KIRIN 恵み物語 Vol.24 KOKO
世界を渡り歩いたシェフが魅せる純和食
2012年4月13日掲載
いつも多くの人でにぎわうサウスバンク。そのランドマーク的存在であるクラウンカジノのLevel 3にある、高級感漂う日本食レストランKOKO。ヤラ川とシティを臨むことができ、天井が高い店内は開放感があふれる。
伝統的でありながらも、お椀やしめ縄のディスプレイなどにこだわりが感じられる。お店の真ん中にある飛び石と大きな浅い池、その向こう側に座る二人の男性など、ニューヨークを拠点に国際的に活躍するTony Chi氏が手掛けたデザインが大胆な「和」を演出している。
織部焼、備前焼など日本各地から厳選された焼き物の器を使用し、見た目、香り、その演出のハーモニーなど五感を使って味わえる料理がここにある。
Chef profile
Mr Norimasa Kosaka
岡山県出身。日本で懐石料理の経験を経て、イスタンブール、ドバイ、モルディブ、インドで経験を積みメルボルンへ。「味の足し算をするのではなく、むしろ引き算をすることもある」そうで、料理においてはシンプルに素材の味を活かすことを大切にしている。自分の料理と合わせるお酒、器にもこだわりたいとのことから、利き酒師の資格も持ち合わせ、備前焼も習得している。
今後については、ヘルシー志向に合わせた和食を提供することや、オーストラリアの人が食べたことのないものを提供していきたいと新しいことへのチャレンジにも意欲的である。ビールやお酒と料理の相性も良く考えられるそうで、KIRIN恵みの印象は「飲みやすくておいしい。」
とこぶし旨煮 Braised and chilled baby abalone in light mirin soy sauce
大根と一緒に煮込むことで柔らかくなったアワビ。とこぶしの出汁と醤油、みりんでシンプルに味付けし3時間煮込んだ一品。とこぶしの旨みが絶妙。
牛舌の土手煮 Braised tender ox tongue with miso and topped with chipped spring onion
牛舌を味噌や醤油などで3時間丁寧に煮込んだ一品。牛舌は米のとぎ汁で茹でた大根の上に盛り付けてあり、どちらもとろけるようなおいしさ。シチューのようなイメージで作り上げたとのこと。
河豚唐揚げ Deep fried blowfish with ponzu sauce
ポン酢をつけてもおいしいが、つけなくても素材の味と塩味で十分おいしくいただける。もちろん、ビールとの相性も抜群。
秋刀魚胆焼き Grilled fillets of pacific saury
秋刀魚の腸を裏ごしして醤油とみりんで味付けし、エリンギと合わせて焼いた一品。脂ののったサンマと、エリンギのハーモニーが何とも言えないおいしさ。恵みとの相性を考えて選んでいただいた。
KOKOでは季節ごとに10品はメニューを入れ替えるとのことで、旬の食材を存分に味わうことができる。個室もあるので特別な日をKOKOで過ごすのもお勧め。最後に、シェフのKosaka氏から「KOKOならではの雰囲気があり、アラカルトも鉄板も楽しんでいただけると思うので、ぜひ一度お越しください」とのメッセージをいただいた。