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最も過酷なレース「アイアンマン」

スイム、バイク、ランで合計224kmを走破

2013年3月27日掲載

3月24日(日)8:25am 強風の吹く Frankston でとてつもなく過酷なレースがスタートした。その名も「アイアンマン」。トライアスロンと同じくスイム、バイク、ランを一人でこなす競技だ。ただし、トライアスロンとはそれぞれの距離が違うため、陸上の短距離と長距離のように、トライアスロンとアイアンマンは全く別の競技だそうだ。当日はプロ・アマ合わせて約2,000人が参加し、10代から70代まで幅広い年齢層のアスリートがこの過酷なレースに挑戦した。

 

まずはスイム、まだ日が明けたばかりの冷たいフランクストンの海を一斉にスタート。2,000人が一斉に泳ぎ出す姿はかなり壮観だ。今回は強風で波が強かったため通常は3.8kmのところ1.9kmに変更になったが、トライアスロンのオリンピックでの距離が1.5kmなのでそれでも十分すぎるほどの距離だ。

 

バイクは Frankston から East Link を通って Ringwood までの片道45kmを2往復、計180kmを走る。(トライアスロンのオリンピックの距離は40km)ここでも強風が邪魔をして自転車はかなり煽られていたようだ。

 

ランは、Frankston から St.Kilda まで海岸線を42.195km走る。(トライアスロンのオリンピックの距離は10km)この時点で選手達はかなり疲れていると思っていたが、なかには沿道の観客に手を振ったり、ハイタッチしてくれたりまだまだ元気な選手もいた。

 
Photo Credit: Delly Carr

優勝はスペインのEneko Llanosでタイムは 7:36.07。プロでもこれだけかかるレースなので、途中の水分補給や栄養補給は欠かせない。参加選手に聞いたところ、前日は炭水化物を大量に摂取し、当日はゼリーなどの吸収しやすいものを準備するといったように、事前の準備が最も大切だそうだ。

St.Kilda のゴールが閉まるのは24時30分なので最後のアスリートは計16時間も競技を続けていることになる。このような競技は他にあるのだろうか。ゴール直後にはふらついて倒れ込む選手や、感極まって泣く選手もいた。達成感はどれほどのものだろう。それはレースを完走した人にしか分からない。

3月28日には来年のアイアンマンの詳細が発表されるようなので、興味を持った方は下記サイトを覗いてみてはいかがだろうか。 

アイアンマン公式サイト
http://ironmanmelbourne.com/ 

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