インタビューinterview

観光・楽しむentertain

魂が震えるような感動をもとに映画を作る!入江富美子監督インタビュー

8/25(土)上映「天から見れば」無料チケットプレゼント!

2012年8月13日掲載

以前映画「1/4の奇跡~本当のことだから~」のメルボルンでの上映会の際にインタビューさせていただいた映画監督入江富美子さん。8月25日(土)に3作目の「天から見れば」《英語字幕付き》が日本語学校Japaneasyにて上映されることになったので、今回はこの作品に対する思いをインタビューさせていただきました。

また、「天から見れば」《英語字幕付き》のチケットを1組2名様にプレゼント!応募方法はページ下をご確認ください。

 

【プロフィール】
入江 富美子 Fumiko Irie
上田安子服飾専門学校卒業後、服飾デザイナーとして活動。
海外でのファッションショーなどを経験。その後会社を立ち上げる。体を壊した事を機に、癒しの世界へ転向する。アロマテラピー、整体、気功、心理学を学び、アロマテラピストとして、セラピスト養成専門学校講師として活動。その他、自己受容などの「ありのままの自分の「存在」を育てていく」ことをテーマにしたBEペアレンティングセミナー主宰。これまでの経験を経て、未来の子どもたちに「あなたのままで大丈夫」と言うメッセージを残したいと言う思いから、2007年映画「1/4の奇跡~本当のことだから~」を発表する。映画監督デビュー作であるこの作品は海外14か国、全国、世界合わせて1300回上映、12万人を動員。(2011年10月現在)
2008年7月、映画「光彩~ひかり~の奇跡」を監督
2008年、「宇宙の約束~いのちが紡ぐ愛の詩」をプロデュースコーチとして参加。
2011年6月に3作目、「天から見れば」を発表。
全作品共に、日本だけでなく海外でも上映されている。

 

【天から見れば あらすじ】

少年時代に事故で両手を失い、絶望の淵にあった南正文少年を救ったのは、同じく事故で両手を失った日本画家、大石順教尼でした。カナリヤが雛を育てるのを見て、口に筆をとることを思いつき、独学で書画の勉強に励んでいた順教尼。その慈愛に満ちた順教尼のもとで、南さんの画家 への修行が始まります。南さんへのインタビューや再現ドラマをもとに、南さん、順教尼の生き様から、その奥に流れる大きな力を描き出した渾身の作品。

 
 

 

 

ー2児のお母さんから映画監督への転身。入江監督の1番の強みは何でしょう?

ご質問ありがとうございます。
2児のお母さんから映画監督への転身!ですが、一番の幸せの基本は、母であることと、妻であることなんです。そして、強みもやはり、一番は、母である事です。私の場合、母になることで初めて、つながっていく命いうこと感じることができました。
今、自分たちが何を感じ、何を大切にし、どう生きるかということが、未来を生きる子供たちに影響する。それを感じることができたときに力が湧いてきます。

 

ー映画作りで必ず心がけていることはありますか?

 私に力があり、映画を作れているわけではありません。ですので思い込みにしろ、この映画を見ることで、きっと世界中のどこかに少し生きることが楽になったり、生きやすくなったりする方がおられるかもしれない!と、言う思いが湧く時に、私の力が出ます 。映画を作る、と言うよりは、作るしかない、作りたくって仕方がない、と言う想いがあふれている。その思いを大切にし、その感覚に従うことを気を付けています。

 

ー3作目「天からみれば」が、25日にメルボルンで上映されます。主人公の南さんとどのように出会い、製作に至ったのですか?

私の初めての監督作品である「1/4の奇跡」を作っている時に、人から南正文さんを紹介され、講演会に行き、魂が震えるような感動をしました。その二年後にまた、映画を応援して下さっている方から、大石順教尼の本をいただき、南先生と大石順教尼のつながりに、さらに心が震え、映画製作に踏み切りました。

 

ータイトル「天から見れば」に、込められたメッセージを教えてください。

私たちは、「良い、悪い」「正しい、間違っている」「できる、できない」で、判断したり、心が動かされてしまいます。
しかし、本当は、出会いや出来事を通して、より豊かに、より深い人生を送れるように、様々な出来事が起こって、私たちに何かを学ばせてくれているのかもしれない。そんなことを思うようになりました。
人の目から見たらどう見えたとしても、天から見れば、また違う大きな計画が働いているかもしれない。そのような「良し、悪し」を越えた、天から見たらどうなんだろう?と、言う新しい観点を持つことで、人は救われたり、楽になったり、人に優しくできたり、責めたり裁いたりするのではなく、許しいたわる気持ちになれる。そんなことが起こるのではないかと感じたからです。
私自身、「天から見れば」と言うキーワードを、いつも心に刻み、そんな風に生きていけたら、と思っています。

 

ー映画監督のほかに「感動プロデューサー」の肩書きもあります。最近、感動したことは?

やはり、オーストラリアで、「天から見れば」が初上映していただけることです。「天から見れば」の英語版が完成してから、四月にロサンゼルスで上映されました。もっともっと世界中の人にお届けしたいと願っていました。そんな時にオーストラリアで、上映を決めていただいた事は、本当にうれしく、心から感謝しています。オーストラリアでも、たくさんの地域の方に見て頂けたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

 

ー入江監督の作品は「宇宙に感謝の量を増やす映画」とされています。感動の輪、自主上映会をオーストラリアでも広げていくために、私達は何をすればよいと思いますか?

まず、日本から離れた国で、この映画のメッセージを伝えていただけることに、心から感謝しています。このような質問をいただいたこと自体、本当に嬉しく思っています。オーストラリアで広げていていただけるために、個人単位の小さな上映会でも結構ですので、各地方で開催していただけたら、嬉しいです。
また映画を観て下さったみなさまは、映画を観た後どのような気持ちになり、生活に変化があったことや、映画を観た感想などを、多くの人にお伝え頂き、そして皆さんの出来る範囲で上映会を開催していただけたら嬉しいと思います。天から見ればは、英語字幕版がありますので、現地の方にもどんどん見ていただけます。後は学校や各団体での上映、老人ホーム、子供の施設、あらゆる企業研修などで、見ていただける機会を作っていただけたら大変うれしく思います。また、諸外国のお知り合いにも、自主上映していただけるよう伝えて頂けたら、嬉しいです。また私もいつかオーストラリアに行かせていただけたらうれしく思います。

 

ー自分のことをそのまま受け入れる難しさ、またそのために努力していることは?

自分の良い部分はとても受け入れやすいと思います。しかし自分さえ見たくない部分を持っている時こそ、本当に受け入れ甲斐があるのです。自分でさえ知らなかった、小さなできない自分を見つけたときは、ほんとうに、喜びです。以前より、成長でき、そして以前よりも少し優しくなれ、以前よりも誰かとつながることができるからです。自分を知った分だけ、自分と繋がれる。自分を知った分だけ、人と繋がれるのです。そのことがわかった時に初めて、心の世界を理解することができました。「あれもよし、これもまた良し、全てよし、この花咲かそう、香り豊かに」自分の中の、すべてのことを受け入れて、自分らしい花を咲かせ、自分流の香りを放って生きよう!そういう詩があります。しかし、心の世界は、「あれもよし、これもまたよし、全てよし、そう思い出し、心難し」これが本当の、心の世界でもあります。美しい世界を求めながらも、こうして心の世界に振り回されていく。それは、このような揺れ動く心を持たせて頂いて生まれてきたからなのだ、とそれさえも明るく、受け止めていきながら、自分を成長させていきたいと思っています。ですので、飾らず弱い自分も、できない自分も笑顔で、隠さずさらけ出し、生きていけたらいいなぁと、思います。

 

ー10年後はどこで、何をしていると思いますか?

今、確実に感じることができるのは、今よりさらに家族の絆が深まっているだろうということです。それは、私自身が、ご先祖さまと、へそからへそで繋がりここに、生まれた自分を大切に生きることを深めていく生き方を進んで行きたいと、思っているからです。私はこれを「へそ道」と名付け、日本やロサンゼルスでワークショップを開催しています。
この道を行けば行くほど、自分と自分、人との絆は深まる!という確信がありますので、どこにいるかはわかりませんが、さらにいろんな方との関係が深まっているといいなぁと思います。
また、世界中で、自分と繋がることで、幸せになる「へそ道」を世界中の人にお伝えできてたら嬉しいです。
私はやはり、このようにありのままの世界を受け入れて、この地球で、どれだけ自由に平安に自分の人生を邁進していけるのかを世界中の方に伝える活動をしていると思いますo(^▽^)o

 

ー最後にメッセージをお願いします。

この映画は、今、東北や福島の復興支援で、たくさんの現地の方が、上映会をしてくださっています。
今年、東北で上映した時に、家も会社も流された方に、こう言っていただけました。
「私たちは、会社をしている時に気づくことが出来なかったのですが、会社も家も流された時、初めて無形の財産に気づくことができました。私たちは、今がとても幸せなんです。この映画を東北の他の方にも見せたい!」そう言って下さった元社長のご夫婦は、救援物資の服を着て、天から見ればの映画を見に来てくださったのです。
また、五軒のスーパーマーケットを経営していた方からは、お店のスーパーマーケットのうち二軒は崩壊し、流され大変だった時に、東北の同じ仲間に自分たちが、がんばっているということを見せたいんだ!ということで、この映画、天から見ればに協賛をいただいたのです。
エンドロールに自分のスーパーマーケットの名前が流れることで、同じ現地の人が、「スーパーマーケットが流されても頑張ってるんだなぁ」と、言うことを伝えたい。そのような思いでいてくださったのです。
映画制作中、「少しでもたくさんの人に、元気や力を差し上げることができたら」、そのような思いで作らせていただいたこの映画は、こうして、たくさんの人に支えられ、そして力をいただきながらできました。祈っている人が実は祈られている人でした。
このように、「お互い助け合いながら、繋がりあって生きている」そんなことが、この映画からオーストラリアの人とまた日本をつなぐ大きな役割になってくれたら嬉しいと思います。どうぞ皆さん、また日本にも遊びに来てください。本当にありがとうございました。

 

メルボルンでの「天から見れば」《英語字幕付き》の上映会の詳細はこちら

日時:8月25日(土) 17時30分~ 軽食付 $12 ※要予約
場所: JAPANEASY  Level 4, 126-128 Russell street
お問い合わせ・ご予約は 0425258373 または yonbunnoichimel@gmail.com

loading Google Map ...

 

「天から見れば」予告編 《英語字幕付き》

 

GO豪メルボルン読者限定  「天から見れば」無料ご招待(1組2名様)

氏名(フルネーム)、携帯電話番号、GO豪メルボルンへのご意見ご感想を明記の上、GO豪メルボルン編集部「「天から見れば」 無料ご招待係」editors@gogomelbourne.com.auまでEメールでご応募ください。

◆応募締切り◆
2012年8月19日(日)必着
※抽選後、当選された方には8月20日(月)にメールにてお知らせ致します。

 

関連記事

最新記事