インタビューinterview

観光・楽しむentertain

3zzz 92.3FM JAPANESE PROGRAM代表 浅野 浩治さん インタビュー

みんなでつくる日本語ラジオ!

2009年2月23日掲載
 



【プロフィール】
浅野 浩治 Koji Asano
2001年よりオーストラリア滞在、音楽会社に勤務しながら日本語放送の代表も務める。
オーストラリアのパワーポップバンド‘The Wellingtons’のギタリストとしても精力的に活動し、日本、アメリカ、イギリスなどでもCDをリリースしている。

マルチカルチュラルコミュニティラジオ3zzz(スリートリプルゼット)は今年で20周年。毎日60ヵ国語以上の言語で放送されている。その中に日本語ラジオ放送があり、毎週日曜日12:00~13:00の1時間の生放送で行われている(インターネットでも試聴可)。メルボルンのニュース、イベント情報やオーストラリアの音楽情報、日本の芸能情報など幅広い内容で毎週楽しませてくれているが、今回は日本語放送の代表でもあり、オーストラリアのバンドThe Wellingtonsのギタリストでもある浅野浩治さんにお話を伺った。
 

インタビュアー:平塚 敦子

 

 

--日本語放送はいつから始まったんですか? そして浅野さんはいつから携われていたのですか?

1995年に日本語放送が始まってもう14年が経つんですけど、最初は学生10人くらいの有志で始めたんですよね。当時はインターネットとかなくてラジオが盛んだった時期。ラジオが好きでラジオを作りたい!!っていう人が中心になってやっていた。その時代はカセットテープがメインだったから、日本からカセットを持って来て曲をかけたりしていたんですよ。放送局は昔とわらずFitzroyにありますが、もちろん中の設備は新しくなってはきています。
始めるようになったのは僕がメルボルンに来た1年後の2002年から。きっかけは友達が何人か携わっていて、あ~なんか面白そうだな~って思って。DJとして始めたはいいけれど、それまで経験なんて全くなかったから最初はひどかった!! しゃべってもすごい声が暗いし、聴けたもんじゃない(笑)。放送後のものを毎回毎回自分で聴くようになってから、どうやったら明るくなるか?どうしたら聴きやすくなるか? しゃべる間隔とかイントネーションとか研究しましたよ。

 

--番組はどんな人たちが作っているんですか?

みんなボランティアでやっているんですけど、番組を進める中心になっている人は僕を含めた‘永住組’の数人。あとはワーホリや学生の人にサポートしてもらっています。最短だと3ヵ月でいなくなっちゃう人もいるし、長くいて1年やってくれる人もいる。1年周期ですごく入れ替わりが激しいんです。作っているのはみんな経験のない人達ばかり。そんな中、色んな人の風が入ってサポートしてもらって、刷新されているんです。例えば、昔日本でセミプロとしてラジオやっていた人もいたし、今も日本の某ラジオ局に勤めていた人も手伝ってくれていますし。毎回勉強させてもらっています!

 

--番組を進めていく、クオリティを維持していく難しさとか、逆にこんなところが楽しいなどあります?

そうですね、まずコミュニティラジオは政府からほとんどお金がでなくてコマーシャルもつかないから運営の資金集めが大変です。だからリスナーのメンバーシップ(会費)とラジオソン(年1回行われる募金活動)などで募金を集めなければならないから、みんなの協力なしではやっていけないんです。また日本語放送があるということを知らない人に広めるのも重要です。5月下旬にあるJCV(Japan Club Of Victoria)が企画するJapan Festivalにブースを出店したり、レストランに日本語放送の名刺を置いたり、ネットで告知したり…。あとは自分自身もそうだけどスタッフのモチベーション管理かなぁ。ボランティアって本当にそれが好きじゃないとできない部分もあるじゃないですか? だからどうやったら楽しんでくれるか? 為になるか? といつも考えながら、スタッフの気持ちを維持させてあげなきゃいけない。楽しいことはこれもいっぱいあるけど、やっぱり出会いかな。オーストラリアのメルボルンに来て、その上ラジオにも興味があるっていう同じ感覚、面白い感覚を持った人に出会えることってすごいと思いません?また日本のアーティストがメルボルンに来た時には、インタビューなどもさせてもらったりしていますし、それも楽しい。あとリスナーからいつも聴いています!と手紙やメールが来たりすることや、個人的には昔に比べて自分のしゃべりが上手くなっていると感じたり、知識が豊富になってきていることも嬉しいですね。

 

--ちなみに個人的に今ハマっていることなど教えて下さい。

ジョギング・筋トレ、読書、鍵盤楽器の練習かな~。全部3年5年10年…とかのスパンで考えていて自分のためになると思うこと。継続してやっていくことにハマっています。運動に関して言えば、心身共に鍛えられるだけじゃなく、例えば10年、20年後の病気も今から防げるような気がする。読書はインターネットで得られる浅く広い知識だけじゃなくて、専門分野の深い知識も得られるから、脳の筋肉や知識の増加の為にこれも継続的にやりたいな、と思っています。鍵盤楽器は、ミュージシャンとして自分自身で作曲していく上で必要不可欠。コツコツと練習して、スキルを上げていきたいですね!

 

--最後に、この3月で番組の代表を降りられるという話を聞きましたが、何かやり残したことなどありますか?今後番組に期待することなど教えて下さい。

The Wellingtonsのバンドとしての活動が活発になったのもあり、すべてをやっていくのは難しくなってしまったんですよね。うーん、やり残したことは、増えてはきていますがまだボランティアの人数も少ないし心配っちゃ心配…。あと自分の能力、つまりDJとしてもミキサーとしても番組のマネージメントをやる代表としても、まだまだこれから学ぶ部分がたくさんあったんですけど、それらを中途半端にすることも心残り。でも僕がいなくなってもリスナーありきのラジオですから、リスナーのことを中心に考えて作っていってほしいです。もっとこうしてほしい!などリクエストもほしいです。…と言うか、コミュニティラジオってリスナーの意見を取り入れることがメインですしね。だから作り手とリスナーがもっと密着して番組を盛り上げていってほしいな、って思います。

ラジオ番組って、一体どんな感じで進められているんでしょう?テレビとは違って、リスナーから全く見えない世界。何だか気になる…、と言うことで今回、日本語放送の1時間にお邪魔して潜入取材してきました。
 

11:30
番組スタッフ、Fitzroyにあるコミュニティラジオ3zzz入り。
毎週放送前には、流れの番組打合せをします。基本的な番組内容はオーストラリアのニュースや音楽情報、日本のニュースや芸能情報など盛りだくさん。番組内ではリスナーからのメールも募集、紹介しています。

 

 

12:00
番組スタート!
基本的にはDJ2人、ミキサー、コーナーナレーター2人で番組を進めています。この日は原稿を書くスタッフなどもいて、ラジオブース以外の見えないところにも多くのスタッフが関わっていました。(ちなみに、新年は浅野さん1人で全部を担当していたそうですが…。)原稿にはところどころスラッシュが入っていて、ゆっくり分かりやすく伝えられるように工夫がされていました。

 

 


業界用語で‘押すや巻く’と使ったりしますが、番組中しゃべりが長くなってしまったり(押したり)短くなってしまったり(巻いたり)その都度違います。なので元々打合せしていた内容を削ったり逆にコーナーを増やしたり、番組中は常にミキサーとDJが、これを入れようこれを飛ばそう…と忙しくやりとりされています。
 

 

13:00
番組終了!
今日も無事番組が終了。皆さんお疲れ様でした!!
ボランティアをやりたいという見学者が多数来ている場合は、終了後は番組について説明されるそうです。スタジオの見学や番組制作参加などは随時募集中とのことなので、皆さんぜひお気軽にお問い合わせください、とのことでした。

 

 

3zzz92.3FM 日本語放送ウェブサイト
URL: http://www.melbournenet.com.au/3zzz

浅野浩治さんのバンド、The Wellingtonsオフィシャルホームページ
URL: http://www.thewellingtonsmusic.com

The Wellingtons Myspace
URL: http://www.myspace.com/thewellingtonsmusic

関連記事

最新記事

人探し(28)

 君枝と聡を駅へ送っていく道中、正雄は 「一度、聡さんと二人でオ.....

人探し(27)

 藤沢は、家に帰るなり、君枝に今日の会談について聞かれ、ありのま.....

アクセスランキング

トップ20リストへ

人気の記事