「博多元助」がメルボルンにオープン!
本場、博多の豚骨ラーメン「博多元助」
日本に本店のあるラーメン屋さんがメルボルンに出店するのははじめてのこと。これは誰もが期待してしまう。
「博多元助」は日本国内に11店舗、海外もアジアを中心に20店舗以上を展開する博多一幸舎のお店。
”博多っ子に愛される味をワールドスタンダードへ”と、博多の味をそのまま世界に届けることに情熱を注いでいるグループだ。
既にCBD ラッセルストリートの行列を見かけた方も多いだろう。日夜連日の行列だ。
店外に向けられて設置されている大きな画面では、博多の街の様子、博多祇園祭りの様子、そして日本にあるお店の様子、ラーメン作りへの熱い想い、取り組む姿勢などが収められた映像が英語字幕付きで流されており、待っている間にも楽しむことができる。
「博多元助」では、スープ、麺、具材、全てオーストラリア産の食材を使い、日本の、博多の味を提供している。
キッチンでは大きな寸胴鍋での力作業がコンスタントに行われている。
豚骨が焦げ付かないように、常にかき混ぜる作業。スープは16時間以上かけて煮込む。そして日々、継ぎ足していく。
トップシェフとして日本からやってきた岡山シェフは言う。
「日本と同じ味になるまでとにかく妥協はしない。手間隙をかけてるんです。でもメルボルンの水、うちのスープを作るのに、思いのほか相性がよかったんですよ。だしがよく溶け出してくれて、うまく混ざり合って、いいスープが出来上がったんです。」
麺は平打細麺。もちろんオーストラリア産小麦を使用した自家製麺。
日本から持ち込んだ製麺機で、この店舗の二階で毎日製麺し、じっくり一晩寝かせて熟成させる。
麺専門の職人が日本からやってきて、もっちりとした小麦の風味、そして旨味さえも感じられるように、と日々尽力している。
ラーメンメニューはシンプルに4種類。
基本の豚骨ラーメンに、黒、赤、塩!と分かりやすい。
どれも日本のお店と同じメニュー。各テーブルには注文用紙が用意してあり、ラーメンの種類、麺の固さ、味の濃さ、ネギの有無を記入し、スタッフに渡すシステムになっている。
メンマや味玉などのトッピングや替え玉もちろん注文できる。
卓上には、定番の辛子高菜に紅しょうが、おろしニンニクやすりごまが常備。
味の濃さの微調整用に、ラーメンソースまで用意されている。
今回試したのはこの3種類。
博多豚骨ラーメン $13(ヘッドシェフが変わらず一番好きなラーメン)
本場博多のラーメン職人が調整に調整を重ね、愛情と情熱たっぷりの豚骨スープを純粋に楽しめる一杯。
脂泡たっぷりでこくがあってクリーミーなのに、なんとさっぱりしていることか。
豚臭さも全くない。下処理の丁寧さがうかがえる。
本当にまろやか。たっぷりのネギと、平打ちの細麺、そしてスープ。なんという一体感。
しかもこの麺、のびにくい?!なんかすごい。そして汁物好きの私としては、いつまでも飲んでいたくなるスープ。
スープまで完食する人が多いのはうなずける。
コラーゲンたっぷり!
老若男女、明日のお肌はぷるぷる間違いなしですよ。
黒豚骨ラーメン $14
ベースの豚骨スープに、マー油をたっぷりまわしかけた黒豚骨ラーメン。インパクトのある黒ごまペーストの色合いと、食欲をそそる焦がしニンニクの香り。
豚骨スープの甘みと旨味が一層引き立てられている。
これは絶品!!!
主張しすぎないようにと薄くスライスされたチャーシューとスープもうまくからみあう。
印象深い、記憶に残る味。
ゴッドファイヤー(辛さレベル1-4) $14
真っ赤な見た目がとても印象的なスパイシー好きへの一杯。
ベースの豚骨スープに、地元の一味唐辛子を効かせたタレがたっぷりかけられている。唐辛子の味と香りが非常にいい。
辛さのレベルは1から4まで選べる。写真はレベル2。わりと辛いので初めて食べる方はまずはレベル1からお試しを。
真の辛い物好きさんは、卓上の辛子高菜を一緒にどうぞ。
文句なしに辛いです。
サイドメニューでも博多の味が味わえる。
ひとくち餃子($5)
博多のソウルフードでもある、ひとくち餃子。
自家製の皮と餡。もちろん愛情込めて一つ一つ丁寧に手作業で作られている。
焼き面がパリっとしていて何個でもいけちゃいます。
食が細い人でも、5個入りの一皿なら気にすることなく楽しめるはず。
柚子胡椒でいただくのが博多の定番ですが、ここの柚子胡椒は元助オリジナル。
餃子のたれと、オリジナルの柚子胡椒、交互に楽しめる一皿。
からあげ ($5)
なんという存在感!
衣も元助オリジナルのスパイスが調合されており、味がしっかりしている。
揚げ加減もちょうどよく、もも肉からジュワッと肉汁があふれてくる。
そのままで十分美味しいが、添えられているスパイスをちょっと付けてみてもまた美味。
このボリュームでこの価格。これは注文マストですね。
日本と同じなのは、メニューと味だけではない。おもてなしの精神も日本と同じように大事にしている。スタッフの教育も熱心にする。
お客様に美味しいラーメンを楽しんでもらいたい!心地よい時間を過ごしてもらいたい!という気持ちが、このラーメン一杯に、スタッフの行動にと表れている。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」という気持ちのこもった挨拶。店内にはスタッフの元気な声が響き、笑顔があふれている。ラッセルストリートに博多が存在する。そう感じた。
ちなみに「博多元助」、もともと日本では博多ラーメンのつけ麺専門店。
IHヒーターがテーブルに埋め込まれており、食べていくうちにどうしてもスープが冷たくなってしまうつけ麺がなんと、ずっと熱々のまま楽しむことができる、というそのユニークなつけ麺スタイル。メルボルンにも登場予定!
現店舗の2階に、つけ麺専用のテーブルが設置される予定で、現在着々と準備が進められている。今後も目が離せない。
是非、メルボルンの博多へ足を運んでみてほしい。裏切らない味がそこにある。
「博多元助」
住所:168 Russell St. Melbourne
TEL: (03) 9663 6342
営業時間:毎日 (Lunch) 12:00pm - 3:00pm
(Dinner) 5:00pm - 9:00pm
支払い:Cash Only
座席数:35席
https://www.facebook.com/hakatagensuke
コメント- Hiroko (2017-02-11)
- Yum, real Japanese ramen in Melbourne.
My favourite is pork base soup but chicken base soup in another shop also good.
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