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なんとかなるか

お店で働いて3週間が過ぎた頃

シティですしを頬張っている僕にオーナーからメッセージがきた。

 

 

「Can you  work tomorrow from 7 o'clock? 」

 

 

いつもは8時スタートなのに何かあったのだろうか。

疑問に思いつつも、「Yes.」と送信し、3本目のすしを口に運んだ。

 

 

次の日の朝、いつもより早い電車に飛び乗った。

最寄駅に着くとオーナーのお兄さんの奥さんが迎えに来てくれていた。

社長気分で後部座席に着くと、専務が語り始めた。

 

「Nobu, Do you like working at OLiE & aRI ?」

「Yes ! I'm happy to work there!」

「That's good !  I'll tell you a secret story.You should keep a secret.」

「?」

「3人Baristaいたでしょ?」

「うん。」

「昨日全員やめたよ。」

「えっ!」

「Barista は Nobuだけだよ! hahaha」

「。。。苦笑」

 

社長から平社員に戻された僕は、車窓から流れ行く景色を眺めた。

 

 

なんとかなるか。

 

そんなこともあるよな

 

 

5分程で店前に到着。先ほどとは異なる専務の険しい表情を横目に店内へと入っていった。

 

 

いつもと違う雰囲気の中

オーナーとコーヒーを作り始めたが、

オーナーから辞めたBaristaのことについて話されることはなかった。

 

そうこうしている間にお店が忙しくなり始めた。

キッチンのプリンターからトイレットペーパーを転がしたようなオーダー用紙が出始めた。

 

オーナー「ちょっとキッチン行ってくる。コーヒー混んだら呼んで!」

僕「多分1人で大丈夫ですよ!」

 

 

キッチンに向かうオーナーの背中を見ながら、

あぁ、もう戻ってこないなと思った。笑

 

なんとかするか。

混み合う店内を見ながら考えた。

 

こんなピンチもないけど

こんなチャンスも中々ないよな。

みんな大変だし、1人でコーヒーを作れるように組み立てるか。

 

気がつけば、あっという間に営業が終了した。

 

忙しかったが、すごく充実した1日だった。

やることも明確になった。

 

 

この日を境に

どうすればいかに早く安定した商品をお客様に届けれるか考えた。

まずは味やレシピ、オペレーションなどについて問題点や疑問点を洗い出すことにした

そして、それを基に基準を作ることで、より安定した商品をお客様に届けることが出来るのではないかと考えた。

 

 

大きく3つの取組を立てた。

 

1.Barista1日の時間帯別作業表

→1日の作業を効率よくする

 

2.ドリンクレシピの見直し

→レシピの作成と統一する

 

3.ドリンクオペレーションの見直し(備品配置など)

→必要なものを必要な場所に配置する

 

 

もう目標は立てた。

 

なんとか出来る。

 

 

 

次回へ続く。

 

バリスタスクールは現在も開講中です。

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自分の居場所は自分で作る

 

働いて1週間ほど経つと、コーヒーを作るのには慣れた。

だけど、

・英語がまだまだ喋れない

・他のバリスタと比べてお客様とコミュニケーションがとれない

 

そんな僕に給料を払い続ける理由があるのだろうか。

英語もコーヒーも作れるバリスタがくれば、僕の居場所はなくなるのだろうか…。

 

 

そう、ここメルボルンでは必要でないと思われれば

働く時間はどんどん少なくなる。

お試し期間で終了となることもある。

 

 

そこで、コーヒーの作成や洗い物の仕事を

他のバリスタよりも効率よく早く行うことにした。

 

しかし、スピードには限界があった。

残像が残るくらい動いていたが

大した差はなかった。

 

そこで、コーヒーを提供するスピードを改善することにした。

※提供スピード・・・お客様がオーダーしてから席にコーヒーが届くまで

 

提供スピードの中でも

お客様がオーダーしてから、そのオーダーがレシートとして出てくるまでのスピードを短縮することにした。

 

つまりお客様がオーダーしてから、そのオーダーがレシートとして出てくる前にお客様のコーヒーを作り始めることで

他のバリスタよりも早く、お客様の元へコーヒーを届けようと考えた。

 

まず最初に行ったのは、常連のお客様のオーダーを覚えることだった。

見た目とオーダーをメモし、お客様が店の前に来たら作り始めることにした。

 

 

あのお客様は濃い顔だから、Strong Latte。(すみません)

このお客様は最近ダイエット始めたから、Sk Latte。(ごめんなさい)

背の高い旦那さんは、背の高さと一緒 Large Flat White 1sugar。(申し訳ございません

 

他には、スタッフが注文を打ち始めたら、その画面のオーダーを見てエスプレッソを抽出し始めたり

お客様がスタッフにオーダーしているのを聞いて作り始めたりした。

 

気付けば、他のバリスタよりも早く作れるようになり

ある程度1人で対応できるようになっていた。

店内が混み合った時は、もう1人のバリスタをフロアにだして

僕がコーヒーを1人で作り、お客様の案内を優先してもらった。

 

それ以外にも、フロアの仕事を見たり、聞いたり、手伝ったりして覚えた。

人が足りない時や暇な時はポジションに関係なく仕事した。

 

そんな僕に他のスタッフは

Don't rush とか Be happy , Take it easy と言ってくれた。

 

でも僕は日本人だし、のんびりするのは慣れてない

日本人らしく真面目に働こうと思った。

そして、自分の納得いくように働こうと思った。

 

そうか、

 

僕は英語ができない分、2人分働けばいいんだ。

英語ではなく、自分が出来ることで勝負すればいい。

 

コーヒーとグラスやカップを洗うポジションは通常2人で行うが

1人でやればいい。

 

2人分の仕事を1人で出来るようになれば人件費も浮くし

スタッフをフロアに回しお客様へのサービスを向上すれば、売上を上げることもできる。

 

これなら、オーナーが僕を雇い続けていい理由の1つになる。

 

 

気が付けば、シフトの時間も日に日に増え、コーヒーもピーク以外は1人で作るようになり

コーヒーマシンの前が僕の居場所になっていた。

 

― 1週間後

 

スタッフ 「What can I get for you?」

お客様 「I think Nobu got it!」

Nobu 「Yes! I made it! haha」

 

 

 

 

次回へ続く。

 

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美味しいコーヒーがお客様へのメッセージ

 

 

働き始めて1週間は、頭がこんがらがるようなことばかり。

お客様の顔も、ほとんど一緒に見えるし、スタッフの名前もエラ、エマ、エミリー。。。

コーヒーを教えてくれたJessieをジュースィーと呼んだら、『私は肉じゃないよ』と笑われた。

 

特に解らないのが、

 

 

英語とドリンク

 

 

まず、英語がわからない。

コミュニケーションを取れない。

 

お店で指差し会話帳を指差す暇もないので

とりあえず、お客様には笑顔で Hello!  と Hi! How re you? と言うことにした。

オーダーを取ったりはしていなかったので、ひとまずこれでOKとした。

(今も英語は変わらず。その代わり満面の笑顔に取組中です)

 

 

ドリンクはレシピとオーダーに手こずった。

レシピはすぐ覚えたが、スタッフによって目分量だったり、分量が違った。

 

「カフェモカのチョコソースはこのくらい」

「チャイラテのリーフはお湯がこの薄さになったら、新しいのに変えて」

だったので、全レシピ自分で作って飲んで味を覚えた。

 

 

 

そして、オーダー。

これがややこしかった。

 

メルボルンのお客様はまるで各個人が自分のオリジナルドリンクのレシピを持っているかのようだった。

例えば、

Large weak sknny latte (エスプレッソを通常の半分量で低脂肪ミルクのLサイズラテ

Soy cap not too hot(豆乳を使ったカプチーノを熱過ぎないように)

Cap 1sugar no choco on the top(カプチーノに1スクープ砂糖を入れて、表面にチョコパウダーなし)

Decaf latte lots of froth(カフェインレスのエスプレッソのラテを泡多め)

Sknny flat white extra hot(低脂肪乳のフラットホワイトを熱め)

Cap volcanic(カプチーノを沸騰するくらい熱め)

Warm soy hot choco(ぬるめの豆乳ホットチョコレート)→これ美味しいです!

Strong latte(エスプレッソを通常の倍のラテ)

Watery latte(水のようなラテ)

3/4 full flat white(カップの4分の3まで入れたフラットホワイト)→ミルクを減らし、コーヒーを強めに感じれます。

 

・・・・・

 

 

なんだこのわがままなオーダーは!!

この顔を手で覆いたくなるようなややこしいオーダーを見ながら、カップやグラスにエスプレッソを抽出していくのは

簡単ではなかった。

 

ただ、オーダーを覚えて効率よくエスプレッソを抽出するのはパズルのようで楽しかった。

 

Weak のLarge sizeのラテとカプチーノのエスプレッソを同時に落としたり、グラスを温めている間にエスプレッソに粉をつめたり。

ミルクをスチームするバリスタのミルクが間に合っていなかったら、ティーやロングブラック、チャイを作ったりした。

 

 

なんとか、エスプレッソの抽出はうまく出来た。

でも、ミルクが難しかった。

 

豆乳、低脂肪、レギュラー、低脂肪、レギュラー、熱め、ぬるめ、泡多め、、、、

 

ミルクの使い分けは勿論、熱め、ぬるめ、アツメ、すごいあつめ、、、、、

 

 

兎に角、常にミルクをスチームしてても間に合わないくらい忙しかった。(僕がまだ慣れてなかっただけでしょうね笑)

特に朝の時間帯は、店内とテイクアウェイのオーダーが一気に押し寄せてくる。

 

 

 

そこで、焦らないように自分の基準を作ることにした。

オーダーは4つずつ覚える。ミルクのスチームは2杯ずつ。

ミルクのスチームは最大2杯同時に作るのがやっとだったので4つのオーダーを覚え、常にミルクは2杯ずつ作った。

 

 

 

その内、3杯、4杯、5杯と同時にミルクスチームが出来るようになった。

オーダーも4杯ずつ、6杯ずつ、8杯ずつ覚えれるようになった。

 

 

 

それでも英語が出来ない僕は

 

他のバリスタよりも早く正確にお客様のコーヒーを作らなければならない

 

と強く思った。

 

 

喋れない代わりに、美味しいコーヒーが僕からお客様へのメッセージ。

 

 

「今日のコーヒー美味しかったよ」

 

お客様からの、この言葉が支えだった。

届いたんだ。

 

 

 

次回へ続く。

 

 

 

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