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冬の服装

オージーの体感温度

2010年6月13日掲載

最近ぐっと寒くなってきたメルボルン。
マフラーぐるぐる巻きに、ニット帽をかぶって、レザージャケットを着込んだ私の隣で、オーストラリア人の同僚はシャツを爽やかに着こなしただけの出でたち。 この体感温度の差はいったい何なんだ!!と衝撃的だった。
今回は、メルボルンに住んでる人なら共感できるだろう、オージーの冬の服装についてのレポートを下記にご紹介。
                                                     


GO豪メルボルン ライター 船本藍


メルボルンの気候の変化はすごい。
昔、私はシドニーに5年住んでいて、これだけ気温差の激しいこと、体調管理には常に気をつけようと思っていたのに、メルボルンはシドニーを遥かに越える。

最近はしなくなったけど、昔よくしていたこと。
外出前に、今日の天気はどうだろう、予報では晴れと言っていたけれど、今は空が曇っている。
そうだ、オンタイムで通り行く人の服装で判断しよう!と部屋の窓から顔を出す。
・・・結果、誰一人参考になる人がいない。

同じ時間で同じ場所なのに、コートを着てマフラーをつけている人もいれば、上はノースリーブで足元だけがブーツ、暑いのか寒いのか。
ジョギングしている人はほぼ全員ランニングに短パンだし、どの人が自分と同じ体感温度なのかがわからない。
よって、軽くため息をついて窓を閉めるのが毎回だった。

     
同じようなことが日本でも起きたことがある。
私が実家に主人と帰省した際、季節は12月。
暇だからと、ある日主人は「ジョギングしてくる」と言って玄関に向かった。
リビングで日本のテレビ番組に夢中になっていた私に母の怒鳴り声が聞こえてきた。

「ちょっとあんた!この真冬にそんな格好で外行ったら近所の人に笑われるでしょうがっ!」

と言っていたので主人の姿を見に玄関を覗いたら、見事にランニング1枚に短パン。
苦笑した。
主人は母の日本語がさっぱりわかっていないので私が通訳したけれども、
それでも、なぜ自分がこの格好で笑われるのかがわからないと、「???」な顔をしていた。
主人も主人で頑固なので、結局その格好でジョギングに出たわけだが、
帰って来てから私が「日本の世間体」についての説明をしたのは言うまでもない。

この国では学校の先生の服装も本当に自由である。
私が今パッと思いつく日本の教師と言えば、上下ジャージで首から笛なんかを下げ、しっかりした運動靴を履いている。
私はこの国に8年住んでいるけれど、未だにそんな姿のオージー教師を見たことがない。
もはや上下ジャージ姿の日本人教師は、言わば彼らの制服なのかもしれない。

 

 

 

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