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ANE E-News レター Vol.2

当会のActing President さなえ ウインストンさんが事故に遭い、その場に立ち会って経験した事をご報告します。事故はいつどこであるかわからないこととその対応がお役に立つよう状況を説明します。



9月1日4時に メルボルンセントラル タワー45階の日本総領事館で長谷川総領事に来年6月の日野原先生ご訪問予定などをご説明しご協力をお願いしました。さなえさんは、タクシーでお帰りになるからとおっしゃり、私は先にタワーの入り口の回転式のドアを出て振り返りました。さなえさんは、ほんの半歩、回転式のドアから出遅れて次にまわってくるドアにあたって転んでしまいました。数人周りにいた方たちが飛んできて、さなえさんをおこそうとしましたがご本人は「ちょっとこのままで」としばらく座ったままでいました。タワーの入り口の警備員の方がすぐかけつけてくれ、落ち着かれたところで立っていただきました。足を踏み出そうとなさると痛くて動かせないとのことで、近くのイスまで移動しようとなさったのですが痛みがひどい。警備員さんに車椅子を頼みました。夕方で風も少し冷たいので 「救急車を呼ぶ間、中で待っていましょう」と警備員さんが車椅子を押してくださいました。彼がデスクで救急車を呼んでくれました。



救急車はすぐ到着しました。救急車が遅れることなど多くなっているのですが 警備員さんは 「市内はその点では大丈夫」5分以内でビルの前に救急車が来ました。二人の応急処置をする方がさなえさんに質問をします。車椅子に座っているので、しゃがんで相手と目の位置を同じにします。ゆっくり わかりやすい きちんとした英語で質問をします。(これは、移民の多いこの街では重要な事です。)



名前、住所、年齢(正確でなくてもいいと言うので、大体の年齢を教えます、状況説明、倒れてからドアにひっかかったのか、ドアにひっかかってから倒れたのか。これは原因を把握するのに重要です。病歴、いま薬を飲んでいるのか等の質問が続きます。薬の副作用などでも倒れる原因になるからです。それから、痛みの質問が始まります。 痛む場所、痛みの強弱を細かく答え、動かせるかどうか等を簡単にテストします。



救急車の人は「話を聞くと、足の一部が骨折している可能性が高い。でもレントゲンを撮って見ないとわからないので、これから病院に運びましょう。」と自分の見地とこれから何が起こるか きちんと説明をしてくれました。「救急車に乗せるけれど、そのときにはベッドに横になってほしい。車椅子を道端に押していってからベッドの用意をするのでそれでいいでしょうか?」と本人に確認するのでビックリしました。「あなたはもう帰っていいですよ」とさなえさんに言われ、私が見守ったのはここまでですが「お友達のAさんに電話して状況を教えてあげて」といわれ、その後のことはAさんから聞きました。

このように、近くに住んでいる親友や家族にすぐ連絡がとれるようにしておく事が必要でしょう。その方が他の家族や友だちに連絡できるような ネットワークを準備しておくように 若い方たちでも一度考えておいてください。留学生の方は 万が一事故にあったとき 日本のご家族に連絡をとれるようになっていますか? もう一つ怖いのは このような連絡をしたとき 日本のご家族が「こんな人は知らない。家の息子・娘の友達のふりをした 俺おれ詐欺の人かしら?」と思うことではないですか? 



Aさんは「今 病院で手術がおこなわれている。腰から足の付け根の骨がFlaxtureしているので 緊急手術をしている。動かさなかったのでとてもよかったとお医者様が言っていた」と7時半ごろ電話をかけてくださいました。



以前、Fall Preventationという話題で勉強会を持ちましたが 人はいろいろな事情でころぶ 倒れる事があります。打ち所が悪いと意識をなくします。まわりに誰もいないとき 一人で意識を失った時、救急車がきて問診ができない時に、上記の内容の簡単なメモがあれば応急処置はよりすばやいかもしれません。



さなえさんは、日頃から「私は病気もけがもたくさんやっているから病院慣れしているの」とおっしゃっていて、質問にもきちんと答える事ができました。周りの方たちが起そうとした時 「このままにしておいて」とおっしゃったのは、正解でしたし、痛みを正確に表現できていらしたのは「病院慣れ」「自分の身体の事をよくわかっている」からではないかと思います。



事故のあった後 「どうして事故を避けられなかったのか?」と考えますが、昨日は「先週からちょっと風邪気味で 体調がよくない」とおっしゃっていたので もっと気をつければよかったと思いました。お薬を飲んでいらしたのか? 警備員の方は 「回転ドアのセンサーはあるが、内側にだけあるのでスピードがゆるまなかった」とおっしゃいましたが、その場の対応はとても適切でした。さなえさんは、昨年12月にもショッピングセンターでスケートボードに乗った子どもに当たられて転倒をして、その時は大丈夫そうになさっていたのですがその次の日から、右肩→左→肩→右足→左足と痛みが、色々なところに移動した経験があります。高齢の
方は(というと さなえさんにお叱りを受けますが!)転んだことで、このように併発症を起こす場合が多いので、無理をせず軽そうでも一応病院にいきX線の写真で本当に異常がないか確認してください。



お元気なさなえさんのことですから Speedyに回復なさることだと思いますが、今回の経験をお知らせしておきます。事故はいつ起るかわかりませんので準備をなさってみてください。


Association of New Elderly Inc.
新老人の会 オーストラリア

http://mc2.vicnet.net.au/home/anei/web


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