さよなら ナダル!!
君は、よくがんばった。来年会おう。全豪オープンで!!
2010年1月27日掲載
呆然とスクリーンを見つめるナダル。敗色が濃くなってきた第二セットで。 ナダルらしい笑顔がまったくない。
オーストラリアン・オープンも終盤を迎えた。今日からベスト8の戦い。世界上位同士の戦い。
最初は、世界第2位のラファエル・ナダル対第5位のアンディ・マレー戦。
既に第4位のファン・デル・ポトロは敗退している。
試合後、ファンに手を振るナダル。 素晴らしいプレーが応援する観客を魅了した。
この試合では、ナダルはオーストラリアデーのセレモニーに悩まされた。
まず最初は、スタート時間がセレモニーのために30以上遅れた。更に試合途中で花火で30分ほど更に遅れた。これはアンディマレーも同じ条件。
いづれによせ調子に乗れないままに終わってしまった。
マレー 6 7 3
ナダル 3 6 0
ナダルは、3セット目の途中棄権。
ナダルは、第一試合の立ち上がりにサーブをブレークされるとずるずると負け、いいところなく1セットを失う。
2セット目は、両者譲らず6ゲームを取り合ってタイブレークとなった。ナダルのミスも重なってタイブレークを落とした。
2ゲーム目の途中で、オーストラリア・デーの花火で10分ほど中断。ナダルのチャンスかと思われたが、やなりナダルの調子は回復せずマレーに傾いていた運も変化はなかった。
3セット目の最初にナダルは、メディカルタイムを取って再度、調子が変化するのを待った。しかしその後もナダルのミスは続き、結局、棄権に追い込まれた。棄権せずにプレーを続行したとしても3セット目は、6-0に近いスコアで、ストレート負けは見えていた。
アンディ・マレーのテニスは、なめらかな動きと堅実なプレーが特徴。パワーと才能で押し切るナダルのタイプには弱いと思われたが、今日はナダルの調子が上がらないままに、抑え込まれた。
ナダルのパワーテニスは、調子に乗ると例えフェデラーといえども粉砕する爆発力を持つがそのパワーをうまさで封じられると脆い面がある。アンディ・マレーの派手さは無いが、確実なストロークテニスはフェデラーの後継者と目されている。
ナダルの前には、フェデラー、ジョコビッチの他にアンディ・マレーという強敵が出現した。フェデラータイプであり、苦手意識が出ると今後の試合に大きな影響を及ぼす可能性がある。
今日ベスト8のもうひとつの戦いは、クロアチアのマリン・シリックが3対2で辛勝している。
Andy Roddick USA (7) 64 3 6 6 3
Marin Cilic CRO (14) 77 6 3 2 6
女子ではシード外ジャスティン・ヘニンがシード選手を次々と破って上位へ進出している。中国の2選手がベスト8に残っている。
Justine Henin BEL 77 7 対
Nadia Petrova RUS (19) 63 5
J.HeninJie Zheng CHN 6 6 対
Maria Kirilenko RUS 1 3
試合後のアンディ・マレーとラファエル・ナダル
アンディ・マレー (英国)
190cm 84kg 右利き バックハンドは両手打ち。
明日の試合 ベスト8
ロジャー・フェデラー(1位)対ニコライ・ダビデンコ(6位)
ノバク・ジョコビッチ対JWツォンガ
撮影データ
Canon EOS 5D MarkⅡ絞り優先 AI サーボAF スポット測光 絞りF4.0 1/1600秒 ISO感度 3200 WB 白色蛍光灯 画質圧縮率 JPEG -1/3
レンズ EF70-200mm f/2.8L USM+1.4X