アニメーション作家・山村 浩二監督がメルボルンに。
29日(土)にも山村作品が上映されます!
[ 26/June/2013 ]
連日寒さが増すメルボルンだが、それでもこの街は季節を問わず多様なイベントが目白押しだ。現在、開催中のメルボルン・インターナショナル・アニメーション・フェスティバルもそのひとつ。
6月23日(日)午後7時よりフェデレーションスクエア内ACMI CINEMAにてゲストの山村浩二監督が来場。代表作の『頭山』(2002年)、『カフカ田舎医者』(2007年)をはじめとする多くの山村作品が一挙に上映された。時にシニカル、時にユーモア。奇想天外もあれば、ほのぼのとするストーリーもある。
そんな山村作品を観に多くの来場者が集う夜となった。
上映後、山村監督にお話を伺った。
山村 浩二 Koji Yamamura
1964年生まれ。東京造形大学卒業。90年代『カロとピヨブプト』『パクシ』など子どものためのアニメーションを多彩な技 法で制作。2002年『頭山』がアヌシー、ザグレブをはじめ世界の主要なアニメーション映画祭で6つのグランプリを受賞、第75回アカデミー賞にノミネー トされる。『頭山』は、アヌシー国際アニメーション映画祭が選ぶ「アニメーションの一世紀 100作品」、「ASIFA50周年記念アニメーションベスト50」に選出される。ま た『カフカ 田舎医者』がオタワ、シュトゥットガルトなど7つのグランプリを受賞、世界4大アニメーション映画祭すべてでグランプリを受賞した作家は世界唯一。 2010年文化交流使としてカナダで活動。2011年カナダ国立映画制作庁とのアジア初の共同制作アニメーションとして『マイブリッジの糸』が完成。
大藤信郎賞、広島での2度のグランプリ、文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞5回受賞など、これまで国内外の受賞は 80を越える。2006年アジアアニメーション映画祭にて優秀アーティスト賞、2008年ブラチスラヴァ・アニメーション・ビエンナーレよりアルビーン・ ブルノフスキー名誉メダル授与、2012年第30回川喜多賞受賞。『くだもの だもの』『おやおや、おやさい』(共に福音館書店)など絵本画家、イラスト レーターとしても活躍。DVD作品集は日本、フランス、アメリカ、カナダ、韓国で発売されている。日本アニメーション協会副会長、ASIFA日本支部理 事、ヤマムラアニメーション有限会社代表取締役、比治山大学短期大学部客員教授、東京造形大学客員教授、東京藝術大学大学院映像研究科教授。
(Yamamura Animetionウェブサイトより引用)
-- メルボルンの印象は如何ですか?
大都会ですね。非常に洗練されていて綺麗な街並みです。ただ秋ぐらいの季節と聞いていたのですが、真冬のようでビックリしています。
-- オーストラリアのお客様の反応について
非常にダイレクトですね。実は7年ほど前にもシドニーで上映会をやりましたが、前回も今回も作品に対するリアクションがダイレクト。笑う場面では皆がドッと笑うところとか。非常にストレートです。
-- 今回の上映作品セレクトは監督ご自身で決められましたか?
そういうわけではないですが、スタッフや主催側と話をした上で、これでいこうということになりました。アジアなどにも数多く上映会を開くので、毎回相談して決めてゆくのが基本です。
-- メルボルンのお客様に向けてメッセージをどうぞ
今日のプログラムは大人向けの内容も多かったですが、今週もう1回上映があり(※)、そちらは子供向けのプログラムが中心なので是非、ご家族で観に来ていただければ嬉しいです。あとは観る人たちがそれぞれを何かを感じでくだされば、と思います。
※ Koji Yamamura Kids Program - Melbourne International Animation Festival
6月29日(土) 2:00pm
http://www.miaf.net/2013/kojikids.html
♦ Yamamura Animation
www.yamamura-animation.jp
♦ Melbourne International Animation Festival
www.miaf.net
Photo: ©長広 博樹