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いよいよ開幕!2011年F1オーストラリアGP

注目度の高い開幕戦。何が起こるか分からない今年のレース。

反政府デモの影響でバーレーンGPが中止となり(日程変更となって年内に開催される可能性も有)、2年ぶりの開幕戦となったオーストラリアGP。今年は今日3/25(金)のフリー走行から始まり、決勝は3/27(日)17時スタート。
近年、赤字により開催の危機が噂されているが、今年はほとんどのスタンド席が早々に売り切れ、昨日3/24(木)に行われたドライバーによるサイン会にも雨の中多くのファンが訪れた。

    

(写真左)ここからさらに約500mの行列が続いている。中央は、セバスチャン•ベッテル。
(写真右)ファンにサインをする、フェルナンド•アロンソ。


今年は、レースに影響を及ぼす変更点がいくつかある。主な変更点は以下の通り。

◎タイヤがブリヂストンからピレリへ
昨年限りでブリヂストンが撤退し、新たに公式タイヤ供給メーカーとなったのがピレリ。ピットイン回数を増やしてレースの展開を面白くするため(ピットに入るとその分時間をロスするので順位変動が起きやすい)に敢えて耐久性を低くしたタイヤを用意するとのことだが、去年までの耐久性の高いブリヂストン製タイヤに慣れたドライバーからは、一部不満の声も上がっている。ちなみに、昨年のほとんどのレースでは天候やパンク等のアクシデントを除き、タイヤ交換義務の1回だけということが多かった。今年のオーストラリアGPではどうなるのか?

 

◎KERS(Kinetic Energy-Recovery System運動エネルギー回収システム)の復活と可変リアウイングの導入。
どちらもコース用でのオーバーテイクを促進させるもの。ドライバーが必要に応じて操作する。
KERSはブレーキング時のエネルギーを蓄えておき、必要な時にそのエネルギーを再利用できるシステムのこと。これにより、通常時よりも約80馬力のパワーを得ることができる。マシンの最低重量が従来よりも20kg引き上げられたことにより、KERSのデメリットの一つだった重さの問題が軽減されたので2009年より搭載するチームが増えるだろう。
可変リアウイングは、リアウイングの一部を動かすことで空気抵抗が低減されることにより直線でのスピードが増す。これは、指定された直線区間で且つ前のマシンとの差が1秒以内という条件において使用できる。今年初めて導入されたものなので、今後レギュレーションの変更も有り得る。
KERSと可変リアウイングについては、レッドブル•レーシングの動画が分かりやすい。動画

 

◎107%ルールの復活
去年、新規チームが参戦したがトップチームとの速さの差が問題となった。このルールは、予選第1ラウンド(Q1)のトップタイムの107%以内を記録できなかったら決勝レースに出走できないというもの。ただし、悪天候等で記録が達成できない場合は例外として出走が認められる場合がある。

 

2011年の参戦チームとドライバー(数字は、カーナンバー)

レッドブル
1.セバスチャン•ベッテル(ドイツ)
2.マーク•ウェバー(オーストラリア)

マクラーレン
3.ルイス・ハミルトン(イギリス)
4.ジェンソン・バトン(イギリス)

フェラーリ
5.フェルナンド•アロンソ(スペイン)
6.フェリペ•マッサ(ブラジル)

メルセデス
7.ミハエル•シューマッハ(ドイツ)
8.ニコ•ロズベルグ(ドイツ)

ルノー
9.ニック•ハイドフェルド(ドイツ)※
10.ヴィタリー•ペトロフ(ロシア)

ウィリアムズ
11.ルーベンス•バリチェロ(ブラジル)
12.パストール•マルドナド(ベネズエラ)◇

フォース•インディア
14.エイドリアン・スーティル(ドイツ)
15.ポール・ディ・レスタ(イギリス)◇

ザウバー
16.小林可夢偉(日本)
17.セルジオ•ペレス(メキシコ)◇

トロ•ロッソ
18.セバスチャン•ブエミ(スイス)
19.ハイメ•アルグエルスアリ(スペイン)

ロータス
20.ヘイキ•コバライネン(フィンランド)
21.ヤルノ•トゥルーリ(イタリア)

ヒスパニア
22.ナレイン•カーティケヤン(インド)◇
23.ヴィタントニオ•リウッツィ(イタリア)

ヴァージン
24.ティモ•グロック(ドイツ)
25.ジェローム•ダンブロシオ(ベルギー)◇

※本来はロバート•クビサだが、先月のラリーでの事故によるけがで出場できないため、復帰までの代役として出場する。
◇は、今年デビューのドライバー

 
撮影:板屋雅博 Web:http://melhyak.web.fc2.com/

一昨年、昨年のオーストラリアGPの覇者、ジェンソン•バトン。3連覇なるか?

 

シーズン前のテストで順調な仕上がりを見せていたレッドブルとフェラーリ。昨年はレッドブル、マクラーレン、フェラーリに差を付けられてしまったメルセデスも調子を上げてきた。逆にテストであまり良い結果を残せなかったマクラーレンだが、開幕までには調整してきているはず。今年もこの4チームを中心とした表彰台争いになり、中堅チームのルノーやトロ•ロッソやザウバーが続く。
上記の変更点に加え、天候が変わりやすいので予想するのが難しいが、今年の優勝の最有力候補は、昨年史上最年少で世界王者になったベッテルか、現役最強と呼ばれるアロンソだろう。F1フル参戦2年目となり、今年はドライバーとしてチームを引っ張る立場となった小林可夢偉は、上位入賞に期待。去年の鈴鹿GP等で見せてくれた世界中のF1ファンを魅了したオーバーテイクを、オーバーテイクが難しいとされているアルバートパークでもぜひ見せてほしい。可夢偉が乗るザウバーのマシンには東日本大震災が起きた日本に向け、「我々の祈り、日本に届きますように」という日本語のメッセージが掲載される。
見所たくさん、何が起こるか分からない今年のF1オーストラリアGP。果たして結果はいかに。

 

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