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日本体育大学武道学科 武道・伝統芸能実演会2012

~伝統文化を分かりやすく楽しく披露~

日本語    English

2012年2月20日掲載

 

今年も、日本体育大学武道学科の学生による武道・伝統芸能実演会が、2月18日(土)の午後5時~
アルバートパークのMelbourne Sports & Aquatic Centre Show Courtにて行われた。 

開演時間が近付くにつれ、オージー、日本人を問わずどんどん席は埋まり、地元民達の日本文化への
関心、期待の高さが伺われた。

まずオープニングを飾るのは、各道着に身を包んだ学生達による和太鼓演奏。
力強い太鼓の音や掛け声に、観客達はいっきにその世界へ引き込まれる。
そして、続く民俗舞踊「大田楽」。アップテンポなリズムにのっての踊りは更に観客を魅了する。

 

 

 

武道実演の最初は弓道。
射的に至るまでの粛々とした所作を観客も静かに見守る。そして、見事な射的に拍手が起こる。

 

 

 

続くは日本国外でもよく知られている相撲。
まわしを付けた力士達の登場に、オージー達が本場の相撲とはどんなものなのか、とワクワクしているのが
伝わってくる。体の柔軟さ、激しいぶつかり稽古などを見せてくれた。

 

 

 

そして、柔道。やはり柔道もオリンピック種目だけあって、オージーの認知度も高い。
受身のデモンストレーションでは、1人の上を飛び越えてから始まり、どんどん人数が増え最後6人を越えた時には
歓声が沸いた。

 

 

日本舞踊「荒城の月」
着物と扇子の正に「日本」といった踊りと音楽が披露された。

 

メルボルンでも沢山の教室を見かける空手。
一糸乱れぬ団体形はかっこよく、コミカルさも入った手や足、頭(!)による板割では観客からの笑いを誘った。

 

 

日本でもあまり見る機会のない少林寺拳法。1947年の創始と日本武道の中では新しい部類だが、オーストラリアを
含め日本国外でも広まりを見せている。そして、その躍動的な動きは見る者に強い印象を与えた。

 



日本舞踊「菖蒲杜若」
着物に和傘を持っての明るく華やかな踊りが観客を楽しませた。


 

かつては戦での有力な武器、その後武家の女性の護身に使われるようになったのがなぎなた。
颯爽とした動作と、新たな競技としての音楽に合わせた「リズムなぎなた」は観客を魅了した。

 
 

 

最後の武道実演は、起源が日本刀製造開始の1000年前に遡る剣道。オーストラリアでも盛んに行われている。
素振りや基本稽古披露の後には、なぎなたとの異種試合。竹刀となぎなたという違う武器の試合は興味深かった。

 
 
~エンディング~
再び武道教育専攻学生の力強い太鼓「昂然の気」、法被に身を包んだ伝統芸能専攻学生の軽快な「日本の香」。
最後は学生、観客が一緒になって楽しんだ盆踊り「東京音頭」。

  

 




日本の武道、伝統芸能が堪能出来た実に内容の濃い2時間だった。
団長挨拶の言葉にもあったが、日本に居てもこんな武道・伝統芸能を一度に見られる機会はそうはない。
そして、専門家を目指している学生達だけあってもちろん、そのレベルも高かった。
オージー、日本人を問わず観客にとって、この実演会はまた色んな意味で日本に関心を持つ機会になったのでは
ないだろうか。
この実演会は毎年2月半ば頃、シドニーとメルボルンで行われているので、今回会場に足を運ぶことができなかった方、
次回は友人や家族を誘ってぜひ!

コメント

以前のコメント

みかん   (2013-01-09)
毎年素晴らしい演武を見させて頂いております。今年2013年の予定がお決まりでしたら是非お知らせ下さい。

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