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パラリンピック 車いすテニス日本代表 上地結衣選手インタビュー

初めてのパラリンピック出場!

2012年7月31日掲載

 

上地結衣選手プロフィール

上地結衣
誕生日:1994年4月24日
出身:兵庫県、日本
住所:兵庫県
国籍:日本
身長:143cm
利き手:左利き

兵庫県出身の高校三年生。
先天性の障害を持ち、11歳から車イステニスをはじめる。
14歳にして全日本ランキングNo.1となる。
2008年から2011年にかけて全日本選手権4連覇を達成、現在も連覇記録継続中である。
2012年、Australian Openより初めてGrand Slamに出場した。
18歳にしてロンドンパラリンピック出場が決定。

―既に各所で答えていると思いますが、GO豪メルボルンでは初めてのインタビューなので、簡単に自己紹介と自分の障害について教えてください。

上地結衣、18歳の高校3年生です。
自分の障害は、潜在性二分脊椎症と言って、人それぞれ違うのですが、私の場合は障害は足だけで麻痺があります。元々は車イスに乗っておらず、装具をつけてなら歩けていました。

 

―では車イスになった時期はいつごろでしょうか?

元々障害の数値的には歩ける状態ではなかったのですが、リハビリなどでバランスが取れていました。状態としてはいい状態ではなかったのですが。
成長と共に歩きにくくなってきた時、両親が学生時代に行っていたバスケットが車イスで出来ると聞いてなんとなく始めてみました。
小学校4年生の終わり頃からやっていましたが、メンバーの中に車イステニスをされる方がいて、車イステニスを紹介して頂いて始めました。当時姉もソフトテニスをしていたのでそれを真似して始めてみました。


―元々運動は好きだったのですか?

はい、普通に外に遊びにもいっていました。

 

―初めて車イステニスをした時の感覚って覚えていますか?

最初は歩行を助ける装具を付けて立ってやっていましたが、バスケットをやっていた頃から車イスに乗り始めたのであまり動けないだろうと思っていました。しかし周りの人らが飽きないように楽しませてくれていたので続いてましたね。
多少車イスに乗っていた分、初めて車イスになりたてや車イステニスを始めたての方よりはチェアワークは良かったと言われてました。

―先日NHKにてオンエアされた特集(注1)で、国枝慎吾選手もチェアワークを褒めていましたね。
(注1):6月25日、NHKのハートネットTVに出演

自分ではよく分からないですけど(笑)、頭でボールの軌道などを考えるよりは、感覚でボールに向かうタイプなので早く動けるのではないでしょうか。


―車イステニスで好きなことや、難しく感じる事はありますか?

好きな事は、違う年代の人との交流や海外の人、色んな国に行けることですね。
難しい事は、初めてコーチについていただいた千川コーチに教えていただくことで、今までの自分の感覚でやっていたプレーとは違って、頭で考えて組み立てる事が難しいですね。
今ずっと練習していることは、ベースラインのストロークだけでなく、前に出てボレーやスマッシュでポイントを決めれるようにしたいですね。


―初めてのパラリンピックに対する気持ち、抱負を教えて下さい。

やはり初めてなので緊張するとおもいます。
しかし今年の5月のRoland Garrosで緊張してたんですが、落ち着いて楽しめた試合ができたので、そういう風に出来たら良いと思います。
目標は入賞ですね。
でも、自分より周りの方が盛り上がってますね(笑)


―海外遠征が増えランキングもメキメキと上げていますが、海外の選手との距離は縮まった実感はありますか?

今年のAustralian Openで初めてGSに出場したのですが、1回戦で負けた選手に、5月の韓国の大会で勝てた時に手応えは感じましたね。


―Facebook上にて、「上地結衣選手を応援する会」が結成されましたね。あれはどういった会なのでしょうか?

母の会社の人が中心に立ち上げて下さって、自分の事をテニス始める前から知ってた方が元々応援して頂いたり、遠征の時にお世話になったりしていたのですが、Facebookにてページを作ったり、街の施設などに遠征費用の為の募金箱を設置していただいたりしています。

上地結衣選手を応援する会
http://www.facebook.com/kamijiparalympic


―では最後に一言お願いします。

オリンピックに比べて注目は少ないですが、パラリンピックで報道されるところまで頑張りますので、応援よろしくお願いします!

 

聞き手・文・写真:Raito Hino

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