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Barista Interview in Melbourne ①Yutaro

こんにちは!Mokaです。

今回は実際にメルボルンで働くバリスタの方にインタビュ-をさせていただきましたのでそちらの内容をお届けしたいと思います。

 

インタビューさせていただいた方はこちらの方です!!

◆Yutaroさん

愛知県出身

現在はFitzroyにある“Addict Food And Coffee”のヘッドバリスタとして活躍中

2017年Victorian Aero Press Championship にて日本人として初優勝を勝ち取る

 

先日のAeroPressのレシピ公開イベント*で初めてお会いしましたが本当に気さくな方で、お仕事後だったこともあり、CityのBarでBeerを飲みながらインタビューさせていただきました!!

(*Aero Press レシピ公開イベントの記事はこちら→ https://www.gogomelbourne.com.au/columns/barista/4272.html


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◆Moka(以下M):オーストラリアに来てどのくらいですか?

Yutaroさん(以下Y):4年半?…5年目ですかね。

 

◆M:ではメルボルンに来てどのくらいですか?

Y:初めてワーキングホリデーでオーストラリアを訪れてからずっとメルボルンです。

 

◆M:なぜメルボルンを選んだのでしょうか?

Y :25歳で仕事やめた節目でヨーロッパ旅行に行った際にカルチャーショックを受けて、それで海外に住んでみたいと思うようになりました。

本当はフランスに行きたかったのですが、ワーキングホリデーのエージェントにメルボルンの街並みはヨーロッパに似ていることや、カフェが沢山あるということを聞き、メルボルン行きを決めました。

 

◆M:海外居住経験や留学経験はありましたか?

Y:2週間のヨーロッパ旅行が最初の海外で、その後にもう一度1週間のヨーロッパ旅行に行ったのみで居住経験や留学経験はありませんでした。

 

◆M:では仕事探しをし始めたころの英語力はどのくらいでしたか?

Y : まずメルボルンに来て最初に8週間、語学学校へ行きました。その際のレベルはIntermediate(中級)でしたね。

そしてその後は日本食レストランで働きはじめたのですが、日常のコミュニケーションを英語でするのは難しいと感じるレベルでした。

 

◆M:メルボルン以外でバリスタの経験はありましたか?

Y :全くありません。

 

◆M:ちなみに日本ではどんなお仕事をされていましたか?

Y : Webデザイナー、ウェディングメインのお花屋さんで勤務していました。

あ、でも学生時代はコメダ珈琲でバイトしていましたね!といってもバリスタの経験があると言えるようなものではなかったですが…苦笑

 

◆M:ではなぜ全くの未経験からバリスタになろうと思ったのですか?

Y:先ほどもお話したように日本にいた時からカフェに行くのが好きでカフェに興味はありました。ただ元々1年で帰国する予定だったので、最後の記念にCertificate(証明書)だけ取ろうと思い、1日だけのレッスンを受けました。

そんな中よく一緒にカフェ巡りをしていた友達が本格的にコーヒーに目覚め、バリスタをはじめていて、そのタイミングで別の友達にボランティアでバリスタとして働ける場所を教えてもらったので、実際に働くことにしてみました。

まずはランナーから始まったのですが、ある日突然バリスタのシフトにたまたま空きが出た日があって、バリスタとして働けるチャンスをもらったんです。

ですが、しっかりと教えてくれるわけでもなく、何しろ英語での説明だったこともあり十分に理解ができず、最初は見よう見まねでしたね。

ですがその前向きな姿勢が評価されたのか、その後はそのままバリスタのポジションで働けることになりました。そうして働いていくうちに自然と、お金をもらってバリスタとして仕事がしたいと思うようになったのがバリスタを目指すきっかけです。

 

◆M:なるほど。では+nobuのバリスタスクール受講のきっかけを教えてください

Y:正直バリスタをボランティアとして始めましたが、英語も理解できず、お金をもらって働くにはしっかりと学ぶことが必要だと思っていました。

そんな中、先ほどお話したバリスタを始めていた友達からNobuさんのスクールを教えてもらい、トータル2回のレッスンを受けましたね。

日本語で基本をしっかり習ったことで色んなことが腑に落ちた感覚でした。

 

◆M:仕事探しで苦労したことはありますか?

Y:正直苦労はしていないですね(笑)

まずはレジュメ作って、カフェ巡りをしながら配ったり、coffee jobsというwebサイトにレジュメをメールで送ったりもしました。

そんな中たまたま訪れたカフェManchester Pressに"Barista hiring"と貼り紙があったのでレジュメを渡したところ、「今日はヘッドバリスタが不在だからまた来週きてくれ」と言われました。

後日、お店に行くと「なんでもいいからコーヒーを作ってみて!」と言われたので、ラテとフラットホワイトを作りました。そのコーヒーを見たヘッドバリスタが「土曜日にトライアルに来て」と言ってくれて、3時間のトライアルをさせてもらうことが出来たんです。

翌週マネージャーから「Yutaroグッドニュースだよ」と採用の電話がありました。実はその日は僕の誕生日だったので、最高の誕生日プレゼントになったし、とても印象深い1日となりました。

 

◆M:メルボルンに来てからの仕事歴を教えてください

 Y:現在のカフェ、Addict Food And Coffeeを含め4件のスペシャルティーコーヒーを扱うカフェでトータル4年ほど勤務しました。

 

◆M:今の仕事はどのようにして得ましたか?

 Y:1番最初に働いたカフェのワークメイトがマネージャーとなって他のカフェへ転職する際にいつも誘ってくれて、いくつかのカフェでの勤務を経て現在のカフェで働くこととなりました。

   

◆M:仕事をはじめて苦労したことは何ですか?

Y:一番はやっぱり英語ですね。コミュニケーションをとるのが難しかったです。

 

◆M:コミュニケーションを取る為に努力したことはありますか?

Y:言いたかったことはその日のうちに調べて、携帯のメモに入力。そして通勤時間

などを利用して覚えるようにしていましたね。

あとは兎に角、わからないことはすぐに聞く。その繰り返しですね。

基本的には文法を覚えるとかいうよりも、使えるフレーズをどんどん覚えたり、英語で映画を観て、わからない単語はその都度調べたりしていましたね。

 

◆M:先日のAeroPressの大会で優勝されていましたが、AeroPressとの出会いを教えてください。

Y:一番最初に働いたManchester Pressのヘッドバリスタが持っていて、その時初めて 存在を知りました。その後、ふと家でコーヒーが飲みたいなと思ったときにそのことを思い出してAeroPressを買いに行ったのが始まりです。

仕事として実際にAeroPressでコーヒーを淹れ始めたのは2件目に働いたTwo Birds One Stoneが初めてでしたね。

特にエアロブレスだけにこだわっているだけではなく、単純にフィルターコーヒーが好きで始めた感じです。

◆M:ではなぜ先日の大会に参加しようと思ったのですか?

Y:去年友達がこのコンペティションに出ていたので見に行きました。その時単純に楽しそうだなと思ったんですよね。それでその友達に来年も出るときは誘ってもらうようお願いしていて、今回実際に誘ってもらい出場しました。

 

◆M:先日のAeroPressのレシピ公開イベントを開催されたのはなぜですか?

Y:せっかく誰でも作れるレシピを作ってチャンピオンになったし、それをシェアした

いなと単純に思ったからです。

以前SCメルボルンというコーヒーのプロジェクトの活動で日本縦断をした時に、スペシャルティーコーヒーに携わる人と、そうではない人に何か壁を感じて、そこを埋める何かをしたいと以前から思っていたんです。

スペシャルティーコーヒーじゃなきゃダメだとかそういうことではなくて、誰かが美味しいコーヒーを作る為に努力した物、品質にこだわっている物は絶対に美味しいし、1杯のカップに沢山の人が関わっていて、沢山のストーリーが詰まっている。それをもっと知ってほしい。それも含めてシェアしたい。

そういった思いがあって先日のイベントも開催しました。

 

◆M:仕事をしていて感じるやりがいや、楽しいと思う点は何ですか?

Y: 美味しかった、いつも美味しいよ、とお客様に言っていただけることです。毎日来てくれる常連さんがいることも単純に嬉しいですね!

そしてバリスタをしているとコーヒーのみに集中してしまう人もいると思いますが、その前にお客さんとのコミュニケーションが大切だと最近改めて感じますね。たとえ英語ができなくても笑顔ひとつでコーヒーを美味しく飲んでもらえることはできると思っています。

 

◆M:今後の目標や何か努力していることがあれば教えてください。

Y:来年、SCメルボルンのツアーをまたやりたいと思っています。

また今後はより沢山の人にコーヒーに触れてほしいと考えているのでAeroPressやHome Brewingのクラスなども行っていきたいですね。      

 

◆M:今後日本に帰国する予定はありますか?

Y:日本に帰国するかは未定です。でももし帰国するとしたら地域にも貢献できて世界と繋がれるビジネスを展開したいと思っていますね。

 

◆M:では最後にバリスタを目指す人に何かアドバイスがあれば教えてください

Y:コーヒーを楽しむひとつのツールとしても英語はできるだけしっかり勉強してお

くことをおすすめします。

あとはよく英語環境に身を置きたいという理由で日本人との接触を拒む人がいます

が、色々と情報共有ができたりもするので、あまりにも遮断するのはあまりおすす

めしないですね。

 働くという点では日本人らしく働くことはとても大切だと思います。気配り、仕事

のスピード、丁寧さはやはり日本人ならではのもの。他の人がやりたくないことも率

先してやる。そういった姿勢は大事ですよね。

 せっかく日本で生まれ育って備えてきた武器ですし、活かしてほしいです。

また、日本人の先輩たちが築いてきたものを守っていきたい、と僕は思っています。

一方で日本人は受け身になりがちなので、そこは前のめりになって積極的になった方

がもっとチャンスは増えるし楽しいはずです!


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全くの未経験からメルボルンでバリスタを初めて、沢山のチャンスをものにして活躍

されているYutaroさん。

今回色々とお話を伺ってその理由が分かった気がしましたし、私個人としてもとても刺

激となり貴重なお時間となりました!

 

沢山お話していただいて本当にありがとうございました。

 

 

そしてこのバリスタインタビューは今後もシリーズで続けていくので是非お楽しみ

に!!

 

□Yutaroさんの勤務されているcafe

Addict Food And Coffee

住所 240-242 Johnston St, Fitzroy VIC 3065

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□スクールご案内
本スクールは、カフェの聖地と呼ばれるここメルボルンを中心にオーストラリアでバリスタとして働くことを目標としています。 バリスタ未経験の方はもちろん、現地のバリスタスクールを卒業後も仕事が見つかっていない方、日本では経験があるがオーストラリアのスタイルを知らない方などにレッスンをしています。 興味がある方は、+nobu ページにメッセージをお願い致します。

http://https://www.facebook.com/plus.nobu

■ワーホリバリスタ留学コース共同開発! スピーキング力、バリスタ英語を習得するなら、マンツーマンレッスンでお馴染みのCNE1フィリピン留学をどうぞ。

http://www.cne1jp.com/

Moka++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

Instagram @_moka_tomoka_

 

北海道函館市出身。高校卒業後ファッションを学ぶ為上京。

その後アパレル企業、ベンチャー企業、IT企業で勤務。

しかし企業に務める事へ違和感を感じ、まずは価値観を広げる為に海外生活を決意。

セブでの語学留学を経てメルボルンへ。

現在は全くの未経験から+nobuのスクールを受講し、憧れのバリスタとしてローカルカフェで働きながらコーヒーは勿論、様々なことに挑戦中。

 

 

 

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プロフィール

ワーキングホリデーを通して世界でバリスタとして働きたい人のための情報。 下山修正(しもやまのぶまさ) 2012年 Vancouver International Latte Art Competition 1st place 2012、2013年 Seattle Coffee Fest Latte Art Competition 2nd place 2014年 Tokyo Coffee Fest 3rd place, 2015年 Tokyo Coffee Fest 2nd place 2016年 Coffee Fest Latte Art Competition @New York 2nd place 2016年 Coffee Fest Latte Art Competition @Dallas 3rd place 2016年 Coffee Fest Latte Art Competition @Anaheim 優勝 Superrandom 勤務

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