インタビューinterview

観光・楽しむentertain

“練習は裏切らない” フルート奏者 栗田昌英氏インタビュー

メルボルン、ジロングでコンサート開催☆チケットプレゼントあり☆

日本語    English

2012年4月30日掲載
2012年5月11日更新

 

【栗田昌英さん・プロフィール】
イギリス、スイス、アメリカを経て、1998年よりオーストラリア・メルボルンに住居をかまえ国際的なソリスト活動をしている。栃木県宇都宮市生まれ。音楽は5歳で始め12歳でフルートを始める。15歳で栃木県学生音楽コンクール管楽器部門第1位。宇都宮短期大学付属高校音楽科入学。1992年全国日本学生音楽コンクールフルート部門東京大会で栃木県から初の第1位入賞。1993年東京芸術大学音楽学部器楽科に入学。在学中NHKなどからも多数出演依頼を受ける。1996年から名門ロンドン王立音楽院で学ぶ。1994年より世界屈指のフルート奏者、巨匠サー・ジェームズ・ゴールウェイ氏に師事、スイスでの同氏の国際フルートセミナーにも参加、ゴールウェイ氏の数少ない弟子の一人として親しく教えを受け現在も交流がある。
ゴールウェイ氏譲りの力強く豊潤な低音、澄み切った音色の美しさ、細部に至るまでのイマジネイティブでライブリーな演奏は、他のフルート奏者とは一味違ったハイエンドの技巧と濃密な音色の魅力を持つと評価されている。
現在、オーストラリア、ニュージーランド、日本、ヨーロッパを中心とした音楽祭、リサイタル出演、公開レッスン、CD録音、またメルボルン交響楽団の臨時団員としても活動を行いながら、後進の指導にも力を入れている。

 

気持ちが入りやすい楽器

―フルート始めたきっかけは何だったのですか?
12歳の時にテレビでサー・ジェームズ・ゴールウェイ氏のコンサートを見て、虜になりました。フルートという楽器そのものが見た目にキラキラしていて綺麗だったのと、演奏も素晴らしかったからだと思います。どうしても彼のような音色が出したいと思いながらずっと練習してきました。

―当時はどのくらい練習していたのですか?
小学生の頃は早起きをして学校に行く前に練習し、帰ってからも練習していました。
中学生になってからは吹奏楽部に所属していたのですが、プロとしてやってくって気持ちがはっきりしていたので、個人的に先生についてレッスンも受けていました。音楽高校・大学に行く準備をしながら部活をしていたという感じですね。

 

―練習熱心ですね。栗田さんがそこまで夢中になるフルートの魅力とは何なのでしょう?
フルートにはリードがなく、自分の息が楽器にダイレクトに入るため、気持ちが入り易いところですね。気分が落ち込んでいるときは暗い音色、気分が晴れやかな時は明るい音色になります。同じ人でも気持ちで全然音色が違ってくるので、面白いですよ。

 
栗田さんが実際に使用している銀製のフルート。組み立てると思っていたよりも長さがあることに驚く

 

―同じ人が同じ曲を演奏しても毎回音色が違うのですね。
その通りです。全く変わりますよ。

 

―ということは、メンタル的に良い状態を保つほうが良い演奏ができると思うのですが、そのために何か気をつけていることはありますか?
オン・オフをきっちり分けることです。それによってリラックスでき、精神の安定につながりますし、表現の幅も広がっていると思います。

 

―なるほど。ちなみに、最近オフでインスピレーションを受けたことは何ですか?
ハワイに行ったことですね。旅行が好きで、海も好きなのでよく行くのですが、癒されます。観光やショッピングはせず、ビーチでゆっくりします。ハワイに限らず、自然の中で過ごすことで音楽に対するインスピレーションが湧いてくることが多いですね。理論的なアプローチも大事ですが、最終的には自分の音楽として奏でないといけないので、オフで得たインスピレーションや経験したこと、演奏する場で思ったことを大事にしています。


QLD州にある楽園リゾート、リザード島にて (写真:栗田さん提供)

 

 

 お客さんが泣いてしまう!? 

 

―なぜメルボルンで活動しようと思われたのですか?
ライフスタイルや多国籍な感じが良いなと思ったのと、メルボルンシンフォニーのクオリティの高さなど音楽面でも気に入ったからです。

 

―メルボルンのオススメの場所はありますか?
ブライトンビーチが好きです。犬を飼っているのですが、オーストラリアはビーチ沿いに犬を連れて行けるので、一緒に歩いたりランニングしたりしています。ピアが長いのも良いですね。

 

―良い所ですよね。さて、音楽の話に戻りますが、日本と海外で音楽環境の違いはありますか?
日本・アメリカ・ヨーロッパはクラシックのマーケット大きいですが、オーストラリアはこぢんまりとしていて、音楽家どうしが割と知り合いだったりします。ライバルという意識もありますが、お互い尊敬し合いながら、音楽家として認め合っているという感じですね。

―お客さんの反応に違いはありますか?
オーストラリアでは演奏しながらはっきりお客さんの反応が感じられます。それに、お客さんが楽屋から出てくるまで待っていてくれて意見を言ってくれたり、コンサートの後にティーセレモニーがあることが多いので、お客さんとのコミュニケーションも多いです。あと(日本と違い)聴きながら寝てしまうお客さんがあまりいないですね。

 

―特に印象に残っているお客さんの反応はありますか?
お客さんが泣いてしまったりすることが結構あります。そこまで曲に入っていただけるのは嬉しいですし、もっと頑張ろうと思いますね。

 

―日本と海外ではどちらの方が活動しやすいですか?
私は海外の方が活動しやすいですね。オープンに意見を言うので音楽家同士のコミュニケーションがしやすいですし、さっきも言った様に直接お客さんの反応・意見が聞けるのも嬉しいです。やっぱりあとから新聞で読むよりも直接聞ける方が良いので。

 

練習は裏切らない

―今後挑戦したいことはありますか?
室内楽(一人で演奏する独奏の楽曲ではなく、何人かで演奏し各パートを一人で担当する音楽のことを言う)でのバイオリン・チェロ・ビオラとのアンサンブルですね。また、拠点は今後もメルボルンですが、ヨーロッパやアメリカ等でも演奏活動をしていきたいです。あと、将来的に時間があったら自分でリペアの資格を取りたいです。自分好みに調整ができるので。

 

―これから海外で音楽活動したい方にアドバイスをお願いします。
海外で活動することに限らず言えることですが、『練習』は絶対に裏切りません。例えば自分の目標や夢があってそれに向かって頑張っていく過程の中で、これで良いのかとか考えて辛いこともありますが、諦めずに努力すると絶対に叶います。あと、常に夢と目標を持ちつつ、音楽以外のものにも目を向けることも大切ですね。

 

―今回、5月と6月にそれぞれメルボルンとジロングでコンサートをされるということですが、ご自身でも楽しみですか?
はい。実は5~6年日本に戻っていて、昨年の10月頃にまたメルボルンに戻ってきたところなので、ソロでの演奏は戻ってからは初めてです。再開していく意気込みがありますし、良いコンサートになると思います。

 

―ソロとオーケストラの違いは何ですか?
ソロの場合は全部自分に責任があり、音楽も自分で作り上げるので、自分で好きなように作れる楽しみがありますね。逆にオーケストラは何十人でひとつの音楽を作り上げ、指揮者の要求もあるので、音色の引き出し、テクニックの引き出しを持っている必要があります。また、指揮者によって同じ曲でも解釈が違うのですが、その捉え方の違いも勉強になります。

 

―最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
ライトでカジュアルに聴いてもらえる選曲にしたので、クラシックだからといってフォーマルに緊張して聴くようなコンサートではなく、聴きやすいと思います。クラシックに詳しくなくても楽しめる良い選曲になっていると思いますよ。是非遊びに来て下さい。

 

―栗田さん、ありがとうございました!

 

インタビュアー:甲斐千香子、高阪竜馬 文:甲斐千香子 写真(クレジットのないもの):高阪竜馬
 

 

☆GO豪ユーザー限定☆ 栗田さんの5月・6月コンサートへ無料招待プレゼント!
***同プレゼント応募は締め切られました。たくさんのご応募ありがとうございました***

5月20日のメルボルン公演、6月17日のジロング公演のいずれかご希望のコンサートへ抽選で2組4名様無料ご招待!

以下の応募方法を確認の上、どしどしご応募ください。お待ちしております!

◆応募方法◆
氏名(フルネーム)、携帯電話番号、ご希望の公演名(5/20メルボルン公演 or 6/17ジロング公演)に本インタビューのご感想を添えて、GO豪メルボルン編集部「フルート栗田昌英コンサート・プレゼント係」editors@gogomelbourne.com.auまでメールの送信をお願い致します。

◆応募受付期間◆
2012年4月30日(月)~5月10日(木)必着
※抽選後、当選された方には5月11日にメールにてお知らせ致します。
 

【コンサート詳細】

Flute Fantasy

フルート: 栗田昌英 (Masahide Kurita)
ピアノ: 三宅園華 (Sonoka Miyake)

プログラム
村松崇継作曲/フルートとピアノのための Earth
ショパン作曲/ノクターン
フォーレ作曲/ファンタジー作品79 etc....

料金: $25 adult / $20 concession

メルボルン公演
日程:5月20日3pm~
場所:Wyselaskie Auditorium
Uniting Church Centre for Theology and Ministry,
29 College Crescent, Parkville.(Melways 2B D4)
チケットの予約、問い合わせ先:kuriflute@gmail.com

ジロング公演
日程:6月17日3pm~
場所:Kardinia International College Old Hall
29-31 Kardinia Drive, Bell Post Hill VIC 3215
チケットの予約、問い合わせ先:0412 081 549
 


村松崇継作曲 フルートとピアノのための Earth

関連記事

最新記事

墓巡り(3)

僕はアマンダの声を聞いて、すぐに聞き返した。 「うん。どうして?.....