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日本人学校でサッカー特別授業が開催されました

これからの未来を生き抜く力を教えていただきました

2024年12月18日掲載

10月28日、メルボルン日本人学校においてプロのサッカー選手を招いて、サッカー特別授業が行われました。


 

今回、生徒たちにサッカーを教えてくれた選手は、オーストラリア1部リーグ「Aリーグ・メン」を戦うウェスタン・ユナイテッドFCに所属する3名。

指宿洋史選手は、柏レイソルの下部組織に所属していた高校時代に、U-18ビジャレアル国際ユース大会で3位になり、注目を集めました。 日本でサッカー指導しているスペイン人サッカーコーチの勧めにより、スペイン・ジローナFCの入団テストを受け、合格。
その後、ジェフユナイテッド市原・千葉湘南ベルマーレ清水エスパルスアデレード・ユナイテッドFCを経て、2024年からウェスタン・ユナイテッドFCに所属しています。
今井智基選手は、中学時代、東京U-18のセレクションに参加。大宮アルディージャ柏レイソル松本山雅Fを経て、2020年2月からウェスタン・ユナイテッドFCに所属しています。
檀崎竜孔選手は、小学1年生の時に館腰サッカースポーツ少年団に参加。北海道コンサドーレ札幌ブリスベン・ロアーFC、ジェフユナイテッド市原・千葉、スコットランド1部のマザーウェルFCを経て、2023年7月からウェスタン・ユナイテッドFCに所属しています。


特別授業は、プレップとG1とG2、G3とG4、G5〜G9の3つのグループに分かれて行われました。
まずはボールに慣れること、そして人と協力することから始まりました。


 

続いてはドリブル・パスの練習。
まず、選手がお手本を見せてくれます。


 

どんどん難易度が上がっていきますが、児童生徒たちも、チャレンジします。


 

最後は、各グループ内で2チームに分かれて、試合です。


 

熱戦を見せた中学年は、双方無得点で終わりました。
って、ちょっとゴールが小さすぎるのでは?


 

高学年たちの試合は、キレのある動きで、見応えがありました。


 

授業が終わり、選手たちへの質問、児童生徒代表からのお礼の挨拶を伝えました。


 

ここで、教員から、突然のリクエスト。
「どれだけ長くボールをキープできるか?を披露してみてください。」
でも、どうやら無限に出来るとことが分かったので、途中で止めてもらいました。


 

特別授業の後、選手達と一緒に記念写真を撮り、サインをもらいました。


 

特別授業が終わり、休み時間。
子ども達が選んだ遊びはサッカー
学年を超えてチームを組み、ボールを追いかけていました。


 

次の授業は指宿選手によるG5以上を対象にした講演会。
講演タイトルは「これからの未来を生き抜く力」でした。
監督相手でも積極的に主張するスペインリーグ、監督に従う日本Jリーグ、その中間のオーストラリアリーグ。
それぞれの社会性の違いを分かりやすく、解説していただきました。
そのどこででも、実績を残して来た指宿選手の話は、説得力があり、参加者みんな聞き入っていました。


 

質疑応答では、父兄からは、「高校卒業後、すぐにスペインに行く決心に、両親はどのように反応だったのですか?」という、やはり父兄視点の質問がありました。
また、195cmと長身の指宿選手に「どうやったら背が伸びるんでしょうか?」という質問、それを受けて長身の中三生が、「中学三年生の時、どのくらいの身長だったのですか?」という質問がありました。


 

こちらでも、記念撮影をしました。


 

一方、今井檀崎の2選手は?
メル校の様子を見学しようとして、丁度、校庭菜園への水やりをしようとしていたG1児童と行き合いました。
その水やりを見せてもらうことになりました。
「これは何という植物ですか?」「これはブロッコリーです。」


 

メルボルン日本人学校は、オーストラリア政府の認可を受けた日本の教育を行う全日制の学校です。
児童生徒数は決して多くはありませんが、少人数であるがゆえの結束の強さ、一人一人に役割が巡ってくることによる責任感の育成、下の学年を指導してゆくことで培われるリーダーシップを生徒達から強く感じます。

今回も、G1達は、自分に与えられた役割をはたすだけの気持ちだったのでしょう。
たまたま、有名サッカー選手の目にとまり、写真を撮ってもらったり、


 

一緒にかけっこをしたりする幸運に当たりました。


 

その後は、授業中のクラスを見学したり、授業のお手伝いもしていただきました。


 

講演を終えた指宿選手と合流後は、校長先生たちとしばらく歓談。
オーストリアでの、日本人サッカー選手の現状などを聞かせていただきました。
自身達が所属するウェスタン・ユナイテッドFCが、オーストラリアで一番日本人密度が高いとのことでした。


メルボルン日本人学校の生徒達に、また一つ思い出が増えました。


 

選手のみなさん、ありがとうございました。
選手方のご活躍を応援しております。

 

文・写真:矢部勝義

 

メルボルン日本人学校(The Japanese School of Melbourne)
●住所:6 Ellington Street, Caulfield South, VIC 3162
●TEL:(03) 9528 1978
●FAX:(03) 9528 6150
●Web: http://www.jsm.vic.edu.au/

 

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