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2007年日本語弁論大会優勝者 Max Lavery さん、Rebecca Chen さん インタビュー

オーストラリアで日本語を学んでいるお2人の夢はなんでしょう?

2009年8月27日掲載


  

【プロフィール】
マックス・レイブリー Max Lavery
1988年7月26日オーストラリア生まれ。Huntingtower School卒業。現在Monash University在学中。興味があることは、もちろん言語。そして旅行、政治、食べ物、映画。

レベッカ・チェン Rebecca Qiu Yun Chen
1986年10月28日上海生まれ。1996年、9才の時にオーストラリアに移住。Strathmore Secondary College卒業。高校時代は、千葉県の幕張高等学校で10か月の交換留学を経験している。現在Monash UniversityにてBachelor of Arts (Japanese/Chinese)/Business Managementの2コースで勉強中。興味があることは、水泳、そして日本のドラマを見ること。

インタビュアー:綿田 知有紀、小泉 京子

☆2007年の日本語弁論大会優勝者のお二方には、日本語でのインタビューにご協力いただきました。

--日本語を学ぶようになったきっかけを教えてください。

Max:高校生の時に剣道と空手をしていて、それを通して日本の文化に興味を持つようになりました。また、日本人の親友ができたことも大きなきっかけです。

Rebecca:私は、中学生の時にビデオで日本のアニメを見ていたら、英語字幕に間違いがあることに気付いたのです。ここはその訳じゃないぞ、と。当時、学校で少し日本語を習っていたのですが、それをきっかけにもっと勉強したいと思うようになりました。

 

--2年前の日本語弁論大会に出場することになったいきさつは?

Rebecca:大学の先生が教えてくれました。「いい経験になりますよ。」って。

Max:僕も同じです。先生に勧められました。

 

--大会でのスピーチはもちろんすべて日本語ですよね、大変でしたか?

Rebecca:私は高校生の時に交換留学生として日本に1年留学していたので、けっこう能力は身についていたと思います。スピーチは全文頭にたたきこみ、原稿を見ることもありませんでした。

Max:準備する時間もたっぷりありましたしね。特に問題ありませんでした。

--また挑戦したいですか?

Max:実は一度優勝すると、もう出場はできないんです。ただ、招待されるのでみんなを応援しに行くつもりです。

Rebecca:毎年、モナッシュ大学の学生が出場して優勝するんですよ。

 

--お二人とも現在、モナッシュ大学で日本語を学んでおられますが、どのようなスタイルの授業ですか?

Rebecca:モナッシュ大学は日本語教育においてはオーストラリアで一番を誇っています。レベルも大変細かく分かれていて、1から12まであります。高校で日本語を勉強したことのある人なら、レベル5~6から始まります。

Max:つまり、中級レベルからスタートすることができるのです。

Rebecca:上級のレベルでは文法はほとんど勉強しません。一番高いレベル12では、時事問題についての授業です。私が学んだ時は、靖国神社や慰安婦問題などを取り上げた授業でした。

Max:授業はすべて日本語で行われるので、授業中は日本語を「習っている」と言うよりむしろ「使っている」環境にあります。

 

--徹底していますね。Maxさんは日本へ行ったことはありますか?

Max:はい、旅行で3回行ったことがあります。うち一回は、弁論大会の賞が日本旅行でした。

Rebecca:彼は短期の旅行でしか行ったことがないのに、こんなに日本語ができる! 驚きますよねえ。

Max:努力しました! でも僕は、日本でいる時の方が日本語を勉強するのが難しいと思います。なぜかと言うと、日本人に英語で話しかけると、英語で返事をされるからです。「すみません。」と言うと、その単語だけを覚えた外人と思われてしまうようで・・・。

Rebecca:私は初めて日本を訪れた時、全然日本語が理解できないのに日本語で話しかけられ、どうすればいいかわからなくて逃げちゃった経験があります。口を開かなければ日本人に見えますからね(笑)。
 

--日本語を習っていてよかったと思ったのはどんな時ですか?

Max:やはり日本を訪れた時です。また、日本語が話せなければ、できなかった経験がたくさんありますし。

Rebecca:そうですね、弁論大会のおかげで日本にも無料で行けたし、箱根の温泉にも入れたし(笑)。

 

--日本語の他に、何か興味があることは?

Max:今は時間もなくて趣味は特にないのですが、先ほども言ったように昔、僕は剣道と空手をやっていました。とても楽しかったです。あと、中国にも興味があって、中国語も勉強しました。去年は2か月間、上海に留学もしました。

Rebecca:私のふるさとですね。私は中国人なので、中国語は得意ですよ(笑)。私はアニメに興味があって、もうすぐメルボルンで開かれる「Manifest」という、オーストラリア人のいわゆる「コミケ」に参加します。そこでマンガの翻訳ワークショップをする予定です。実はモナッシュ大学にあるマンガ図書館でマンガの翻訳ワークショップ・ボランティアもしています。

Max:僕も一度やったことがあります。

お二人とも日本語を勉強するだけでなく、日本文化を楽しんでいらっしゃいますね。そんなお二人から、オーストラリアに来ている日本人へのアドバイスはありますか?。

Max:オーストラリアを楽しむ上で大事なのは、正しいオーストラリア英語、もしくはイギリス英語を使うことだと思います。日本の教育ではアメリカ英語を学びますが、オーストラリアで使われている英語を話すことで、もっと現地の人とも仲良くなれるし会話を楽しむこともできます。

Rebecca:私は初めて日本に行った時、大阪に滞在していたので関西弁も勉強しました。おもしろくて大好きです!

Max:僕も親友が神戸出身だったので、関西弁に慣れています。もし、日本語でオーストラリア人と話したいなら、いろんな大学で、日本語を勉強している学生が会話の練習する場のようなものがあるので、それに参加するといいですね。

Rebecca:家の中にこもっているより、やはり外へ出ることですよね。オーストラリアではローカルのクラブとかサークルに気軽に参加できるので、そこで友達を作るといいですよ。

--会話をするのは大事ですよね。

Rebecca:日本の学生たちの英文法力は素晴らしいです。私が日本の高校に留学していた時に感じたのは、日本では、会話より文法が重視されているということ。私もわからない英文法を学生たちはすべて理解していました。

Max:あまり会話の練習をしないですよね。話せなければ、その言語を使えないに等しいのに。

Rebecca:日本人は「恥ずかしい」という気持ちがとても強いようで、間違えるのを怖がりますね。だから、話し方、○○の作り方、方法などの本がたくさんあって、それを参考にすることで恥をかかないように生きる傾向があるのかな、と。

 

--最後に、大学卒業後の具体的なプランを聞かせてください。

Max:卒業後は外交官を目指しています。現在の勉強中の学士資格修了後、法科大学院で法務博士(Juris Doctor)のコースに進むつもりです。外交官になったら、できれば最初はヨーロッパに行って経験を積み、その後は日本でオーストラリア総領事になりたいです。それから、政治にも興味があるので、総理大臣になる、という目標も持っています。ケビン・ラッド現首相は中国語が堪能ですが、僕は中国語に加えて日本語もできます!

Rebecca:私は卒業したらまず、旅行ですね!ヨーロッパに旅行に行きたいです。ワーキングホリデーを利用して、そこで日本語を教えるなどの仕事をしながら滞在するつもりです。

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