インタビューinterview

LEAP MELBOURNEleap

LEAP MELBOURNE -Maki Takamatsu-

自分が作った商品がお店に並ぶのが楽しみ

2012年1月16日掲載

 

これからメルボルンへ来る若者・学生達へ、

一足早くその地で頑張っている皆からの熱いメッセージ。

 

このシリーズは、さまざまな目的や目標を持って学び・仕事に取り組んでいる人たちの経験談を広めることで、読者の方たちの刺激や発見になればという思いから始まった。

「Leap Melbourne」

このタイトルには、メルボルンで過ごす時間をさらなる跳躍につなげてほしいという気持ちが込められている。

 

 

Maki Takamatsu
6歳のときにシンガポールへ渡り、その後香港での生活を経て14歳のときに日本に帰国。大学では教育学を専攻し、小学校・幼稚園の教員資格を取得するが、ファッションを勉強するためにメルボルンで2年留学する。

 

やっぱり諦められなかった小学生の頃の夢

小学生のときファッション・デザイナーになりたかった。それからずっとファッションに興味を持っていて、高校を卒業するときも本当はファッション関係の進路に進みたかったけれど、両親と将来について話し合って、将来仕事を探しやすい勉強をしようと決め、教育の分野に進学しました。今思うと現実的になりすぎていたのかも。教育実習は楽しかったけれど、やっぱりファッション関係の仕事がしたいという気持ちを捨て切れなかった。子どもの頃、香港で生活した経験から英語ができるようになりたいとも思っていたこともあり、大学卒業後2年間留学することを決めました。
 

お客さんの希望を知ることから

純粋にファッションを専攻するより、経営やマーケティングなども学んだ方が仕事の幅が広がると思い、コースはRMITのファッション&テキスタイル・マーチャンダイズを選択。重点は“マーチャンダイズ(販売促進)”に置かれていて、授業内容は流通や広告といったマーケティングの分野から経費管理、商品企画など多岐に渡ります。
 1年目の授業で特に印象に残っているのは、新しいコレクションを制作するという課題。制作といっても最初に行うのは市場調査で、店頭や街頭でお店の客層に合う年齢・性別の人に声をかけてアンケートに協力してもらい、どういう商品にニーズをあるかを分析するところからはじめます。子供服の生地デザインをするという課題も同じように、まずはお母さん層の意見を集め、お母さんたちが子どものためにいま、なにを求めているかを知ることからはじめました。子供服を自分で手作りする両親は少なく、子どもたちは成長が早くて服のサイズがすぐに合わなくなってしまうので、少し視点を変えてベッドシーツやピローケースの生地をデザインしました。どの会社もターゲットにしているお客さんがいて、その客層の希望にあった商品を企画することの大切。その分析や適用の仕方を2年間を通して学びました。
 

いちばん関わりたい仕事は商品開発

卒業後は日本に帰って、海外にも進出している日本のアパレル企業で商品開発や企画の仕事がしたい。自分の提案や制作の結果が商品という形になって残るのでやりがいを感じるし、自分が開発に関わった商品がお店に並ぶのがなによりの楽しみになる仕事だから。オーストラリアにブランドを広めたいという企業も最近は多いので、まずは日本で数年働いてから、いつかまたオーストラリアに帰って来れればいいなと思っています。

 

Makiさんはブログでもファッション情報を発信中
http://monopapermoon.tumblr.com/

 

Interview & Photography by Ryo
ryo@studiomonsoon.com
studiomonsoon.com

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