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AAMI Kooyong Classic 2014

Hewittは1試合のみ、Djokovic・Murrayも緊急参

[ 7/Jan/2014 ]

今年もまた熱いテニスの季節がやってきた。

現在メルボルン・パークで行われているAustralian Openだが、かつてはKooyong Lawn Tennis Clubで行われていた。その中に建てられたKooyong Stadiumで4日間に渡って行われる主催者推薦8人によるエキシビジョン大会がAAMI Kooyong Classicである。Australian Open 2014を翌週に控え、選手にとって最後の調整の場となる。しかしトーナメントと違いエキシビジョンであるため、リラックスした雰囲気で調整出来るため、いつもとは一味違うテニスを味わえるのがこの大会の魅力である。

 

8日から11日まで4日間に渡りトーナメント形式で行われるが、例年トーナメント外からも選手を呼び試合が行われる。チケットはTicketmasterから発売され、$30から楽しむことが出来る。また、金曜日はKids Dayとなり、16歳未満は無料となるので、家族で楽しんではいかがだろうか。

会場へのアクセスだが、Kooyong Stationで下車してすぐ目の前である。Flinders Street StationからGlen Waverleyラインに乗り約12分とCityから近いのも便利だ。また、KewとSt. Kildaをつなぐトラム16番が走っており、ストップ63aが会場の目の前となる。なお、Australian Openは会場まで走るトラムはチケットを持っていれば無料だが、こちらの大会は電車、トラムともに無料ではないのでご注意を。

 

 

昨年は地元オーストラリア出身のHewittの優勝で大いに盛り上がり幕を閉じたが、Hewittは前哨戦のブリズベンでの優勝の疲労に加え、若手にチャンスを与えたいとのことから、12月にAustralian Open Wild Card Play-Offで優勝し本戦に出場を決めた、若干19歳、シドニー出身のJordan Thompsonが代わって参加する。残りの出場者は、錦織、Berdychの昨年出場した2名に加え、Dimitrov、Gasquet、Simon、Verdasco、Wawrinkaが出場する。それぞれの選手を紹介しよう。

(選手の集合写真、左から、Simon, Dimitrov, Hewitt, Berdych, Gasquet, 錦織, Verdasco、Wawrinkaは欠席)

 

Tomas Berdych

チェコ出身、1985年生まれの28歳。チェコのエースとして昨年のDavis Cupでは2連覇に貢献。全てのGSで準々決勝に進出、2010年のWimbledonでは決勝に進出しNadalに敗れた。

 

Grigor Dimitrov

ブルガリア出身、1991年生まれの22歳。2008年のWimbledon、US OPEN Jr.のチャンピオンであり、スウィングフォームがFedererに似ているため、Baby Fedのアダ名で親しまれ将来を期待される若手選手の一人として数えられる。私生活ではロシアのMaria Sharapovaとの交際が話題を呼ぶ。昨年は自身初のツアー優勝を果たし、しっかりと テニスの話題で関心を集めるようになった。

 

 

Richard Gasquet

フランス出身、1986年生まれの27歳。テニス一家に生まれたGasquetはジュニアの頃からフランスでは神童と呼ばれ、French Open、US OPEN Jr.を制している。昨年は2007年のWimbledon以来となるGS準決勝にUS OPENで進出し、Tour Finalsにも出場した。片手バックハンドの美しさは世界一と評される。

 

錦織圭

日本出身、1989年生まれの24歳。今更説明は不要な日本のエースである。前哨戦のブリズベンにて準決勝進出、また今季新たにコーチとして、Michael Chang(自己最高2位、French Open覇者)を招聘し、自身初のトップ10入りを狙う。

 

 

Gille Simon

(Australian Open 2012)

フランス出身、1984年生まれの29歳。2009年に自己最高の6位まで世界ランキングを上げる。昨年のAustralian Openでは試合中にチョコレートを要求、Monfilsとの試合では71ラリー、2分以上もラリーを続けるなど、試合結果以外の珍事件として話題に。

チョコレートを要求するSimon

 

Monfilsとの71球のラリー

 

Jordan Thompson

(Tennis Australia Players Profileより)

シドニー出身、1994年生まれの19歳。2013年はアリス・スプリングスで行われたFuturesにて優勝、12月に行われたAustralian Open Wild Card Play-Offでフルセットの決勝を制して、2014年のワイルドカードを勝ち取った。Nadalに憧れ、将来は世界ランキング1位、GS制覇を目標としている。

 

Fernando Verdasco

スペイン出身、1983年生まれの30歳。男子テニス界きってのイケメンとしてしられ、2009年のAustralian Openで準決勝に進出し大ブレーク。Nadalに敗れたが、当時の練習コートに集まったファンの数はNadalをも凌いだという。それから怪我に悩まされたが、昨年のWimbledonにて準々決勝に進出、優勝したMurrayと5セットの熱戦を演じた。また、Marreroと組んだダブルスではTour Finalsに進出し、アメリカのBryan Brothersを破り優勝した。

 

 

Stanislas Wawrinka

(Wawrinka Official Facebookより)

スイス出身、1985年生まれの28歳。同郷のFedererに比べフラットで撃ちぬく片手バックハンドが魅力。昨年のAustralian Openでは4回戦でDjokovicをファイナルセット10-12と後1歩のところまで追い詰めた。その後はUS OPENで前年覇者のMurrayを破りGS初の準決勝進出、またしてもDjokovicにフルセットで敗れ決勝進出はならなかったが、Tour Finalsに初出場し予選を勝ち上がり、決勝ラウンドまで勝ち進んだ。また今季既に先週行われた初戦のチェンナイで優勝している。

 

気になるドローだが、以下の通り。

Berdych VS Verdasco

Dimitrov VS 錦織

Gasquet VS Thompson

Wawrinka VS Simon

この順番で明日の初日は11時から行われる。

 

また、Djokovic VS Juan Monacoが木曜日に、Murray VS Hewittが金曜日に行われることが本日の記者会見で発表された。MurrayとDjokovicのAustralian Open前に試合をしたいとの希望から、この2つが急遽組み込まれる事となった。昨年はBIG 4の参加は無く盛り上がりに欠けた今大会だが、今年はより一層楽しめることは間違いないだろう。

記者会見ではHewittへの質問が多く、その中では引退についても話題になった。

「Pat Rafter (Australianの監督)がデ杯に僕を呼び続ける限り現役を続けるから、いつ引退するかはPat次第だね。ここ4,5年は沢山の手術をしてテニスから離れていた。ただそのおかげで精神的にも肉体的にも新鮮な気持ちでいられるんだ。ただ、35歳になった時(3年後)僕はここにいるべきではない。TomicやKyrgios、Kokkinakisといった若手が出てきてオーストラリアのテニスを盛り上げて欲しい。」

こうコメントしたHewitt。先週のブリズベンの優勝により再びオーストラリアで1位になったHewittは、若手の成長とオーストラリアテニスの盛り上がりを期待している。

 

Australian Open 2014を翌週に控え、選手にとって最後の調整の場となる。しかしトーナメントと違いエキシビジョンであるため、リラックスした雰囲気で調整出来るため、いつもとは一味違うテニスを味わえるのがこの大会の魅力である。日本のエース錦織圭の様子を一足先にチェックするチャンスでもあるので、是非会場に足を運んで楽しんでみてはいかがだろうか?

 

写真・文・構成:Raito Hino

 

 

コメント

以前のコメント

Raito   (2014-01-09)
さば様、めなげ様。 この写真よりは今は大人になっています。Tennis Australiaはジュニアの頃の写真を使って、そのまま変えずにいるのでしょうね(笑)。
さば   (2014-01-07)
一人子供が混じってる…。トンプソンの写真、私も気になります。 それにしてもすごいメンツですね〜。楽しそう♪
めなげ   (2014-01-07)
いよいよAOの前哨戦、気持ちが盛り上がりますね(^_-) このトンプソンの写真はまさか今の姿ではないですよね?

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