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ワトゥルの風 Part2(7号)

メル校デーを終えて

学校長 美谷添久男

 大きな行事でもあるメル校デーを、過日成功裏に終えたところです。保護者の皆様には綿密な計画のもと、運営にご尽力をいただきましたこと心から感謝を申し上げます。さらには、現地日本企業やローカルの商店主様からは、心温まる協賛の品々のご支援を賜りましたことにあらためてお礼申し上げます。

今年のメル校デーは、日常行われている学校教育活動を中心に据え、メル校の教育を一層理解いただけるように開催致しました。そのため、今までになかった教科授業や音楽学習の様子、総合的な学習などで学んできたことを内容に盛り込むことにしました。児童生徒たちもその意図をよく理解し、掲げたテーマ『一生懸命!伝えよう私たちの新たな伝統を』を、諸活動の中において立派に果たしきることができたと感じています。

小中学部全員で行ったミュージックフェスティバルでは、質の高い合唱や器楽合奏の学習が行われていることを、十分ご理解いただけたのではないかと思います。少人数であるがゆえに、音楽など異学年が合同で学習をしています。上級生がリーダーシップをとりながら、その中で培われる信頼関係により、心を一つにした合唱や器楽合奏にすることができました。

ワトルタイムでは、『心・技・体』を掲げた小学部、アイデアにあふれ、どれも楽しめる内容ばかりでした。そこでは、児童一人ひとりが先生となり、それぞれの技を教えることを通して、コミュニケーション力や社会性が養われてもいきました。

     

   心=習字を教えています        技=指編みを教えています       体=跳び箱を教えています

  中学部は、一学期から地方に残る方言や合掌造りのこと、特定の地域に伝わる料理のことについて丹念に調査活動を続けてきました。今回は、『本当の日本』という形で、調べたことを英語で紹介してくれました。納得いく発表にするためには、任された自分の責任を果たすとともに、仲間の力を信じてこの日を迎えたのだと思います。そんな努力が報われるようなメッセージが、来校者の方から生徒たちに届けられました。

  子どもたちの取り組んできた成果を評価していただけたことに嬉しく思います。

一方、課題がないわけではありません。今回のアンケートの中にも、ご示唆をいただくものもありました。皆様から寄せられたご意見を参考にしながら、児童生徒にとって、さらによりよいものへと近づけていかなければなりません。今後、十分な検討を加え、来年度のメル校デーに活かしていきたいと考えております。

なお、10月27日には運動会を開催致します。すでに、児童生徒たちはリーダーを中心に動き出しています。メル校デーにおいて培われた力を活かし、運動会でも成功裏に導いてくれることでしょう。

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