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歯科医師 Dr. Ian Maratos インタビュー

日本の歯科医療事情にも精通した優しい歯医者さん

2008年11月27日掲載

【プロフィール】
Dr. Ian Maratos
24年のキャリアを持つ歯科医師。15歳の時に1年間交換留学生として横浜市の山の手学園に留学。メルボルンの高校卒業後、メルボルン大学にて歯科医師を目指し、いつか日本の人達にも安心して来てもらえる歯科医院を開きたいと思うようになる。現在、日本人歯科医師久保孝太郎氏とともにDentistry @ 676歯科医院にて、多くの日本人の診察、治療を行っている。また大学卒業後には世界中(アフリカ、南アメリカ、ヨーロッパ)を旅するなど、旅行好きの一面を持つ。
 

 
 
インタビュアー:長谷川 潤、武吉 恵理

 

--歯科医師になろうと志した理由は何ですか?

歯科医師は、人の役にたてる職業だからです。今まで様々な患者さんと接し、その方々に喜んでもらえる治療をすることに意義を感じてきました。この間には、一緒に仕事をする人たちのことを理解する術も身につけ、私自身の向上にもつながってきました。歯科医師の仕事はもちろん精神的な面でも様々なチャレンジがありますが、一方クリニックの運営というビジネス面でも非常に勉強することが多くあります。

 

--Dr. Ian Maratosの治療方針は何ですか?

自分自身が治療されたいと思う治療を患者さんにも、というのが治療方針です。しかし治療方法は1つだけではありません。ですから、可能な限りの治療に関する選択肢を患者さんに提案し、話し合い、患者さんにとって最良の治療結果を得られることを第1としています。そのためには患者さんの気持ちを理解すると共に、治療に関して、患者さんに誤解がないよう論理的になることも心がけます。つまりシンプルな言い方をすれば、最終的に患者さんがハッピーになることです。

 

--オーストラリアと日本の歯科医療の違いはありますか?

日本の歯科はアメリカなどと並んで医学的にとても進んでいます。しかしアメリカやオーストラリアの歯科医療制度と比較するとそこには大きな違いがあります。それは、日本の国民、社会医療保険です。日本では国民健康保険制度で政府が医療費の7割を負担します。つまり患者さんは税金により多額の助成金を得ていることになります。本人の負担する治療費が少ないことで、人々は歯科治療を平等に受けられることになり、これは素晴らしいとです。しかしこのシステムの下では、治療を受ける側はどのような治療を希望するのか、どの程度質の高い治療を希望するのか、と言った選択の自由はほとんどありません。さらに国民保険のシステムのもとではインプラント、歯科矯正、セラミック、金などを使用した高度な治療も除外されます。さらには十分な時間と質の高い治療が不可欠となる根管治療などにおいては、政府から歯科医師に払われる治療費(保険点数)は、とても低いものとなっていいるようです。これは、保険点数内で時間を十分にかけて満足いくような治療をすれば医師への見返りはまったく乏しいものとなることを意味します。オーストラリアでは、患者さんが全ての歯科医療費を負担するため、最良の素材を用いることが可能ですし、必要な時間をかけて十分な治療ができます。日本でも国民健康保険対象外の良質な素材を使用した治療を受けたいと思えば、実費になりますが、その費用はオーストラリアの歯科治療費と差はないと思われます。

 

--一般の方でもできる簡単な歯の健康を保つ方法、虫歯予防法はありますか?

最も大切なのは食事です。特に炭酸飲料のような飲み物は、虫歯を起こす危険性がとても高くなります。もちろん正しいテクニックで歯磨きをしなければ虫歯になりますし、デンタルフロス(糸ようじ)で歯と歯の隙間を磨くことも忘れてはなりません。歯磨きは歯を磨くものと思っていらっしゃると思いますが、歯肉と歯の境目を磨くこともとても大切です。これは虫歯防止の他、歯槽膿漏などの歯周病も予防することとなります。歯が痛くなって何か問題が起きてから歯医者さんに診てもらうのではなく、それが起こらないようにすること、つまり予防はとても大切なことです。

 

--特に問題を抱えていなくても、定期的に歯科検診をすることは大切ですか?

歯は例え痛みを伴わなくても、病気にかかっている可能性はゼロではありません。患者さんが痛みを感じると言って歯科医師の診察を受ける頃には、もう病気は進行していて、最悪の場合は手遅れになることもあります。ですから歯科医師は歯痛やその他の不快な症状を皆さんが自覚する前に、それを防止したいと考えるのです。これが歯科検診の意義であり、現代の歯科医療です。6ヶ月に1度の検診を皆さんに心がけてほしいと思います。

 

--正しい歯の磨き方とは具体的にどのようにすれば良いですか?

歯を磨く時は、歯と歯肉の境目をブラッシングをすることも忘れないようにしてください。柔らかい毛先で、小さめのヘッドの歯ブラシを使って力を入れずに時間をかけて磨きます。きちんと歯磨きを行うのであれば、最低3分は必要です。歯と歯肉の境を磨く時は、必ず小さな円を描く動作を心がけます。歯磨きがどうもうまくいかないという場合は、電動歯ブラシを使用するも良いでしょう。電動歯ブラシのヘッドは小さいので、ブラシが狭い所や奥の方まで良く行き届きますし、また3Dモーションと呼ばれる多角的、理想的な動きでクリーニングを行ってくれます。

 

--日本人の患者さんに安心して通院していただくためのメッセージをお願いします。

私たちは、綿密な検査を行い、診察に十分時間をかけ、治療には自信を持ってあたっています。患者さんが安心して治療に臨めるよう十分な説明を行う他、様々なサービス、アフターケアを心がけています。当医院ではオーストラリア人スタッフだけでなく、日本人スタッフ全員がオーストラリア歯科に関する国家資格を持っています。またオーストラリアで受けた治療費用は、日本の国民健康保険、社会保険である程度カバーされますので、スタッフは、その書類手続きなどを行う他、皆さんに信頼していただけるよう、歯科学会、セミナーなどにも参加し、常に技術の向上にも努めています。

 

--プライベートの質問ですが、休みの日は何をされていますか?

子供が4人いるので、一緒にキャンプやドライブ、ビーチに行ったりします。またその傍ら、ニューロマスキュラー治療(※1)や子供のための矯正(※2)の勉強もしています。歯科医療の技術は刻々と進歩していくので、常に勉強をし、ベストの治療をしたいと思っています。

 

--プライベートでのこだわり、またはこだわりの物はありますか?

黒い大きな旅行鞄のような物を持ち歩いています。書類等がすべて入っていて、とても重いです。机を毎日持ち歩いているような気分ですね(笑)。

 

※1 ニューロマスキュラー
神経筋機構の意。下顎の位置は、神経と筋肉の連携作用によってその位置が決定される。下顎がその位置からずれると神経と筋肉で構成されている神経筋肉機構が反応して緊張状態になり、様々な障害が起こるというもの。

※2 子供のための矯正治療
子供のころに顎の成長を促し、永久歯が生えてくるための十分なスペースを作るようにする治療。永久歯が生えきった時、歯並びが悪いことから抜歯するという状況を避けることができる。


※Dentistry @ 676 Dr. イアン・マラトス Dr. 久保孝太郎 歯科医院によるコラムはこちら

Dentistry @ 676 Dr. イアン・マラトス Dr. 久保孝太郎 歯科医院
URL:http://www.dentistryat676.com.au
住所:676 Centre Road, East Bentleigh, VIC 3165
電話:(03) 9570 1479 (日本語直通)/ (03) 9570 3128(代表)
E-mail:drianmaratos@optusnet.com.au

<学生、ワーキング・ホリデーの方へ>
オーストラリアでの歯科医療は保険対象外となっており、治療費の全額(10割)を支払わなければなりません。そのためDentistry @ 676では、治療費が特に大きな負担となる学生、ワーキングホリデーの方のための相談にも応じています。歯の治療が必要な方は、一度ご相談ください。
 

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