は変わらず。その代わり満面の笑顔に取組中です)

 

 

ドリンクはレシピとオーダーに手こずった。

レシピはすぐ覚えたが、スタッフによって目分量だったり、分量が違った。

 

「カフェモカのチョコソースはこのくらい」

「チャイラテのリーフはお湯がこの薄さになったら、新しいのに変えて」

だったので、全レシピ自分で作って飲んで味を覚えた。

 

 

 

そして、オーダー。

これがややこしかった。

 

メルボルンのお客様はまるで各個人が自分のオリジナルドリンクのレシピを持っているかのようだった。

例えば、

Large weak sknny latte (エスプレッソを通常の半分量で低脂肪ミルクのLサイズラテ

Soy cap not too hot(豆乳を使ったカプチーノを熱過ぎないように)

Cap 1sugar no choco on the top(カプチーノに1スクープ砂糖を入れて、表面にチョコパウダーなし)

Decaf latte lots of froth(カフェインレスのエスプレッソのラテを泡多め)

Sknny flat white extra hot(低脂肪乳のフラットホワイトを熱め)

Cap volcanic(カプチーノを沸騰するくらい熱め)

Warm soy hot choco(ぬるめの豆乳ホットチョコレート)→これ美味しいです!

Strong latte(エスプレッソを通常の倍のラテ)

Watery latte(水のようなラテ)

3/4 full flat white(カップの4分の3まで入れたフラットホワイト)→ミルクを減らし、コーヒーを強めに感じれます。

 

・・・・・

 

 

なんだこのわがままなオーダーは!!

この顔を手で覆いたくなるようなややこしいオーダーを見ながら、カップやグラスにエスプレッソを抽出していくのは

簡単ではなかった。

 

ただ、オーダーを覚えて効率よくエスプレッソを抽出するのはパズルのようで楽しかった。

 

Weak のLarge sizeのラテとカプチーノのエスプレッソを同時に落としたり、グラスを温めている間にエスプレッソに粉をつめたり。

ミルクをスチームするバリスタのミルクが間に合っていなかったら、ティーやロングブラック、チャイを作ったりした。

 

 

なんとか、エスプレッソの抽出はうまく出来た。

でも、ミルクが難しかった。

 

豆乳、低脂肪、レギュラー、低脂肪、レギュラー、熱め、ぬるめ、泡多め、、、、

 

ミルクの使い分けは勿論、熱め、ぬるめ、アツメ、すごいあつめ、、、、、

 

 

兎に角、常にミルクをスチームしてても間に合わないくらい忙しかった。(僕がまだ慣れてなかっただけでしょうね笑)

特に朝の時間帯は、店内とテイクアウェイのオーダーが一気に押し寄せてくる。

 

 

 

そこで、焦らないように自分の基準を作ることにした。

オーダーは4つずつ覚える。ミルクのスチームは2杯ずつ。

ミルクのスチームは最大2杯同時に作るのがやっとだったので4つのオーダーを覚え、常にミルクは2杯ずつ作った。

 

 

 

その内、3杯、4杯、5杯と同時にミルクスチームが出来るようになった。

オーダーも4杯ずつ、6杯ずつ、8杯ずつ覚えれるようになった。

 

 

 

それでも英語が出来ない僕は

 

他のバリスタよりも早く正確にお客様のコーヒーを作らなければならない

 

と強く思った。

 

 

喋れない代わりに、美味しいコーヒーが僕からお客様へのメッセージ。

 

 

「今日のコーヒー美味しかったよ」

 

お客様からの、この言葉が支えだった。

届いたんだ。

 

 

 

次回へ続く。

 

 

 

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トライアル

トライアルで自分のベストを尽くす。

 

朝8時30分。シャツにネクタイをして、ハットをかぶり自分の中で正装をし

リュックにミルクジャグと地図を入れ、勢いよく階段を走っておりた。

 

「今日はデート?」

とバックパッカーの受付の人に声を掛けられたが、

「I'll do my best!」

とだけ笑顔で言い、僕はトラム乗り場を目指した。

 

 

 

トライアルの時間は、”昼12時までに来て”と言うものだったので、カフェが暇そうな10時くらいに行くことにした。


 

お店はシティから電車で約25分のBrighton Beach というビーチの近くに位置していたが

電車はまだメルボルンで乗ったことがなかったので、トラムを使った。

 

トラムに乗ってみたものの、どんどん田舎になっていき、周りに店という店もほとんどなくなってしまった。

これは、選択ミスをしてしまった。。。

 

 

トラムの中から、そわそわしながら窓の外をずっと見ていたが、それも45分を過ぎた頃

僕はしびれを切らし、下車をした。

駅もなにもないところで降りてしまい、迷うこと1時間。

親切な人に助けられ、電車に乗り換えてなんとか最寄駅 Brighton Beach 駅に到着した。

それからも不安で仕方がなかった。もう10時45分だったからだ。

そんなきょろきょろしてる僕を見つけた親切な老人が

「大丈夫?どうしたの?」

と声を掛けてくれた。

「Olie & aRi というカフェにトライアルに行くんです。道に迷ってしまって…」

「あー、ちょうど今からそこにコーヒー飲みに行くところだから、連れて行ってあげるよ」

と神様に救われ、なんとか11時に到着した。

店に着くと、みんなせわしく働いていた。

 

「こんにちは。CISCO'S coffee のオーナーダニーの紹介でトライアルに来ました。Nobuと言います。」

「Hello. Im ラット。ダニーから聞いてるよ。じゃ、ラテとフラットホワイト作って」

と愉快な感じのオーナーが出てきた。

リュックからミルクジャグをだし、バリスタの女性に挨拶をした。

 

「こんにちは。日本から来ました。Nobuと言います。はじめまして。」

「はじめまして。私は、ジョディ。どうぞマシン使って」

「ありがとうございます。普段はエスプレッソは1ショット、それとも2ショットですか?」

と普段店で出しているコーヒーのショットを確かめた。

その間にちょうど、お客様のオーダーも入ったので、

エスプレッソの粉量やオペレーション、ミルクの温度をこっそりチェックした。

 

 

スチームをふかしながら、神経を集中し

ラテとフラットホワイトを作成した。

自分のコーヒーとジョディのコーヒーに大きな差が出ないように気を付けた。

 

 

■トライアル前にチェックした項目

・エスプレッソの粉量

・コーヒー1杯に使用するエスプレッソのショット数

・スチームの強さとスチームノズルの穴の数

・スチームしたミルクをカップに注ぐ前にデミタスカップ(小さいカップ)にいれ、飲んで温度チェック

・使用するカップやグラスはチップしたり、口紅などで汚れていないか

・ラテのフォームを厚さを目視

 

 

 

そして冷めないうちにオーナーにコーヒーを持っていった。

一口、二口飲み

「OK。ちょっとそこに座って待ってて。コーヒーいるなら作って飲んでていいよ。」

と言った。

 

 

どっちのOKだろ。。。

 

 

と思ったが、実際にカフェでコーヒーが作れてとても幸せな気分になった。

 

、、、、、、しかし待てどくる気配はなし。オーナーは忙しそうなキッチンを手伝っていた。

コーヒーマシンの方へ目をやると、バリスタも忙しそうにしていた。

コーヒー作っていいと言われたし、自分のコーヒーを作る事を口実にマシンの方へ近付くことにした。

 

「コーヒーの勉強をしたいから、このまま手伝っていい?」

「ほんと?いいよー助かる。」

 

それから、ロングブラックやショートマックなどのコーヒー類や、チャイラテ、紅茶などのオペレーションを教えてもらいながら

1時間、2時間とコーヒーを作った。一瞬暇になれば、洗い物もした。

 

 

途中オーナーがすまないと声を掛けてくれたが、

僕は予定はないし、勉強させて下さいと言った。

 

気付けば3時間半が経過していた。

 

覚えることも沢山あったし、ミスもしたし、忙しくてお客様の顔もみる暇もなかったけど

新しいドリンクを覚え、英語を話し、コーヒーを作ることが兎に角楽しかった。自分が出来ることはやった。

 

 

 

ようやく店も落ち着いたころ、オーナーが声掛けてくれた。 

「週何日くらい働ける?」

「4日か5日くらい働けます。どの曜日でもどの時間でも働けます。でも英語はまだ出来ないです」

「いいよ。いつか話せるようになれば笑。じゃあ、次のシフトは明後日。9時から14時で働ける?」

「はい!ありがとうございます!」(やったーーー)

と運よくバリスタの仕事に就くことが出来ました。

 

 

スタッフにお礼を言い、ロッカーで荷物を片付けているとオーナーが封筒を持ってきた。

「ノブ!これ今日の給料」

「え、今日トライアルです。なので申し訳ないです。」

「いいから、受け取って」

中身は3時間半分の給料とチップ。

この給料とチップは今でも忘れられないくらい嬉しかった。

人生初チップの$5に”初チップ”と書き、定期入れに大切に保管した。

 

 

帰りは、最寄駅から電車で帰ることにした。

 

その日、とても空がきれいだった。

 

 

 

 

 

 

次回へ続く

 

 

 

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