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AFL Grand Final 2009

ジローン・キャッツの劇的な逆転勝利で幕を閉じた。

2009年10月03日掲載
 

2009年AFLグランドファイナルは、ジローン・キャッツの劇的な逆転優勝で幕を閉じた。

前列左より
キャメロン・ムーニー、キャメロン・リン、トム・ホーキンス、ジミー・バーテル
二列目 ジョエル・コーレイ、リヤン・ギャンブル、ゲリー・アブレット(優勝カップ)
三列目 トラビス・バーコー、コーレイ・エンライト、八リー・テイラー、マシュー・スカーレット、サイモン・ホーガン、ジェームズ・ケリー、ポール・チャップマン
最後列
マーク・ブレイク、アンドリュー・マッキー、トム・ハーレイ、ひとりおいて、スティーブ・ジョンソン、ジョエル・セルウッド、ダレン・ミルバーン、マックス・ルーク

優勝カップを持つゲリー・アブレット(Gary Abrett、左)とポール・チャップマン(Paul Chapman)。

2009年AFLグランドファイナルは、雨、あられが降る厳しいコンディションの中で行われた。

実力伯仲のセントキルダ・セインツとジローン・キャッツの大一番は、伝統のMCGで99.200名の収容人員限界の大観衆の中で始まった。

第一Q セントキルダ 20 ジローン 18
マックス・ルーク(Max Rooke)のゴールでジローンが先行。更にキャメロン・ムーニー(Cameron Mooney)が追加ゴール。しかしセントキルダも13分にブレンデン・ゴダード(Brenden Goddard)のゴールで反撃。両チーム3ゴールと互角の戦いでスタート。

キャプテンのトム・ハーレイ(Tom Harley)とキャメロン・リン(Cameron Ling)。

第二Q セントキルダ 49 ジローン 43
第三Q セントキルダ 65 ジローン 58
第四Q セントキルダ 68 ジローン 80

第三Qまでセントキルダがリードしながら、最後の第四Qに入って、ビハインド(1ポイント)3本とゴールが決められなかったことが響いた。
逆にジローンは、最終ラウンドに入ってトム・ホーキンス、ポール・チャップマン、マックス・ルークが3ゴールを挙げた。

最優秀選手には、3ゴールを決めたポール・チャップマンが選ばれた。

左からジョエル・コーレイ(Joel Corey)、ジョエル・セルウッド(Joel Selwood)、ゲリー・アブレット。

ジローンの勝利は、トップレベルの選手層の厚さにある。ゲリー・アブレット(2009年)ジミーバーテル(2007年)のふたりのブロウンローメダリストを中心にキャメロン・リン、ジョエル・コーリー、ジョエル・セルウッドを加えたミッドフィルダー陣は、AFLの中では最も強力。ディフェンスとオフェンスのカギを握るのはこのミッドフィルダー陣だ。

ミッドフィルダー陣から供給されるボールをけり込むのはフォワード。
スティーブ・ジョンソン、ポール・チャップマン、キャメロン・ムーニーの強力なフォワードも魅力だ。だが他のチームがスターキッカーに頼りがちなのに比べると、ジローンは、まんべんなくフォワード陣に広がっている。この点もジローンの強さの秘密だ。

左からジョエル・セルウッド、ジョエルコーレイ、ゲリー・アブレット、ジミー・バーテル、キャメロン・リン。

監督のマーク・トンプソン(Mark Thompson)の冷静な判断も見逃せない。2007年にジローンを44年ぶりの優勝に導いた。2008年もジローンが圧倒的に有利と云われたが、伏兵ホーソンに惨敗。今年で3年連続のグランドファイナル進出となった。エッセンドン・ボンバーズの名選手として活躍した後、2004年からジローンの監督に就任した。
この3年間で、64勝10敗と安定した勝率を誇っている。
2010年は、ジローンに取っては厳しい年になることが予想される。トム・ハーレイ、キャメロン・ムーニー、ダレン・ミルバーンなどの中心選手が30歳を超える。
高齢化との戦いと若返りがジローンの目標だ。

左からジミー・バーテル、ジョエル・コーレイ、ゲリー・アブレット。

2009年シーズンでジローンにとって、またAFLにとっても最優秀選手は、ブロウンローメダルに輝くゲリー・アブレットであるのは、AFLファンなら誰でも納得できるだろう。敵味方が入り乱れる乱戦の中で、ゲリーがボールを持つと、無人の荒野を駆けるがごとく鋭い切れ味で混戦を突破する。天性の勘の良さと優れた戦術眼、一気にトップスピードに加速する運動能力と一流のミッドフィルダーに要求される要素を全て持っている。まだ25歳と若いゲリー・アブレットが来年からのジローン・キャッツを引っ張ることは間違いない。26歳のジミーバーテルとゲリー・アブレットが健在であるジローンが来年のAFLをリードするのもまず間違いない。

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