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コラム 第85回 Davis Cupワールドグループに日本が再び!

うにょ〜ん。

先週のUS OPENの男子決勝後のコラムを書いていませんでした。。。申し訳ございませんでした。もう御存知かと思いますが、NadalがDjokovicを破り2度目のタイトル獲得です。

 

さてさて、今回取り上げるのは先週の金曜日から3日間行われたDavis Cupの模様。Davis Cup、通称デ杯の話は結構前にしましたよね?初日に両国1位と2位のシングルス2試合、2日目はダブルス、3日目は両国1位同士、2位同士のシングルスの5試合で争われます。試合は全て5セット、ただし決着が付いた時点で3セットになります。このルールは少し反対なんですよね。年間通してだらだら行われるデ杯はただでさえ選手に負担となり、出場拒否する選手も多いです。その上5セットですからね。個人的には3セットでいいのではないかと思います。

そんなことはさておきメインドローは準決勝が行われ、セルビアVSカナダ、チェコVSアルゼンチンとなりました。

カナダ人最高位の10位を記録したRaonicをエースに抱えるカナダは同国初の準決勝進出をし、決勝を狙いましたがDjokovic・Tipsarevicを要するセルビアに2−3で敗れました。初日にRaonicがTipsarevicに勝利し、2日めのダブルスはスペシャリストのNesterがしっかり仕事をこなし成長株のPopsilと共に王手をかけましたが、最終日にDjokovicにRaonicが破れ、TipsarevicにPopsilが敗れました。Popsilは今季ランキングを上げ、41位にまで登りましたが、Djokovic、Tipsarevicの壁は厚く、すべての試合に出場し体力的にも厳しかったですね。今回快進撃を見せたカナダの強さは、Raonicの成長はもちろん、ダブルスの名手のNesterの存在でしょう。デ杯ではダブルスは1試合のみですが、勝敗に大きく関わってきます。アメリカはダブルスを確実に取るためにBryan Brothersをメンバーに入れてきています。カナダはNesterという安心して任せられるダブルスを強みに、Raonicが現れたことで今回の躍進に繋がりました。

 

もう一方のチェコVSアルゼンチンですが、昨年優勝したチェコが3連勝し決勝進出を決めました。チェコもカナダ同様、ダブルスの名手のStepanek(唇おじさんですね笑)の強さに、Berdychのシングルスの強さで勝ち上がっています。ちなみにStepanekはシングルスでも活躍できますし、このような両面で使える選手はありがたいですね。フランスのLlodraやMahutもダブルスで強いですが、シングルスでも十分戦力になります。そういえば、StepanekはKvitovaとの交際情報が出ていますね。Hingisと婚約し、Vaidisvaと結婚し今年離婚したばかり。ん〜この唇おじさん本当にモテますね。ブサイクなのに←

 

そして我らが日本ですが、2012年にインドに勝利しワールドグループに復帰しましたが、その後1回戦でクロアチアに破れ入れ替え戦に回りましたが、イスラエルに破れ降格となっていました。そして今年再び入れ替え戦の舞台にあがり、コロンビアとの対戦でした。

コロンビアのメンバーは、

Giraldo (単84位 / 複288位)

Falla (単94位 / 複428位)

Cabal (単481位 / 複47位)

Farah (単877位 / 複56位)

シングルスを専門とする、Giraldo、Fallaにダブルスで有名なCabal / Farahとバランスの取れたDavis Cup向きのチームですね。

 

一方の日本のメンバーは、

錦織 (単12位 / 複214位)

添田 (単123位 / 複328位)

杉田 (単144位 / 複873位)

伊藤 (単161位 / 複435位)

エース錦織を筆頭に、シングルス上位4人を揃えた布陣。ダブルスを勘定に入れないというか、ダブルス専門がいないという状態ですので、これがベストでしょうね。

 

結果は、

1日目

シングルス第1試合:錦織 VS Falla 6-3, 6-4, 6-4

シングルス第2試合:Giraldo VS 添田 6-4, 3-6, 7-5, 3-6, 6-1

2日目

ダブルス:Cabal / Farah VS 杉田/ 伊藤 1-6, 2-6, 1-6

3日目

シングルス第1試合:錦織圭 VS Giraldo 6-1, 6-2, 6-4

シングルス第2試合:添田豪 VS Falla  4-6, 6-4, 6-3, 6-3

 

以上の通り3-2で最終日までもつれましたが、日本は見事勝利しワールドグループ復帰を果たしました。やはりダブルスが取れないため苦しい展開でした。当初の予定では錦織・添田のダブルスの予定でしたが、最終日のシングルスを考え杉田・伊藤に変更。しかしダブルスの名手のCabal・Farah相手では錦織・添田でも厳しかったでしょうね。日本は本当にダブルスで戦える選手がいれば、もっと楽になるのですが育成はしないのでしょうか?添田はランキングこそ落ちていますが、今季も全てのGSに出場し、高いレベルで揉まれていることによって錦織との二本柱としてシングルスで使えるようになり、ダブルス専門の選手が出てくれば更に上を目指せると思うのですけどね。

上記のNesterやStepanekのような選手が日本にもほしいですね。

 

その他の試合結果ですが、ワールドグループ1回戦でカナダに破れ、まさかの入れ替え戦に回ったスペインはウクライナに5戦全勝しワールドグループ残留を決めました。オーストラリアはポーランドと対戦し、HewittとTomicの活躍により7年振りのワールドグループ復帰を決めました。ポーランドとしてはエースのJanowiczが怪我で出場できないのが痛かったですね。オーストラリアの最近の優勝は2003年ですが、その後は活躍出来るのはHewittのみ、そのHewittも怪我でランキングを落としデ杯はボロボロでしたが、Tomicの出現からここ2,3年で選手が育ってきているオーストラリアの巻き返しに期待したいですね。今回初選出となったKyrgiosにはかなり期待しています。今年のAustralian Open Jr.を制したさいに、今季は300位以内で終えるのが目標と語っていましたが、なんと現在186位。French Openでは2回戦に出場、US OPENではFerrer相手に将来性を感じさせるプレーで観客を沸かせたKyrgiosはTomicと共に今後のオーストラリアのデ杯チームを支える存在となるでしょう。先輩のTomicのように悪ガキにならないことを祈るばかりです。

 

 

国の威信を賭け行われる決勝は11月15日から17日にセルビアで行われます。2010年には優勝も経験しているセルビアが再び王座に就くのか、チェコが2連覇を達成するのか楽しみですね。

 

ほいだらの。

コメント

以前のコメント

さば   (2013-09-17T16:10:08)
デビスカップ3セット制に大賛成です!!そもそも5セットやる意味が分からん。ツアーと同じ3セットマッチで充分です。 日本チームは、ワールドグループで戦って行くためには、ダブルス強化が必至でしょうね。毎回こんなギリギリの戦い方していたんじゃ、選手も可哀想です。とは言え、少しでもポイントを稼いでシングルスランキングを上げようとしている若手選手に、ダブルスに力を入れろというのも酷な気がするし…。難しい問題ですね。

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