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ワトゥルの風

 体育、音楽、そして全ての教科で力を付けられるように
 

校 長 丸 本 亙

 寒い日が続いています。7月になって「寒いですね。」と挨拶することにもやっと慣れたような気がします。この寒い中、子どもたちは中休みを使って体力向上を目指して、持久走に取り組んでいます。昨年度までは、マラソン大会を行っていましたが、子どもたちの安全面を考慮して、今年からは「大会」をやめることに致しました。本来持久走は、各自の力に合わせて体力や持続力を高めるために行われる体育の学習です。どうしても「大会」と名が付くと、相手を意識して頑張りすぎてしまう傾向があります。心臓に負担をかけすぎて大きな事故の起こる前に、メルボルン日本人学校は改めることと致しました。ただ、身体を鍛えることは継続する必要がありますので、中休みの持久走には取り組んでいきます。その際の約束事として、「競争ではないこと、自分のペースで最後まで走りきること」の2つを約束しました。寒い中、毎日こつこつと走り続けることを賞賛していきたいと思っています。  
 6月14日の火曜日には、小学部の授業参観と共にミュージックフェスティバルを行いました。大変多くの保護者の方々に参観に来ていただきましたが、いかがだったでしょうか。本年度から、各学年の音楽の時間に学習したことを発表する形と致しました。特別に音楽の時間を多く設定することなく、音楽の時間で学んだことをそのまま他の学年や保者の方々の前で発表するという本来の形にもどしました。
 しかし、その中には司会としてミュージックフェスティバル全体を進行させたり、他の学年の発表をしっかり聞いたりするなどの、音楽の学習だけではない生活面での学習も当然含まれています。それらの指導については、モーニングトレーニングの時間や休み時間を使って行ってきました。音楽は人に聴いて貰うことも大事ですが、自らが音楽を好きになり進んで歌ったり楽器を演奏したりすることが最も重要なことと考えています。また、音楽は人の心を和ませる力があります。このミュージックフェスティバルをきっかけとして音楽好きの子が増えてくれれば嬉しく思います。
    
 当然、体育や音楽だけではあり ません。他の教科も一生懸命勉強しなくてはいけません。先日、校長室へ来てくださった保護者の方が、「英語だけに力を入れるのではなく、日本人学校としては、  国語と算数(数学)にもしっかり力を入れて取り組んで欲しい。」という趣旨のことをおっしゃっていました。それは当然のことで、日本人学校なのですから日本のカリキュラムに力を入れてしっかりと指導し、その上で現地の言葉である英語の力も付けて帰国できるようにと考えています。
  また、授業参観やオープン参観デー後に、感想を記入できる用紙を用意してもらえれば、意見や感想を書きやすいとのことでしたので、早速準備致しました。事務室前に用紙と意見箱を設置しましたが、その後、その意見箱に教室で配布できないだ ろうかとの意見を頂きました。教職員で話し合いの時間を持ち、配るのではなく常に教室に置いておいて、自由に記入して頂くことに決めさせていただきました。忌憚のないご意見をお待ちしています。本年度は、全学年保護者との校長室での懇談は行いませんが、遠慮無く校長室へお越し頂き、さらにメル校を良くしていくためにご意見を聞かせていただければと考えています。よろしくご協力の程、お願い致します。

「ワトゥルの風 第4号」

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