Australian Open 2014 2日目

錦織は辛くも勝利

[ 15/Jan/2014 ]

Australian Open 2014 大会２日目、錦織圭がShow Court 2の第1試合に登場したが、過去２戦２勝のMatosevicに、6-3、5-7、6−2、4−6、6−2と大苦戦。朝から40度超えの日特有の暑さが感じられ、時間が進むごとに暑さはましていた。両選手共にチェンジコートの際に氷を要求し、暑さを凌ぐほど。Extreme Heat Policy、気温・風・湿度の条件が重なって試合を中断、Arenaは屋根が閉められた状態で試合を行われるルールが適用されてもおかしくなかった。両者共に消耗しテニスの腕もさることながら、根性勝負となった試合だった。

（錦織圭）

錦織は途中、メディカルタイムアウトを要求、試合後の会見によるとマメが気になりカバーするために取ったとのことで、心配はないそうだ。

（治療中の様子）

この暑さでの試合、見ている方も辛く何度も影に隠れていた自分だが、選手はさらにタフだったに違いない。記者会見では、

「ブリズベンの方がタフだったと思う。恐らく体が慣れてきたのだろう。自分からのミスが多かったが、十分良いプレイが出来た。Matosevicの2ndサーブは叩けたが12月に練習した結果が出た。オージーの応援は独特だが、試合中は気にならないし、今日は自分の声援も多かった。」

こう話しており、選手にとって応援は力になることは間違いない。2回戦も是非足を運んで欲しい。

土居美咲はセルビアのJankovicにストレートで敗退。昨日の番狂わせ続きのMargaret Court Arenaの流れには乗ることが出来なかった。

（土居美咲）

（Jelena Jankovic）

奈良くるみはShuai Pengにフルセットで勝利。あまりの暑さにPengは体調を崩し嘔吐、途中休憩を挟んだが集中を切らさず見事に勝利した。昨年のUS OPENからの好調が伺えた試合だった。

（奈良くるみ）

森田あゆみはストレートで勝利。奈良と森田は日本人が過去多く沈められた第８コートだったが、ジンクスを打ち破った。

Hi-Sense Arenaに登場した添田はMurrayにストレートで敗退。腰の手術から復帰し、チャンスがあるかと思われたが、いつもの実力が出せれば勝てる相手ではないのがBIG 4である。添田は今回カットオフギリギリで本戦入り。このままトップ100に残れるか。

（添田豪）

（Andy Murray）

Rod Laver ArenaにはFedererが登場、オージーのワイルドカードで出場したDuckworthに快勝した。そしてこの試合に出場したことで、Grand Slam連続出場数を57の新記録を樹立した。

(Roger Federer)

Hewittはイタリアの第24シード、Seppiにフルセットで敗れた。

（Lleyton Hewitt）

一体この男を動かすものは何なのだろうか。5度の手術、32歳の年齢を考えるともう引退してもおかしくはない。しかし17年ツアーに出ていても、持ち前の勝負強さはいつまでも衰えることを知らない。

（Hewitt、第４セット獲得後）

2セット先にSeppiに取られ後が無くなったHewittだが、第４・５セットで獲得した唯一のセットポイントを決め、フルセットに持ち込んだ。そして5-4で迎えた第10ゲーム、Seppiのサービスゲームで最初にマッチポイントを取ったのもHewittだった。しかしキープされると、その後のサービスゲームをブレークされ、第12ゲームをキープされ7−5で力尽きた。

（Andrea Seppi）

GS初出場から１回戦で負け無しのTomic、昨年のWimbledonで止まるまでこの記録が続いていたNadalに並んでいる。そんな２人が顔を合わせ、２日目にも関わらず超満員となったRod Laver Arenaのナイトセッション。しかし残念ながらTomicが股関節の怪我により、第１セット終了後にリタイアした。Nadalは２回戦ではまたしてもオージーのKokkinakisと顔を合わせる。昨年のAustralian Open・US OPEN Jr.で準優勝し、今大会はワイルドカードで出場、自身初のGS勝利を決めた。