ワトゥルの風（第１１号）
更新日: 2010-01-30
まとめの月、２月へ校 長 丸 本 亙
つい先日、新年のご挨拶をしたように思いますが、もう２月を迎える事となりました。子どもたちにも朝会の折りに、『「１月は行く」「２月は逃げる」「３月は去る」というように、あっという間に通り過ぎていってしまう月が続くよ。』と話しましたが、本当に駆け足で１月が通り過ぎてしまったような気がします。
さて、１月７日からのオープンクラスには２２名のお子様が、メル校の子どもたちと一緒に学習に取り組みました。７日間という短い期間でしたが、大変充実した時を過ごせたことと思います。また、本校に在籍している子どもたちにとっても、貴重な体験の期間だったように感じました。お互いが刺激仕合い、お互いの良さを引き出しながら一つのクラスで学ぶことができたように思います。７日間在籍した子どもたちも満足した顔で、最後の日を迎えていました。「またメル校に来たい。」という声があちこちから聞こえてきたのは大変うれしいことでした。現地校には現地校の良さがあり、メル校にはメル校の良さがあると思っております。ただ、日本の教育をしっかり身につけるためには、やはり本校で学ぶことが子どもたちにとってベストであると確信しております。本校での学びを経験したことによりメル校の良さを知り、現地校から本校に移ってくる子がたくさんいるであろうことを期待しています。
２０日、２１日、２５日の３日間、WAVES LEISURE CENTRE において、水泳学習が行われました。初日の２０日は肌寒く、子どもたちの体調を心配しましたが、水から出た時が返って寒かったようで、プールの中では元気に泳ぐ姿が見られました。ホップ・ステップ・ジャンプ・チャレンジの４グループで学習に取り組みましたが、先生方の指示をしっかり聞き、着実にこの３日間で泳力が伸びたように思いました。顔を水につけられなかった子も、水を怖がらずにビート板を使いながら水に親しめるようになっていましたし、泳ぎの元々得意な子もタイムを計って自己の記録を塗り替えていたようでした。長年、体育の研究会に属し体育の授業に携わってきましたが、体育の授業の中でも、水泳の授業で２５メートル泳げるようになることは、大きな自信に繋がり他の学習にも影響が出て来ることを身をもって経験してきています。きっと、多くの子がこの３日間で自信をつけたことと思います。３日間という短い期間でしたが、集中して取り組んだことに大きな意義があるように感じました。保護者の方々も多くの方が参観に来られ、子どもたちの水泳学習の様子を実際に見て頂いた事は本当にありがたく思いました。
２７日から今日までの３日間は、小学部６年生、小学部１・２年生、小学部３年生の遠足や社会科見学が行われました。天候にも恵まれ、しっかりと約束を守って活動してくることができました。６年生はヴィクトリア州議事堂と戦争慰霊塔を見学し、オーストラリアの政治や日本との関係を改めて考える良い機会となり、大変有意義な見学となりました。１・２年生のメルボルンズーの見学では、行き帰りのトラムの中での態度などに成長の跡を感じました。友達と仲良く多くの動物を見学し子どもたちにとって思い出に残る楽しい１日となりました。３年生の消防署見学は、社会科の時間に学習したことをしっかりと確認することができたようでした。英語で説明されたことをしっかり理解している様子に感心させられました。校外へ出ての活動では、普段体験できないことを体験したり社会でのルールを身につけたりするという大切な目的があります。日本から遠く離れているオーストラリアで、ルールを守って活動している子どもたちの姿を見ることができ、大変うれしく感じた３日間になりました。
卒業式・修了式まで残す所１ヶ月となりました。子どもたちも学習のまとめの時期となりましたが、学校としても今年度のまとめをしっかりと行い、反省をして来年度に良い形で繋げていきたいと思っております。
今後とも、保護者の皆様方のご理解・ご協力をお願い致します。
メルボルン日本人学校 学校だより
ワトゥルの風
第１１号 平成22 年１月２９日
