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2010年日本語弁論大会 受賞者 Annaさん インタビュー

日本の魅力は人々から!

2011年8月19日掲載

 

今年も開催される日本語弁論大会、昨年の大会にて姉妹都市賞(姉妹都市は大阪市)を受賞されたAnna Renalson O'kaneさんにインタビュー。日本・日本語の魅力を語ってくれたAnnaさんに、今回は日本語でのインタビューにご協力いただきました。






日本語を勉強し始めたのは、いつですか?

高校のとき、日本でのホームステイをきっかけに本気で勉強し始めました。
日本語のクラスで学ぶ過程で日本へ修学旅行で行き、3週間のホームステイを体験したのですが、それがすごく楽しくて、特にホストファミリーがとてもやさしく、ホストシスターと一緒にダンスレッスンに行って楽しめたことが幸せでした。


ステキな思い出ですね。
本気になってからは、どのように日本語を勉強しましたか。

高校の3年間で日本語を学びました。卒業してから1年間英語教師アシスタントとして日本で生活したことが、とてもいい勉強になりました。
大学に入ってからも、メディアの他に日本語を専攻しました。また2年生の時に1年間留学もしました。
日本人といろいろな国の人々、合わせて400人くらいの友だちと一緒に、とても楽しい時間を過ごせました。
そして、昨年の弁論大会で姉妹都市賞を受賞したので、今年の1月に大阪へ行くことができました。
その時のホストファミリーともなるべく日本語で会話をしたのですが、まだまだ表現できないことがあります。
今は仕事が忙しいので、できるだけ漢字の勉強や、メルボルンにいる日本人留学生の友だちとの日本語での会話を心がけています。  


将来、どのように日本語を活かしていきたいですか。 

今は仕事をしながらこれからの事を考えているのですが、英語と日本語を生かせる仕事が出来ればと思っています。
JETプログラムの中のCIR(国際交流員)のような仕事もしてみたいです。




  


日本語のおもしろいところはありますか。 

ありますよ~。
まず、「めんどくさい」という言葉です。
これは英語にはない言葉ですね。英語で言おうと思ったら、たくさんある表現の中から、シチュエーションによってなにを使うか変わってきますから。
もし英語に「めんどくさい」という言葉があったら、自分の気持ちを表現するのに完璧なのに!という場面がよくあります。ですから、たまに、英語の会話で日本語を使いたくもなります。

あとは、「敬語」です。
最初は、「めんどくさい」と思っていたのですが(笑)、しっかり敬語を勉強したら、敬語は礼儀正しく、きれいで、とても便利だということに気づきました。
それに、難しいからこそ、使えるようになったらとてもうれしいです。


日本語が話せるからこそ、楽しいこととか得したことはありますか。

すごくやさしくて、ステキな日本人にたくさん出逢うことができました。
ホストファミリーを含め、大学時代の友達や、弁論大会関係でお世話になった方々など、日本語ができなかったら理解し合えなかったり、深い話ができなかったと思いますので。
コンサートへもたくさん行きました。言っていることが分かると楽しいですね!
また、母が日本へ遊びに来たとき、母がやりたいことや言いたいことを通訳したり、楽しませてあげられたと思います。


では逆に、日本語を勉強していて、悔しかったことや辛かったことはありますか。

大学のときの漢字テストですね。
読むことはできても、書くのは本当に難しいです。テストのときになると、頭が真っ白になっていたのを思い出します。
日本語でメールするときは、いつもパソコンが変換してくれますからね。
まだまだ漢字は勉強中です。


お気に入りの日本料理や場所はありますか。

はい、もちろん!
日本料理で好きなのは、刺身です。大阪へ行ったとき食べた刺身は、泣きそうになるくらいおいしかったです(笑)。お好み焼きもお寿司もすきやきも、大好き。今でも食べたいです。

お気に入りの場所は、抹茶で有名な京都の宇治です。
京都は伝統的な建物がたくさんありますし、雰囲気がとてもいいですね。ショッピングでは、心斎橋や原宿も好きです。


最後になにかメッセージをいただけますか。

日本は本当にステキな国で、日本のみなさんはすごく心がやさしいです。だからこそまた日本に行きたい、みんなに会いたいと思って勉強もがんばれます。
そして、世界中のみんなが、日本が今回の震災による危機を乗り越えられるように祈っています。日本頑張って!
私も、これからも日本語がんばります!


【第42回日本語弁論大会 ビクトリア州最終選考会2011】
今年の開催は9月4日(日)、スインバン工科大学内 講堂にて。どなたでも観覧に行くことができます。
日本語を母国語としない方々の視点から語られる【日本】。新しい発見や学びや感動を味わいに、みなさんも会場に足を運んでみませんか。
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コメント

以前のコメント

KDM   (2011-08-21)
>英語で言おうと思ったら、たくさんある表現の中から、>シチュエーションによってなにを使うか変わってきます>から。 って書いてありますよ。
Luna   (2011-08-20)
「めんどくさい」は "I can't be bothered" でしょ?

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