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台湾の英雄Yen-Hsun LuとATPの戦い

うにょ~ん。

 

錦織はUS OPEN後初の大会出場となったマレーシア・オープンにて、フランスのベテランJulien Benneteauをストレートで破り見事優勝しました。GSで活躍した直後の大会でコケる選手は少なく無いですが、見事に結果を残しました。錦織は今週から始まっているJapan Openに出場、大会2度目の優勝なるか、また年末の最終戦出場に向けアジア大会で取りこぼさず上位進出が鍵となります。今回の優勝により、ランキングは自己最高の7位、最終戦に向けたRace Rankingでは6位につけています。

 

さて、今週はJapan Openが始まっておりその話をしようと思ったのですが、韓国で行われているAsian Games(日本の報道ではアジア大会と呼ばれているようですね)にてある事件が巻き起こっており、そちらのお話を。

 

バドミントンでの不自然な風事件によって、日本では大きく報道されているAsian Gamesですが、オーストラリアは(いずれ出場出来るようになるようですが)今のところ出場していませんし、テニスに関して言えばポイントも何も関係ないので大きく報道されていません。今回の騒動はネットで見つけたものなのですが、台湾人初のトップ100に入ったテニス選手のYen-Hsun Luが、今週から始まったChina Openに出場するとエントリーしながらAsian Gamesに出場したとして、罰金と3年間の出場停止をすると警告したもの。Asian Gamesはすでに始まっており被っていないのですが、決勝戦が本日30日にもともと予定されており、China Openは29日から始まるため、Asian Games決勝に進出した場合はChina Openに間に合わないのです。台湾という国を考えると、スポーツの大会は自国をアピールする重要な舞台ですし、ましてやAsian Gamesというアジアが舞台となった大会では、上位進出が見込まれるため、台湾のテニス協会としてはLuに出場してもらいたいところ。Luもそういった使命はわかっていますし、アジアでの大会には積極的に参加しています。本人曰く、罰金は構わないが3年間の出場停止が納得出来ないとのこと。なぜなら、この警告がAsian Gamesの個人戦のエントリーの1時間前に来たのです。大会の開催はどちらも1年以上前からわかっていたことですし、なぜ今更になってルールを決めたのか?とのこと。挙句の果てに、ドーピングや八百長の出場停止期間より長いのが納得行かないとのこと。WTAはフレキシブルに対応しており、Asian Gamesでの試合状況を報告する、もしくはChina Openを欠場すると決めれば罰則はなしとのこと。カザフスタンのIstominらも同じシチュエーションですが、Asian Gamesの出場をやめJapan Openに出場しています。ちなみにLuは決勝に進出し、日本の西岡良仁と対戦予定です。まだこのコラムの執筆時点(29日)で欠場も何も発表されていませんので、おそらく出場するのでしょう、またATPからその後あらたなニュースも出ていませんので、どうなるかはわかりません。ATPは現在のビジネスターゲットはアジアですから、この厳しい対応に批判が出ています。大会の開催は何年も前から分かっていたことですし、年始に対応を発表するなり、フレキシブルに対応できる策はあるはずです。今後どうなるのでしょうか?

 

しかし、ATPというか組織というのは不思議なものですね。ドーピングよりダブルエントリーの方が罰則が重いというのもおかしいでしょう。またそのドーピングに関しても、以前にGasquetがコカインで陽性反応が出ましたが、罰則も何もなし。これに関しては暫定的に出場停止になりましたが、Gasquet側のバーで出会った女性とキスしたら移されたという馬鹿な言い訳と、それを裏付けるように微量で二次摂取の可能性が高いとのことから、2年間の出場停止は棄却されたのです。最近のケースではTroickiが出場停止となりましたが、こちらは体調不良のためドーピング検査を翌日に変更出来るかと申し立てたところ、スタッフはOKとしたにもかかわらず、WADA(アンチ・ドーピング組織)が認めなかったため、ドーピング検査拒否とされ2年(その後短縮されましたが)の出場停止が課せられたもの。このようにまだまだ決まりが曖昧なのが揉める原因でしょう。また、Luは過去に出場停止になるような大きな処分を受けたことはないにもかかわらず、いきなり3年間の罰則というのも不可解なところ。ATPがオフィシャルの声明を未だに出していないのも気になります。早くお互いに良い結果が出るといいですね。

 

このコラムが出る火曜日にはAsian Gamesも終了するので、来週のコラムにてどうなったか伝えられると思います。Japan Openの結果と合わせてお話します。

 

ほいだらの。

 

 

 

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