Logo for tennis

錦織圭、ついにTour 500初制覇!

あちょっす!
冒頭のいつものしょうもないあいさつや、自分の近況報告なんていりません!!!←
早速本題に行きましょう!!

タイトル通り、錦織圭、日曜日まで東京・有明テニスの森で開催されていたJapan Openにて、ついにATP Tour 500初制覇しました!!


(錦織圭 Official Facebookより)

日本男子のツアー2勝はオープン化以降の記録更新、ATP TournamentにJapan Openが組み込まれて以降の日本人の制覇も初!この大会の優勝により、世界ランキングも自己最高の15位になりました!
今回のJapan Open、ATP Tour 500ですが、Federer、Djokovic、Nadal、MurrayのBIG 4が出場した500の大会で、これらの選手以外が優勝するのは2010年11月以来の快挙!約2年近くいなかったわけですから、とんでもない記録です。

決勝の相手は錦織の一つ年下の90年生まれ、カナダのMilos Raonic。


196センチの長身と、一時は世界最速を誇った最高速250キロに達するサーブを武器とする選手です。本人も自分の試合は95%サーブの出来にかかっていると発言しています。サーブに自信があるうえに上背もあるので、ガンガンフラット気味に打ち込んできますね。もともとそのショットが荒削りだったのが、最近は安定してきていますね、良いテニスになってきました。Raonicは、250の大会ですでに3勝しており、500でも3回の準優勝があり、錦織よりややリードしている状況です。2011年のメンフィスで行われた500の大会で初めて決勝に進出し、Roddick相手に6-7(7)、7-6(11)、5-7の死闘を演じています。この試合のマッチポイントは、RaonicのボレーをRoddickがダイビングショットで返して優勝を決めるという、アメリカ人が好きそうなド派手な演出が決まっています(笑)これがその時の映像です。


ちなみに、この時にRoddickの帽子が外れて彼の薄くなった頭が見えてしまう映像が、ニュースで繰り返し流されRoddickがブチ切れるというおまけも(笑)


23歳の錦織と22歳のRaonicと新世代のチャンピオン候補による決勝となった今大会、今年のATP Tour 500の決勝の顔合わせとしては合計年齢が最少となりました。この二人を含め、90年前後の世代、Del Potro、Harrison、Tomicなどの選手は4,5年後のテニス界のトップに食い込んでくるでしょう。この中だとDel Potroは頭一つ飛びぬけていますね。

今回の錦織はなんといってもリターンが神懸かっていましたね。マレーシアの大会でバックハンドの打点を高くすることで前で捉えて攻撃できる感じを掴めたと話していました。その結果、ツアーの中でも屈指の球足の速さと言われている有明のコートでも、ビッグサーバーのBerdychとRaonicと破ることができたのでしょう。下の動画の7分42秒からのリターンは今試合最高のリターンですね。


僕が見てきた錦織の試合でも1番かもしれないです。はねるキックサーブを完璧なボディバランスのジャックナイフでコーナーにRaonicの構えが間に合わないスピードで返していますから。今年のAustralian Openで見たときに体が大きくなったと思いましたが、体幹トレーニングの成果が出ていますね。飛んでも崩れなくなってきています。

一方のRaonicはこの試合は若干疲れが見えましたね。前日にフルセットの死闘をMurray相手にしていますし、錦織はストレートで勝っていますので。特にバックハンドの出来がいつもより悪かったと思います。ハードコートと言えど、球足は速く、バウンドはさほど高くない有明のコートでは長身の選手はスライスを打たれると難しいのです。FedererはDel PotroやIsnerと試合する時は、スライスでバックの足元にボールを集めて崩していきますね。ボクシングで言うローキックでじわじわ攻める感じでしょうか。決勝後の会見でも、ファイナルセットは体が重くなり、動きが悪くなったと語っていましたね。この後の上海マスターズでアジアシリーズは終了、しばらくは本物のお寿司が食べられないからたくさん食べて中国に向かうそうです(笑)。日本が気に入っているようでうれしいですね。浅草で模擬刀にちょんまげのかつら付けた写真をTwitterに載せていました。


(Raonic Official Twitterより)

錦織は小さいころに父親と一緒にJapan Openを見に来ていたそうです。本人は覚えていないそうですが、AraziやLapentti(めちゃくちゃ懐かしい名前笑)にサインをもらっていたそうですが覚えていないそうで(苦笑)。

今のジュニアは羨ましいですね。日本人が活躍するところを目の前で見られるのですから。自分も日本にいた小学生の頃から中学の間まで毎年通っていました。平日でも見に行く為に部活の顧問には体調悪いから休むと伝え、学校から駅まで走って1本でも早い電車で会場に着くようにしていましたよ。しかしなかなか日本人で活躍しているのは少なかったですから。鈴木貴男がFedererと善戦したり、岩淵聡と組んだダブルスで優勝したりはありましたけど、覚えているのはそれぐらい。今のジュニアは錦織が優勝したことで、日本人も海外選手に勝てるって思ったでしょう。Wimbledon、US OPEN Juniorと準決勝まで進出した内田海智は、今回ヒッティングパートナーとして、日本人選手のみならず海外選手とも相手できていたのでいい刺激になったでしょう。

錦織は今週から、上海マスターズに出場しています。今回Tour 500で優勝したことで去年アジアシリーズで稼いだポイントの失効分は獲得していますが、数字上の計算で行けば、上海、バーゼル、パリをすべて優勝するとDel Potroを抜き8位となり、なんと最終戦のTour Finalの出場権が得られます。これは確実に不可能(笑)。Masters、500、Mastersですからね(苦笑)。個人的な欲を言えば、来年のAustralian Openまでに12位までに入ることができれば、4回戦でBIG 4に当たらずに済むので(第13~16シードが4回戦で上位4シードと対戦)、そこまでいってほしいですね。そうするとかなり勝ちやすくなります。今年は準々決勝まで進出したので、そこまで勝ち上がらないとポイントを失いますので。

しかし、今回の試合内容は本当に素晴らしいものでした。この調子を維持して、まずはTop 10に食い込んでほしいですね。怪我さえしなければ。Federerは本当に大きな怪我がない。これがFedererの凄いところ。あとは、無事に上海マスターズが終わるよう願うだけです。1回戦はWCの中国人選手、最近の日中情勢を考えると少し怖いところがありますし、Federerに殺害予告が出たりと、いつもの大会と少し雰囲気が違いますから。有名なMonica Selesが試合中に刺された事件は二度と起こしてはいけないですね。また似たようなことが起きれば、観客席にフェンスが出来たりしそうですね、野球みたいに。選手との近さがテニスの魅力ですから。

それでは今週はこの辺で。

コメント

以前のコメント

じゃっきーさん   (2012-10-09T11:50:58)
6分42秒のリターンもいいですよね。 かなり迷ったのですが、返されたとはいえ、7分からの方が球の勢い、その後の攻めも見ることができて、凄さがわかるかと思い選びました。
じゃっきー   (2012-10-09T10:06:18)
俺も有明で錦織に会ったとき、177cm(?)よりかなり大きく感じたよ。 連れが180以上あったんだけど、それより大きく見えたからね。握手してもらった手もかなりでかかったです。 去年はBasel準優勝だし、この先はかなり厳しい試合が多そうだけど、日本から応援してます。12位以内で終われたら最高だね! p.s. 神リターンは7分でなく6分42秒くらいからでねーの?

関連記事

最新記事

カレンダー

<  2024-03  >
          01 02
03 04 05 06 07 08 09
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

プロフィール

テニス王子のJust Right!では、選手紹介・ルール・歴史までテニスにまつわることを幅広く紹介していきます。これを読んだあなたも、Australian Openが開催されるMelbourne Parkでテニスを始めませんか?

記事一覧

マイカテゴリー