子どもがバイリンガルになる英語子育てマニュアル
親子で楽しみながら英語生活を始めてみませんか!?
両親とも日本人で、なおかつ日本に住んでいるという環境ながら、お子さんをバイリンガルに育てる試みをされている高橋さん。
現在Go豪メルボルンにて、コラム「バイリンガル幼児育成マニュアル」を掲載して下さってますが、今回、「子どもがバイリンガルになる英語子育てマニュアル」の本が発売となりました。
Go豪メルボルン・ライターによる書評を下記にご紹介します。
高橋さんのインタビュー記事① 音吉プレミアム編
高橋さんのインタビュー記事② バイリンガル指南書作家編
バイリンガル幼児育成マニュアル 高橋さんのコラム
【英語子育てマニュアル】の書評
清水さくら
私が、ここGo豪メルボルンで初めてお仕事させていただいたのが、この本の著者、高橋正彦さんのインタビューでした。
私自身も16歳の時にバレエを学ぶために、初めて外国に留学し、言葉で苦労しました。もし、英語が母国語のように話せたら、どんなに良いだろうと何度思った事でしょう。
そんな思いの中、高橋さんが日本で子供をバイリンガルに育てる試みをしていて、それが成功しつつあるというお話をお聞きし、それを実践できるという本を出される予定だという事を知り、本の出版をとても楽しみにしていました。
そして、編集室に送られてきた本。
どんな本になるのだろうと思っていましたが、とにかく、とてもわかりやすい。
文字も小さすぎず、黒とエンジの2色で、わかりやすいイラスト入り。
まず、心構えのパート。
13項目にわたって、実際に英語教育をしていく上での問題点や対処法、言葉に対する考え方、高橋さんに実際に起こった出来事をもとに、迷いなどに対処する考え方や、心の持ち方などを、細かく書いている。
特に、面白いと思ったのは“どうしても気になる周りの視線”の項目。
私も今回日本に里帰りする機会があって経験したのですが、日本人ばかりの中で突然英語を話すのは、結構勇気がいるのです!
満員電車の中で行き先に迷っている、英語を話す人たちがいたので、思わず英語で教えてあげたのですが、その満員電車の中で、大注目。
さすがにドキドキしてしまいました。この項目では、高橋さん自身が、公園など他の日本人のいる中で経験されたことをしっかり書かれているので、それなりの覚悟が出来るようになっています。
そしてやはり、“言葉って何だろう”の項目。これが1番大事なのかなと思いました。
日本にいて日本語だけを話していると、忘れがちだったり、気がつかない事かも知れませんが、根本は、ここにあると思います。
言葉はコミュニケーションを円滑にする為の道具だということ。
又、30分間言葉を使わずに会話してみることなども、提案しています。
その他にも、“子どもとの信頼関係を築く”、“英語教育をしていく上での問題点と対処法”、“自分の下手な発音をお子さんに聞かせることに抵抗のある方へ”など、興味深い内容となっています。
そして何より、英語を学ばさせる為だけではなく、子どもを育てていく上での大切なことが沢山述べられています。
実際にブログに寄せられたQ&Aも載せられており、とても丁寧に色々な不安への対応が書かれています。
実は、私には1歳3ヶ月になる甥がおり、先日初めて会ったのを良いことに、英語で話してみたのですが、あからさまにいやな顔をされ、無視されたので、お恥ずかしながら、めげてしまいました。
やはり、簡単なことではありません。高橋さんが書かれていられるように、親のしっかりした心構えがとても大切だと実感しました。
そして、次の実践のパートは、さらに大きな文字で、しかも場面ごとにたくさんの例文と共に、英語の苦手なお父さんやお母さんにも、とてもわかりやすく使いやすくなっています。
そしてさらにCDが、付いていて、場面ごとにネイティブの発音がしっかり確認できるように出来ています。最後には、息子しんたろう君の成長日記も付いていて、実際に照らし合わせて参考にする事も出来ます。
とにかく強く感じたのは、熱意。とても丁寧に、実際に起こりうるであろう不安に対して、細かく説明しています。
本当に、みなに実践をしてほしいという願いが、ものすごく感じられるのです。
私は、高橋さんの考えに大賛成ですが、この本は、そんな考えを持っていないお父さんやお母さんにも、自信を持って勧められる本になっています。
さっそく、大切な家族や友人にこの本を読むように薦めます。
そして、みなさんにも、ぜひこの本を、手にとって読んでいただけるように、強く願う限りです。
50年後のバイリンガルな、日本社会を目指して...。
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