インタビューinterview

日本人ソサエティsociety

サムライ ドラム タオ インタビュー

日本発!世界的エンタテイメント集団TAO

今、世界が最も注目する日本人アーティスト和太鼓エンターテイメント集団、サムライ・ドラム「タオ」。
全豪ツアー真っ最中の彼らは7月6日から11日まで、メルボルンで日夜熱いステージを繰り広げた。
メンバーの1人、西 亜里沙さんにお話をうかがった。
                                                                                                                                     (インタビュアー:板屋雅博)
TOUR DATES:
7月2日‐3日 アデレード
7月6日‐11日 メルボルン
7月13日 - Canberra Theatre Centre
7月15日‐17日 - State Theatre, Sydney
7月20日 Civic Theatre Newcastle
7月23日- Gold Coast Arts Centre
7月24日- Concert Hall, Queensland Performing Arts Centre, Brisbane

TAOのメンバー、西 亜里沙さん。公演会場のクラウンにて。

――TAOの歴史を教えてください。

日本の和太鼓と笛の伝統的音楽の良さを伝えたいという想いを軸として、世界に通用するエンターテイメント集団を目指し
1993年愛知県小牧市で設立しました。
1995年に阿蘇久住高原に拠点を移し、現在に至ります。
初期からの参加メンバーではリーダーの水藤義徳と黒柳夏子とがおり、現在も活躍中です。


――どういう目的で拠点を阿蘇久住高原へ移されたんですか?

大きな太鼓を自由に叩ける、音を自由に表現できる場所と環境を求めて今の場所に辿り着きました。


――現在のメンバーの構成を教えてください。

プレイヤーは全員で21名です。
2つの組に分かれており、レッドが海外を中心に活動している13名、イエローが日本国内を中心に公演を行う8名という構成です。
最年長38歳、最年少19歳。平均年齢は大体26歳です。


 ――21名での共同生活をされていると聞いています。どのようなものなのでしょうか?
 
朝6時集合。筋肉トレーニング、太鼓の打ち込み、ランニングを毎日行っています。
9時に朝食を取り、午前中はワークショップ。
午後は拠点である、阿蘇久住高原のタオの里の運営関係を行っています。


――海外公演のきっかけとなったエジンバラ・フリンジ・フェスティバルでは、2004年、2005年には最多セールス・イベント・アワード賞に輝いていますね。今後の目標を教えてください。

エンターテイメントショーを目指して、今後は阿蘇久住高原を拠点としながらも、チームを5つに増やし、世界に派遣したいと考えています。
また、NYのブロードウェイ、ラスベガスに自分たちの拠点を置く、例えばシルクドソレイユのようなシステムを持つ組織を目指しています。
さらに他に同じようなことをしている集団がいないため、「TAO」という独自のジャンルを目指しています。
 



公演中の西さん


――メルボルンの印象をお聞かせください。

メルボルンには2006年2008年に来ており、今回が3回目です。
印象はとてもアットホーム。観客からの反応も良く、パワーをもらえます。
メルボルンが6日間と日程的にも1番長く、総動員数的にも大変期待しています。


――世界中で活躍されていらっしゃいますが、国によって違いはありますか?

アメリカは一緒に楽しもうという雰囲気があり、ヨーロッパはしっかりと聞いてくれる伝統を感じます。
ショー内容も各ツアーで変化させ、楽器や衣装セットも少しずつ変わっています。
オーストラリア内でも現場のアドリブで変化させているんですよ。
例えばメルボルンでの公演はクラウンカジノの3Fのザ・パームで行いましたが、
毛足の長いカーペットは音を吸収してしまうため、楽器のセッティングを変更するなどの細かい配慮をしています。



クラウンの外で、ヤラ川とメルボルン・シティをバックに。



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日本人エンターテイメント集団として、初めてメジャーになる可能性を秘めたタオ。
阿蘇久住高原でトレーニングを重ねて、高い潜在能力を持つ若いタオのこれからに期待したい。

TAO詳細記事
http://www.gogomelbourne.com.au/society/report/2316.html

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