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なぜメルボルンに来たの?

 

メルボルンに到着した当日の話。

 

 

日本から約13時間のフライトも終わりに近づき、機体は着陸体勢に入っていました。

勤めていた会社に1年間の休職期間をもらい、僕はここに何しに来たのか

エンジンのゴーゴーという音が、新生活への期待や不安をさらに高めているかのようでした。

いろんな事があいまいな中、ただ1つ明確だった事は

 

”メルボルンでバリスタとして働く”

 

という目標でした。

いろんな人から、カフェでバリスタとして働くのは難しいよと言われましたが

やるだけやってみたかった。

 

挑戦せずに諦めるような、そんな生き方はしたくない。

 

この気持ちが自分に暗示をかけ、また背中を押してくれメルボルンに到着したのでした。

 

 

空港に到着後すぐにバスで30分かけて、シティの主要駅サザンクロス駅に移動しました。

早速コーヒーを1杯飲もうかと思い、辺りを見回しました。

 

 


「あれ、カフェが全然ない。。。やばい。」




そう、メルボルンに来れば沢山のカフェが溢れかえっていて、勿論駅前にも沢山並んでいると思っていたのです。

 

 

「まーなんとでもなるか」

 

と思い直し、宿を探すことにしました。

シティをぐるぐると2時間程歩き、サザンクロス駅近くのバックパッカー向けの宿に宿泊費用を尋ねることにしました。

ドアの外から中を覗きこむと、宿泊客がみんな仲良さそうにトランプをしたり、ビールを飲んだりしていました。

 

 

この扉を開ければ、英語漬けの人生が始まる。

英語はまだわかんないけど、それでも英語を使って話すぞ。

 

と心に誓い、「指差し会話帳」という指をさせば伝わる本を片手にカウンターに行き

泊まるところを探していると英語で伝えました。

 

「I'm looking for a place to stay.」

「…ニホンジンデスカ?

 

そう突然話掛けてくれたのは、そこに宿泊していた日本語ペラペラのアメリカ人女性でした。

僕は目標を数秒で諦め、そこに宿泊することにしました。

 

 

※そらさん。バックパッカーに住んでる間、僕の事を心配していろいろ助けてくれました。ありがとうございました。

 

「はい。。日本語上手いですね」

「ソンナコトナイデス。ワタシハ、ニホンに5ネンスンデマシタネ。

ココ二、ニホンジンイルカラ、ショウカイスルヨ!」

 

運よく宿泊していた日本人のグループまで紹介してもらい、メルボルン生活がスタートしたのです。

 

 

バックパッカーを見渡してみると

 

裸足で歩く人、シャワーに3日入らない人、出稼ぎにきた人、ただ寝てる人、世界中を旅行している人、バンドをしている人、ポールダ

ンスをしている人、自国の内戦から逃げてきた人…

 

 

いろんな人がいました。でも、話しかけると決まって聞かれる共通の質問が1つ。

 

「なぜメルボルンに来たの?」

 

 

そう、僕はここに何しに来たのか。

 

この言葉は常に僕に問いかけてくれました。そして、いつも僕の心を奮いたたせてくれました。

 

 

コーヒーの文化を体感したい。

実際にコーヒーを作って、お客様に提供したい

 

 

この想いを胸に刻み、メルボルン1日目は床に就くのでした。

 

 

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プロフィール

ワーキングホリデーを通して世界でバリスタとして働きたい人のための情報。 下山修正(しもやまのぶまさ) 2012年 Vancouver International Latte Art Competition 1st place 2012、2013年 Seattle Coffee Fest Latte Art Competition 2nd place 2014年 Tokyo Coffee Fest 3rd place, 2015年 Tokyo Coffee Fest 2nd place 2016年 Coffee Fest Latte Art Competition @New York 2nd place 2016年 Coffee Fest Latte Art Competition @Dallas 3rd place 2016年 Coffee Fest Latte Art Competition @Anaheim 優勝 Superrandom 勤務

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