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Deerhoof サトミ・マツザキ インタビュー

サトミ・マツザキが語るディアフーフ

2010年3月13日掲載
 

今回は世界的に活躍する日本人ミュージシャンのサトミ・マツザキさんにインタビュー。ノイズ・ロック・バンド、ディアフーフ(Deerhoof) のボーカルとして唄うサトミさん。彼女の素直な子供のような声と不思議な歌詞に、リスナーはサトミ独自の世界観に引き込まれてしまう。

 

[プロフィール]

サトミ・マツザキ 
世界的に活躍するロック・バンド、ディアフーフ (Deerhoof) のボーカル、ベーシスト。ディアフーフは1994年にサンフランシスコで結成され、1995年にファーストシングルをリリース。このシングルを日本からからアメリカに着いてまもないサトミが耳にする。2週間後には それまでに楽器経験の無い彼女がボーカリストとして加入し、ツアーに出る。その後ウィルコ(Wilco)のオープニング・アクトやレディオヘッドのツアーに参加するなど、精力的に活動する。

 

                          インタビュアー:中村紀子



--ディアフーフに入ったきっかけを教えて下さい

15年前に入ったんで、今の時点では忘れられた過去みたいになってるんですよ(笑)。サンフランシスコに映画製作の勉強をしようと思って留学したんです。そこで知り合ったお友達がみんなミュージシャンだったんです。それで映画製作してる以外に自由時間があったら友達のバンドでボーカルやらないかって聞かれました。そのバンドの7インチをかけたら、すごいノイズ音楽だったんですよ。ノイズは前からすごい好きなんです。そんなにインチューンで歌わなくてもいいし、自由に出来るのでボーカルだったら出来そうだなって入りました。それで入ったんですけど、だんだんバンドが売れて来たんで、そっちを選択しました。やはり映画製作ってお金かかるじゃないですか、その時やっていた音楽はあまりお金かからなかったので。それでもメジャーは終わらせて、卒業してからはずっと音楽をやってます。

 

--日本で音楽はしていましたか?

全然やっていなかったです。コンピューター・グラフィックの学校に行ってたんですよ。前からアートは好きなんで、アートはやります。

 

--誰に影響を受けましたか?

それね、よく聞かれるんですけど、なんかもう色々聴いて来たし。ディアフーフに入った頃はキャロライナー・レインボーとかサンシティー・ガールズとか、ノイズが凄い好きだったんで、P16D4とかAMN、日本の灰野敬二さん。メジャーな音楽は聴いてないですね。

 

--ディアフーフはどのようにして曲を書きますか?

みんな個人で曲をかいてMP3とかで送り合ってます。どっちかって言うと一人一人が全部かいちゃうんですよ。ドラム・ラインとかも全部。それでスタジオに行って、君これやって、君はこれやってという風に出来る。ジャムとかは全くしないです。

 

--歌詞は誰が書いていますか?

歌詞はみんな書くんですけど、最近はおもに私が書いています。歌詞は書くのは楽しいです。作ることが好きなんで。

 

--日本語と英語の混ざった歌詞が多いですよね。

でもこの間のオフェンド・マギー(Offend Maggie) っていうアルバムは、日本に凄く帰りたいという想いが強いがあったときに作りました。故郷への想いみたのがあったので、日本語でいっぱい書いて日本人の人に一緒に歌ってもらいたいなと思って。それは的中しましたね。アルバムの表紙は五木田さんっていう日本人のアーティストが描いてくださいました。

 

--ライブではどんなことを心がけていますか?

ライブ中は無心ですね。自分もお客さんも一体になれるように。ライブの音楽はレコーディングの音楽とは表現も全く違っています。


 

--今はどこに住んでいますか?

今は東京に住んでいます。実家が東京なんですけど、アパート借りて住んでいます。ドラマーのグレッグと結婚してるんで、彼と一緒に住んでいます。他のバンド・メンバーはサンフランシスコに住んでいます。

ディアフーフは現地集合、現地リハーサル、現地解散です。ホテルにアンプとか持ち込んでやってますね。
意外とサンフランシスコと東京って近いんですよ。9時間ぐらいで着いちゃう。



--どこで活動されていまか?

世界中で活動しています。この間はイスラエルに行ってきました。凄い楽しかったです。お客さんもぐわーて感じで。四月にはヨーロッパにツアーに行きます。いつもは主要都市だけをまわるんですど、今回は東ヨーロッパも回ることになって、ブタペストとかにも行きます。
この間はロシアに行ったんですけど、人も暖かくて良かったです。旅行好きなんで、趣味と仕事かねられて最高ですね。この後はニュージーランドに行って、帰ったら日本ツアーです。


--年間にどれくらいライブしますか?

最低100ショーはこなしてます。2、3年前は家に3か月しか居られなかったです。帰って一週間したらまたツアーに出るみたいな。ライブって移動にほとんど取られちゃうんですよ。
最近はフリー・ダウンロードとかもあって、CDが売れない時代なんです。音楽で食べていくにはショーをしないとダメなんですよ。でも私もパフォーマンスは音楽をやってくうえで大事なことだと思うんで、やっていかないとですね。

 



--聞いているととてもいい仕事のようですね。

これを仕事として出来るのが申し訳ないと思うぐらい。みんなカラオケにお金払っていってるのに、歌唄ってお金頂いて、楽しいことしてて、音楽本当にやって良かったなって思う。これ以上の仕事は自分にはありえない。音楽が大好き、音楽やってる人も大好き。この業界は最高に楽しいです。音楽やっている人とは凄いコネクトするし、情熱があって面白い人が沢山いる。音楽やっている人はすぐに分かります、テレパシーで。ああ、友達になろうってなりますね。

 

--ディアフーフの音楽の傾向はどのように変化していると思いますか?

アルバムを作るごとにその時の性格がのっているんで、その時の表現。やっぱり入って来るメンバーによっても影響があるだろうし、自分もいろんな音楽を聴いたり、対バンしたバンドの影響も多いです。
例えばレディオヘッドとツアーしたりとか。この間もオノヨーコさんのオノヨーコ・プラステックバンドと一緒にやって、ベースをやらしてもらって。ショーンや皆と音楽性について話して、気持ちがが合えばお友達になれる。色んな人に会えば色んな所から吸収する所があるし、それをどんどん次のアルバムに生かしていく。それで視野が変わりますね。



--海外で成功して日本に帰った時の周りのリアクションはどうでしたか?

日本だと帰国子女っていう扱いなんですよ、逆輸入的な。だからちょっと不思議な感じ。でもその分逆ににすんなり受け入れてもらえました。



--メルボルンは何回目ですか?

メルボルンは3回目です。実はオーストラリアはCDが一番売れていないです。売れてるのはアメリカ、ヨーロッパ、日本。オーストラリアは難しい。あとイタリアもウケないです。

 

--メルボルンでは何をしました?

ぐるぐるショッピングセンター歩いたり、RMITのギャラリーに行ったり、ビーチに行ったりしました。すごく楽しかったです。

 

--若いミュージシャンにアドバイスをお願いします。

好きなことやってていい。若い時は若い時のエネルギーを!
 


--これからのディアフーフの目標はありますか?

アルバムを制作するんですけど、いいアルバムが出来ますように。
 


--ファンにメッセージをお願いします。

ライブ、見に来て下さい♥

 ディアフーフ マイスペース:http://www.myspace.com/deerhoof

ディアフーフ ホームページ  : http://deerhoof.killrockstars.com/

 

 

編集後記

サトミさんはとても正直で面白い人だ。世界的に活躍しているバンドのボーカルをやっているのにも関わらず、気取らず本当に音楽を愛していることがインタビューから伺えた。今後も素敵な音楽を作り続けて欲しい。もしチャンスがある人はぜひライブに行って彼女のパフォーマンスを見て欲しい。


 

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