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ロングステイメーカー 葛西 健三さん・恵子さんご夫妻 インタビュー

新しいカタチの海外長期滞在をカジノで楽しむ!

2009年5月28日掲載


【プロフィール】
葛西 健三 Kenzo Kasai 葛西 恵子 Keiko Kasai

社員旅行では、
グアム (1979)
北海道 (1981)
台湾 (1983)
沖縄 (1985)
ハワイ (1987)
ゴールドコースト~シドニー (1990)
ケアンズ~ゴールドコースト (1992)
シンガポール~パース (1994)
アデレード~シドニー (1996)
ホバート~メルボルン (1998)

個人旅行では(ご夫妻の「酔いどれ二人旅」)
韓国済州島 (1994)
ケアンズ (1996)
シドニー~メルボルン (1997)
ケアンズ~ダーウィン?パース (1999)
ケアンズ~アリススプリングス~アデレード~シドニー~ブリスベン (2000)
メルボルン~オークランド (2001)
オークランド~クライトチャーチ~メルボルン (2002)
ロンセストン~メルボルン~キャンベラ (2003)
アデレード~メルボルン (2004)
アデレード~メルボルン (2005)
メルボルン (2006~2009) 3週間滞在

   インタビュアー:綿田 知有紀、長谷川 潤

 

--メルボルンは今回で何度目の訪問になりますか?

 足かけ10年くらい毎年のようにメルボルンに来ています。ここ4年くらいはサービス・アパートメントを借りて、まとめて3週間ほど滞在するようになりましたが、去年からはカジノまで歩いていけるところにアパートメントを借りています。

 

--おもなメルボルン滞在の目的はカジノですか?

 私たちの楽しみは2本立てになっています。カジノで遊ぶのとメルボルンの街をトラムや電車・バスを利用して巡ることです。カジノはやたらとお金がかかる遊びですが、街めぐりはメットリンクのウィークリーチケットを持っているとあちこち走り回ってもお金はあまりかかりません。両極端ですね。(笑) そもそもメルボルンを選んだ最大の理由はカジノがあることはもちろんですが、トラムがあったからなんです。車の運転をしない私たちでも自在に動けるので魅力でした。4年前の滞在期間中には、トラムの全路線を踏破しました。今回の滞在中は路線バスルート903が開通したので、2回に分けて踏破したり、好きなんですね。

 全路線というのは驚きですね。そういう風に葛西さんが見てきた10年間で、メルボルンの変遷というのは感じられますか?

 サウスバンクやドックランズは随分変わりましたよね。まだまだ工事中の建物があるし…。でもシティから離れると、全然変わらない。その差がすごいですね。

 

 

--滞在中の1日のモデル・プランはありますか?

 大体、滞在の前半は交通機関を使ってあちこち街めぐりです。たいして目的地に用があるわけじゃなく、そこにバスやトラムが走っているからっていうだけで知らない街を訪ねます。そして、滞在後半はカジノに入り浸りになります。カジノまで歩いていけるので午前中、午後、夜、深夜、問わずカジノモード全開になります。

 

--カジノの魅力というのを教えてください。

 “射幸心”はもちろんあるんでしょうけど、儲けたいだけならやめた方がいいですよね。まず負けますから。カジノでは自分が試されているような気がします。「根性はあるのか」とか「実はチキンなのではないか?」なんてね。日常ではそういう機会ってあまりないじゃないですか。今日行って勝つ、明日行って負ける、帰ってからなぜ負けたか色々考える。気がつくと自分だけのドラマを味わっているんです。それが勝ち負けがあるカジノの魅力ですね。でも、楽しんでいるのか苦しんでいるのか、よくわかりませんけどね(笑)。

 

--勝った瞬間の気持ちを一言で表現してください。

 勝つとね、ホッとする。それだけ気持ちが危うい所にいるんですよ。勝てば確かに満足感はあります。でも、そのうちただそれだけのことかと思ったりもします。これは今回の滞在中に実感したことです。

 

 

--メルボルンのクラウン・カジノについてはどう思われますか?

 オーストラリアで一番大きいカジノですが、場慣れしている、というのでしょうか、私にとっては一番落ち着いていられるカジノです。チャイニーズの方が多く、日本人はあまり見かけないように思われます。私たちは4年前から、VIPプログラムというものを利用していて、マホガニールームでプレイするようになりました。私は普通のサラリーマンですから、金銭的には大変ですが一年に一回、短い期間なので割り切って楽しんでいます。帰国日には、空港までクラウン・カジノがリムジンを手配してくれるんですよ。

 

--今回は3週間滞在ですが、会社はお休みされているのですね?

 はい、まだまだ引退できないので現役バリバリです。毎年私がいなくなるのが同じ時期なので、会社には諦めてもらっています。

 

--恵子さん(奥様)もカジノでプレイされるのですか?

 ほとんどしません。特別室ではなく一般のフロアーでは私が横に付き添いながら、たまにする程度です。一年中、家事に追われているので、これは妻にとってもホリデーなんです。だから滞在中の炊事は私が引き受けることになっています。妻は滞在中は本当によく寝ています。それが楽しみだというんですよ。(笑)。

 

--それは素敵ですね。滞在中、食事はあまりレストランではされないのですか?

 以前は、なんだか外へ行かなきゃ!っていう考えがあって良く行ったけど、次第に出なくなりましたね。外で食べるより、アパートで食べる方が私は美味しいと思います。やはり日本食の方が落ち着くし、メルボルンは食材も簡単に揃うので楽しいです。でも最近、韓国料理には凝っています。この間、カーネギー(Carnegie)まで行って食べて来ましたよ。

 

 


--他にどこのカジノに行かれたことがありますか?

 最初に行ったのが会社の旅行で、ゴールドコーストのコンラッド・ジュピターズ・カジノでした。それから、シドニーのハーバー・カジノ(現・スターシティ・カジノの前身)にも行ったし、ダーウィンのスカイシティ・ダーウィン・カジノ(当時はMGMでした)にも行きました。オーストラリアで行っていないのはタウンズビルのカジノだけです。他国では、ニュージーランドのオークランドとクライストチャーチ、韓国のカジノも少し行きましたが、やはりほとんどがオーストラリアです。水が合ったのでしょうね。

 

--いつか行ってみたいカジノはありますか?

 メルボルンだけでいいや(笑)。妻に「ラスベガス行くか?」って聞いたら行きたくないって言うし、私もアメリカは特に行きたいと思わないですね。オーストラリアってアメリカみたいに「なんでもナンバーワン」って競わないじゃないですか。だからいいのかな。

 

--最後に、初心者の方にカジノの楽しみ方をアドバイスしてください。

 いやあ、よした方がいいですよ(真剣)。本当に。私は絶対に勧めません! それでもやりたいなら、自己責任で 遊んでください。そうですね、ルール、セオリー、基本的ストラテジーは最低限覚えて行った方が楽しめるし、他の人にも迷惑を掛けないで済みます。それから、自制心を持って、あまり儲けようとは思わずに。負けてもよいお金が100ドルだとしたら、それだけを財布とは別にポケットに入れて、それがなくなったら、そうだな、あと50ドルくらいは使ってもいい。そのくらいの幅はあってもいいけど、そこで止めること。傷みはそのくらいで抑えておくのが良いですね。負け方をちゃんと知らない人は、カジノをやっちゃだめです。確かに、ビギナーズラックはあると思いますが、勝ったらやめる、負けたらやめる。カジノは止め時を判断するゲームです。でもねえ、それが一番難しいことなんだけど…私もいまだ出来ていません。(笑)

 

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