インタビューinterview

ファッションbeauty

ペルーと日本 ジュエリーで表現

生きる喜びや楽しさをジュエリーで伝えたい!ミラゴロス久我

2012年8月30日記載

今月(8月)28日から行われている展覧会で作品を発表している、ペルー出身のジュエリーデザイナー・ミラゴロス久我さんに作品への思いや今回の展覧会についてお話をうかがいました。


久我さんはペルーのリマ出身の日系4世で、1999年から10年間日本で暮らし名古屋芸術大学でジュエリーデザインの勉強をしました。その後、フランスのパリに渡り今年の3月からはここメルボルンに移り作品を作りを続けています。久我さんの作品は、日本の着物とペルーの民族衣装ポンチョの生地など生まれ育った国ペルーと自分のルーツでもあり長年住み親しんできた日本の素材を使い、現代的なデザインに伝統的な要素を取り入れた個性的な作品を作っています。

 

今回、初のメルボルンでの展覧会を開いた久我さんに作品に対する思いを聞きました。

なぜメルボルンで制作活動をすることになったのですか?
学生のころにメルボルンはアーティストの街ということを聞いたことがあったので興味がありました。他にもヨーロッパに興味があったのでパリにもいたことがあります。
メルボルンについてはどう思いますか?
雰囲気がよくて気に入っています。アーティストもたくさんいて、いろいろと見ることができるし、文化も根付いていてコスモポリタンな感じが好きです。
ジュエリーを作り始めたきっかけは?
いろんな素材が形を変えて1つの新しい物ができるということに興味がありました。ジュエリーは、その美しさや面白さ、使う楽しさに惹かれて始めました。


 

久我さんのジュエリーの特徴は?
1つ1つに意味があり、ストーリーがあります。それぞれの材料にも意味があります。また、私の生まれ育ったペールーの文化やひいおじいさんが日本人ということやお母さんがスペイン人ということなど、いろんなルーツが作品に込められています。
ジュエリーを通じて何を伝えたいですか?
最近はポップなイメージで遊び心を持たせて作品を作っています。人生はそれほどまっすぐに行くものではありませんが、アクセサリーで生きる楽しさや喜びを伝えていきたい。


展覧会のコンセプトはなんですか?
「Concrescence コンクレサス」というタイトルなんですが、ラテン語でそれぞれの場所で生まれた物が集まって新しい物が生まれるという意味です。いろんな人に出会っていろんなアイデアができ、物だけじゃなくて人とのコネクションができています。またいろんな文化や経験をミックスさせて自分のメッセージをジュエリーに込めて付ける人に伝えています。
展覧会に来る人にメッセージは?
わたしはペルー人で日本人じゃないけど、日本の文化に触れていると不思議とリラックスできます。今回は生け花や日本人のマリンバ奏者のコンサートも会場でおこなうので、たくさんの人に日本文化を知ってもらいたいし、日本からもっと他の国についても知ってもらうきっかけになったらうれしいです。

 

 


展覧会は9月2日までQV内にあるNO VACANCY Galleryで行われていて 、会場には友人の藤田泰章さん藤田淳子さん夫妻の生け花も展示されています。8月31日の午後6時からはオープニングパーティーも開催され日本人マリンバ奏者・森田愛美加さんのコンサートなども行われます。

 

ミラゴロス 久我
Milagros Kuga

1983年  ペルー リマに生まれる。
18歳で日本に渡り、10年間滞在。
名古屋芸術大学でジュエリーデザインを学ぶ。
その後フランス・パリで制作活動を行い、2012年3月にメルボルンに。

 

CONCRESCENCE [Growing together of part originally separate]

2/Sepまで開催

No vavancy gallery QV

34-40 Jane Bell Lane

11am-8pm

 

 

 

 

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