動くGO豪メルボルン
あなたのオーストラリア留学を応援します!

インタビューinterview

ファッションbeauty

モデル 落合 砂央里さん インタビュー

ワーキングホリデーをして人生が変わりました!

2009年10月29日掲載
 

【プロフィール】
落合 砂央里 Saori Ochiai

東京都出身。ファッション誌「プチセブン」の専属モデルとしてカリスマ的な人気を誇り、プチモ卒業後も多数の女性ファッション誌で活躍。現在はモデル業から一旦離れ、オーストラリアでワーキングホリデー(WH)生活を送っている。モデル活動だけではなく、WH生活の日々を綴ったブログや、日本に居たときから連載している「SAORIのモデル的Book Review」など執筆活動も積極的に行い、マルチな才能を発揮している。

インタビュアー:倉地 亜矢美


--メルボルンはどうですか?

メルボルンは今までいた場所と全然環境が違いすぎて戸惑っています。メルボルンは都会ですね!トラムに轢かれそうになるし、土地勘も無いので場所もすぐ間違えるし・・・。前居たところはそんなに大きな街ではなかったので、行った事の無い場所でも結構簡単に行けることができたのですが、メルボルンではそうもいかなくて(笑)。どこに行っても人が沢山いますし。でも、オーストラリアで初めて訪れた場所はメルボルンでした。二十歳の時に仕事で来たのですが、それでこの街のことはすごく好きになりました。ただ寒いイメージがあったので、暖かい時期になったらまた来たいなと思っていました。でもメルボルンの人は心が本当に優しいですね。すごく親切な人が多いです。メルボルンは都会だし綺麗な格好している人ばかりで、道を聞いたら素通りされるかな?と思っていたのですが、みんな親切に教えてくれます。メルボルンは人が良いですね。

 

--ブログでオーストラリアに来たきっかけは「空」だと仰っていますが、セカンドワーホリを取ってまでオーストラリアに居続けようと思った一番の大きな理由もやはり「空」ですか?

そうですね。空が青くて大きいのがすごく好きで。見上げてぼーっとするだけでリラックスできるというか。今までそういう経験がなかったので・・・。小さい頃住んでいた街が高いビルが沢山あるようなところで、もちろん自然もあったのですが、すべて人工的な感じなんですよね。東京の夜景は見えるけど、星は全く見えない・・・というような場所で育ちました。だから東京では、空を見上げるという習慣がありませんでした。こんなに空を見ているのはこっちに来て出来た初めての習慣です。

 

--モデルという職業柄、今まで色々な国に行くきっかけがあったかと思いますが、落合さんにとって他の国とオーストラリアの違い(オーストラリアの魅力)は何でしょうか?

都会なんだけど自然もあって・・・流行を追いかけなくても気にしないでいられる場所ということですね。

 

--プチセブンの時から1ファンだった私としては、「27歳」というまだ若い年齢で一度モデルから離れるという決断はすごく大きかったのではないかと思ってしまいます。今まで築きあげたキャリアに未練はなかったのですか?

割とよく聞かれるんですが、未練は全く無かったですね。私にとっては「過去」というか・・・。私、あまり物事に執着しないんです。ただ、自分がずっとしてきたモデルという仕事は、一番長く続けることが出来た仕事だし、今でもとても大切に思っていてすごく好きなことです。でも、だからと言って、そこから抜けられないとかそこに居なくてはいけない・・・ということは無かったですね。

 

--何かきっかけがあったのでしょうか?

ちょうど仕事が自分の中で上手くいってない時期だったんですよね。自分の気持ちがついていかないというか・・・。ただ仕事としてこなすことは出来るんですけど、「好き」とか「ワクワクする」とかそういった気持ちが全く起きませんでした。きっと世間的には、仕事としてやりはじめたらワクワクする気持ちだけを追い求めていてはいけないとは思うんですが、もともとそういうワクワクする気持ちから入った世界だったので、それが無くなったら続けていくのは難しいかな・・と思いました。

 

 

--オーストラリアライフの中で落合さんにとって最もカルチャーショックだったことは何でしょうか?

一番最初に吃驚したのは、カンガルーの肉を食べることですね。スーパーマーケットでも普通に売っていて「えー!?」って思いました。もしも、夜見えなくてカンガルーを車で撥ねちゃったとしても罰金だっていうのに、そうやって保護している動物を食べるんだ・・・(汗)って思いました。私の知り合いは「低脂肪で高タンパク質だから」って言いながら、ペットの犬に餌としてあげていました(笑)。

 

--ブログを拝読していると、とても人生を楽しんでいらっしゃっていて凄く魅力的です。落ち込んでいる時や辛いときさえもその状況を楽しむことが出来る秘訣は何でしょうか?

辛いことがあれば楽しいこともあるし、楽しいこともあれば辛いこともあるというのが理解できるようになってきて、辛い状況に遭っても「あ、次、楽しいことが来るんだな」って思えるようになりました。あと、基本的に忘れっぽい性格ですし、頭で長い時間考えるのが苦手なんですよね(笑)。ただ、「本当の気持ち」は我慢しないようにはしていますね。今のオーストラリアでの生活では、楽しいことは思い切り楽しむようにしています。

 

--日本に居るときはどうだったのですか?

元々ポジティブではあったのですが、日本では辛いことや嫌なことがあるとその気持ちを消化しきれず、それに蓋をして「無かったこと」にしていました。それで後で、そういう気持ちの積み重ねが爆発するということがよくありました。そういう気持ちを自分でコントロールするのが難しかったですね。例えば誰かに言ったら、そういうネガティブな気持ちがもっと具体的になってもっともっとネガティブになってしまう・・と思っていたので、誰にも相談出来ずにただ自分の中にしまい込むということが多かったです。今はそれが無くなりましたね。

 

--ブログでもよく「日本に居た時とオーストラリアに居る今では価値観が変わった」と仰っていますが、具体的にはどのように変わったのでしょうか?

やっぱり日本に居るときよりは視野がすごく広がりましたね。すごく小さな世界で生きてきたので。日本は国自体も小さいし、自分が生活していた範囲も狭かったですし・・・でも私はその範囲しか知らなかったんですよね。海外に旅行に行くことはあっても、まさか自分が海外で住むことになるとは思ってもみませんでした。今までは家族や友達から守られた環境にいて、自分の知らないところでしかも一人で生活するなんて本当に出来るのか・・・という感じでした。でも、そういう自分を変えたかったんです。自分のことをもっと知るべきだ!と思って、それでオーストラリアに来ました。今までと全く違う生活をして、そうすると違う自分も見えてきました。今までは自分が本当に何が好きかさえも分かりませんでした。例えば、モデルという仕事が本当に好きで、ずっとモデルを一生続けていくと思っていて・・・というか、私はモデルしか出来ないと思っていました。でもオーストラリアに来て、本当に色々な体験をして、バイトをしてみたり、農場生活をしてみたり・・・「私、こんなことも出来るんだ!こんなことも好きなんだ!」という発見が沢山ありました。これから人生を生きていくうえで幅が広がったというか、何歳になっても新しいものを学べるというか・・・何かにしがみ付いたり、依存しなくてもいいんだなと理解できましたね。

 

--昔の自分よりも今の自分のほうが好きですか?

好きですね!

 

--ブログで「バイトマスターへの道!」ということで、オーストラリアでの職探しのエピソードを綴っていらっしゃいます。なかなか仕事が見つからず悩んでいるワーキングホリデーメーカーの方へのアドバイスとして、落合さんが求職中に意識していた点などを教えてください。

こっちに来て就いた仕事すべてに共通するんですが、とにかく履歴書を持って働きたいところに出向くということですね。そのお店や職場がスタッフを募集しているかどうかに関わらず(笑)。例えば、メールで履歴書を送信して文字だけで伝えるのと、直接会って伝えるのでは全然違うと思うんですよ。そこで働きたい!と思って会いに行けば、それだけ気持ちがこもりますよね。最初にバイトしたところは、履歴書を渡しに行った2ヶ月後に連絡があって仕事することになりました。縁というか運にまかせて、自分の働きたい場所に直接会いに行くというのをモットーにしています。

 

--セカンドワーホリビザ取得までの経験がすごく濃くてブログを読む度に驚嘆してしまいます。WWOOF生活レタス工場での生活・・・どのエピソードを取っても本が書けてしまいそうな(笑)。エピソードを上げてください、といったらキリがないと思いますが、一番嬉しかったことと一番辛かったことをもし差し支えなければ教えてください。

一番嬉しかったことはWWOOFで素敵な家族に出会ったことですね。今でも連絡を取り合ってます。農業ということを全く知らなかったので、その裏側を見れたことはとても大きかったですね。あと、自分の最終的な生き方の目標というか理想像が見つかりました。家族と団欒で過ごせて、家族を大事に一緒に生活していきたいと思いましたね。「生きること」について沢山のことを学ぶことが出来ました。辛かったことをあえてあげるとしたら、レタス工場での経験かなぁ(笑)。オーストラリアにいるという感覚ではなかったし、WWOOF生活での温かい場所から、あの工場へ行ったのでギャップがありすぎて、それについて行くのが難しかったですね。でも、今思うとあんな量のレタスを見ることができたのはすごい経験だと誇りに思ってます(笑)

 

   

 

--ちょうど車の話が出たのでお伺いします。愛車「あずき丸君」との共同ライフ、とても楽しそうですね。ワーキングホリデーという時間が限られた生活の中で車を購入するという行動力、見習いたいなと思います。セカンドを取る前から、もともとワーキングホリデーを始めた時点で車を購入しようと計画していらっしゃったのですか?

まず、最初のバイトを始めた時に「バイト代で車を買う」という目標を立てました。もともとオーストラリアをラウンドしたいという気持ちはあったので、どうせなら荷物をガラガラ引きずりながら旅行するよりは、荷物全部を車に詰め込んで移動ハウスのような感じで、自分の好きな空間・居場所を作ってラウンドしたいなと思いました。日本でも運転はよくしていたのですが・・・今までオーストラリアの田舎に居たのでメルボルンは少しビクビクしながら運転しています。トラムとランドアバウトが難しい!

 

--ブログを拝読していると、とても料理上手ですね!

簡単なものしか作らないんですよ(笑)。ジンジャーと冷蔵庫にある野菜を適当に入れたジンジャースープとか、あとサルサをよく作りますね。勘で味付けします(笑)。でもパンを作るときはさすがに材料を量りますよ。

 

--パンも作るんですか!!?

メルボルンはパン屋さんが沢山ありますけど、私が前居た場所はほとんどパン屋が無かったんです(涙)。でもパンを作るのは難しいですね。量って作る料理は苦手です(笑)。

 

 

--オーストラリアでハマッている食べ物は何かありますか?

・・・パンです。メルボルンのパン屋さんはおいしい!!

 

--英語を勉強中ということですが、落合さんなりに勉強法で何か工夫している点はありますか?

周りが教えてくれますね。間違いを聞き流す人もいますけど、私の友達は「今の表現間違ってる」って教えてくれますね。オーストラリアに来たばかりのときは「Hello」しか言えなかったので、それを思えば伸びていると信じたいですね(笑)。

 

--旅を続けている落合さんですが、これだけは肌身離さず持っているという物はありますか?

家族の写真と友達の写真ですね。常にダッシュボードの中に入れています。

 

--今まで訪れたオーストラリアの土地でオススメの場所を教えてください。

NSWのカウラという街ですね。すごく歴史が深くて、日本とオーストラリアを考える上ですごく重要な場所です。特別に観光客が訪れる場所というわけでは無いのですが、オーストラリアにいる日本人としてはすごく大事な場所というか、またカウラに行ってから日本に帰ろうと思えるくらい大切な場所になりました。オーストラリアは他にも素敵な場所は沢山ありますが、カウラに行った時と他の場所行った時とでは何だか気持ちが違いましたね。その時のことはブログにも載せました。

 

--日本でモデルをしていた時代のお話も差し支えなければお聞かせ下さい。まずどうしてモデルになったのでしょうか?

プチセブンの読者からモデルになるという誌面オーディションという企画が毎年あったのですが、それを友達に勧められて中学2年生の時に受けることになりました。その頃の私自身はどちらかというとボーイッシュで(笑)、スケボーの雑誌とかジャンプとか読んでいたんですよね。でも、地元にプチセブンでモデルをしていた先輩がいたり、周りに芸能生活をしている知り合いも多かったので、じゃあ受けてみようかなという気持ちになりました。それで応募したら受かってしまったという(笑)。すごく強運だったと思います。

 

--オーストラリアでもチャンスがあればモデルをしてみようという気はありますか?

もしも私を必要としてくれる人がいて、私が所属できる媒体があるのであればやってみたいですね。今まで自分がずっとしてきた仕事がモデルなので、それをこちらでもやってみたいという気持ちが無いわけではありません。ただ、オーストラリアでアジア人が活躍できる媒体がどれくらいあるのかと考えたときに、正直あまり無いと思いますし、あとオーストラリアでモデルをやる意義について考えたときにも少し疑問が残るので、今はモデルという道は沢山ある選択肢の一つという感じで捉えています。

 

--ブックレビューも書かれていますね。オススメの本があれば教えてください。

『1歳から100歳までの夢』という本です。連載しているブックレビューでもレビューしました。小さい頃は大人になったら夢を見ることが難しくなってくると思っていたのですが、その本を読むと50歳だろうが80歳だろうが自分の夢を書いているんですよね。自分の中で50歳の人や80歳の人に夢を尋ねるなんていう発想がなかったので、すごく視野が広がりましたね。読んでいるうちに涙が出てきました。

 

--ブログ、ブックレビュー、と「文字」を書くことで自分を表現されるのが得意ですね。「写真」で表現することと「文字」で表現すること、両方ともやっていて「自分を表現する」という意味で何か違うと感じることはありますか?

簡単に言ってしまえば、「写真」は自分の外側で「文字」は自分の内側を表現しているということになるんですが・・・やはり、モデルをしているときの主役は服なんですよね。今はモデル一人ひとりがフィーチャーされる時代・個性を出せる時代にはなりましたが、基本的にはモデルをしている時は「洋服を作った人の気持ち」を私が「表現させてもらう」という思いでやっていました。反対に、「書くこと」でモデルでは表現できない自分の内面・深い部分を知ってもらうことができるので、私としてはすごくバランスが取れていると思います。

 

--「ワーキングホリデー」という制度を生かすも殺すも自分次第だと思います。落合さんのように思い切り楽しむ秘訣はありますか?

長い人生で見たら、ワーキングホリデーの1年や2年という時間はすごく短いです。でもその限られた短い時間を、思い切り生きるかどうかでその後の人生が違ってくると思うんですよ。自分で何でも決められるし、自分の気持ち次第でどこまででも行けます。だから私自身が心がけていることは、今だから出来ることを何でも思い切りやるということですね。泣いている暇なんてない、次つぎ!という感じで。落ち込むこともありますけど、正直、海外で住んでいるだけで偉い!ぐらい思ってます(笑)自分の国ではないし、英語が出来なくて当たり前だし、ここで何かをしようと前向きになっている気持ちを大事にしようと思って生活しています。

 

--落合さんがモットーとしている“なりたい自分がなれる自分” すごく素敵な言葉だと思います。落合さんの「なりたい自分」とは?それに向かって努力していることがあれば教えて下さい。

「なりたい自分」は、大切な人を大事に出来、自分のことを理解して、心に余裕が持てる人ですね。簡単そうに聞こえて実は意外とすごく難しいと思います。自分の生活がきちんと出来ていなかったり、自分の気持ちに向き合えていないと、私には出来ないことなので、そのために色々なことを勉強して経験して、自分を大切にしていくことが今できる近道かなと思いますね。

 

--メルボルンにいる日本人にメッセージをお願いします。

私、まだ来たばかりで・・・いつも道に迷っていると思うので、見かけたら助けてください(笑)。

 

--ありがとうございました!

関連記事

最新記事

ピアノ熱(3)

断られることを覚悟しながら文子は誘ったのだが、スティーブは顔を.....