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金メダリスト松本薫選手がメルボルンにやってきた!

感謝の気持ちを忘れないことが大事

2013年4月30日掲載

ロンドンオリンピック女子柔道57kg以下級で金メダルを獲得した松本薫選手(フォーリーフジャパン所属)がメルボルンにやってきた。今回は肘のケガのリハビリ中ということを利用してメルボルンに来たそうだ。4月18日にはメルボルン日本人学校とメルボルン総領事館を訪問するため、その活動に密着させてもらった。

メルボルン日本人学校でトークショー

 

メルボルン日本人学校では全校生徒へに向けてトークショーが開かれた。生徒からは柔道やオリンピックのこと、好きな食べ物、また本人が好きなドラゴンボールのこと等様々な質問が寄せられ、松本選手はどの質問にも丁寧に答えていた。

特に「柔道の練習時間は?」という質問には、「小学校のころ平日は4時間、休日は12時間練習していました。」という答えに生徒達は「えーーー!」という驚きの声をあげていた。

「得意な技は?」という質問には「一本背負い」と答え、質問した生徒に技を教える場面も。

「ロンドンオリンピックで金メダルを取ったときに最初に感じた気持ちは?」と聞かれると、「今までのことが走馬灯のように思い出され、最初に出てきた言葉は感謝、ありがとうという言葉でした。」と当時の様子を振り返った。

他にもたくさんの質問が寄せられ、あっという間の1時間となった。
最後に松本選手から「お父さんお母さんに感謝の気持ちを持って立派な大人になってください。」という言葉と折り紙が手渡された。
金メダリストと対話するという貴重な機会に、子ども達に大きな刺激となったのではないだろうか。

 

メルボルン総領事館で懇親会


側嶋秀展総領事と松本薫選手

メルボルン総領事館では懇親会が開かれ、松本選手から会場に集まった方々へロンドンオリンピックでの応援に対する感謝の言葉が述べられた。

今回のメルボルン訪問では2つの大きな出会いがあったそうだ。
1つはメルボルンで食べたアイスクリーム。甘い物が好きでとても大きくて美味しかったそうだ。このコメントで会場中笑いにつつまれた。
そしてもう1つはメルボルンの街並みや穏やかな雰囲気。普段アスリートとしてのカツカツした気分を落ち着けて次への活力をつけることができたそうだ。

そして最後に「次のリオオリンピックでも金メダルを取ってまた皆さんの前でご報告できることを目標に頑張ります。」と次回のオリンピックでも金メダルを取ってくれることを集まった人々の前で宣言してくれた。

その後、懇親会に集まった人々は憧れの松本選手との会話や写真撮影を楽しんだ。

 

インタビュー

お忙しいスケジュールの中、最後にインタビューさせていただいた。

ー今回同行していて「感謝」という言葉をよくおっしゃっていましたが、いつ頃から意識されていますか?

柔道を始めたときに教わりました。最初はそんなに意識していませんでしたが、感謝の気持ちが無いと乗り越えられない壁が出てきて、自分よがりの柔道をしていてはいけないと気づきました。それからは父母に感謝するというのはもちろんのこと、相手選手にも感謝の心を持つようになりました。

 

ー試合前の表情が印象的ですが、普段の表情からいつ切り替わるんですか?

試合直前です。控え室にいるときは対戦相手に声をかけるくらいリラックスしています。今まで戦ってきたライバル達と同じ舞台で戦えるというのはすごいうれしいことなので「次試合だね」、「次当たるね」という感じで話しかけてしまいます。

 

ー最後に海外でがんばっている日本人へメッセージをお願いします。

私が海外に行く時に思っていることは、けっして日本の心を忘れないということです。日本の国技、文化である柔道には「礼に始まり、礼に終わる」という言葉があります。この言葉には相手のことを感謝する、思いやるという意味が含まれているのですが、海外でもその心を忘れずに誇りを持ってがんばってください!

 

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