Logo for melko

ワトゥルの風(第3号)

 輝いたメル校の子どもたち
校長 丸 本  亙

 5月17日の日曜日。ボックスヒルの会場には、大変多くの日本人の方や様々な国の方々が早朝から集まっていました。日本から飛行機を乗り継いで、およそ13時間。そんな遠くのメルボルンでこれだけ盛大な日本人のお祭り「ジャパンフェスティバル」が開催されるとは3月半ばに赴任してきた私には想像もできないことでした。
 柄にもなく、2ヶ月のメルボルン生活を経て、遠く日本のことを思い出してしまいました。ここで生活されている多くの日本人の方々が、遠い日本を懐かしく思って演じたり歌ったりしているんだろうなと想像をはせたとき、
室生犀星の「ふるさとは遠くにありて思ふもの そして悲しくうたふもの・・・」と、
石川啄木の「ふるさとに向かひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」の句が頭の中をふっとよぎりました。
 会場から溢れんばかりの多くの方が見守る中、オープニングセレモニーが終わり、いよいよ、メル校の子どもたちの登場です。4月から一生懸命練習してきた「よさこいソーラン侍」を小学部の子どもたちが、中学部の生徒たちは「南中ソーラン」をステージ上で元気に披露しました。練習の時から、筋肉痛になるくらい体勢を低く保ち、大きな動きを揃えるために気持ちを一つにして取り組んできたその成果が、大きな拍手となって返ってきたように感じた一瞬でした。踊り終えた子どもたちの顔は満足感で一杯になっていたように見えました。子どもたちの真剣さと揃った演技は、オーストラリアの方々にもメル校をアピールする大きな要素となったように思い
ます。





 6日の児童・生徒総会や7日の1年生を迎える会でも、子どもたちが主体的に取り組み、自分たちで会を運営している姿が見られました。いろいろな場で、一人ひとりが自分の責任の下、積極的に頑張っている姿は、とても輝いて見えました。
 18日と19日には、現地校のグラモーガン校の2年生と5年生を迎え交流学習を行いました。英語を使ってゲームの説明をしたり、一緒に昼食をとりながらごく自然に英語で会話しているメル校の子どもたちを見ると、なかなか言葉の出てこない私にはとても羨ましく思えました。今後も、中学部の交流や現地校との交流を通して、英語によるコミュニケーション能力が伸びていくであろうことを確信した2日間でした。
 5月の最後の週には中学部宿泊学習がありましたが、子どもたちのいきいきとした姿については、後日報告させていただきます。
 いろいろな行事を通して、メル校の一人ひとりが力を発揮し、輝いている姿を見ることができ、大変うれしく感じた5月でした。

 オープン参観デーには、大変多くの保護者の方々に参観していただきました。自分のお子さんの学年だけではなく他の学年も参観し、メル校の子どもたちの生き生きとした授業風景をご覧になって帰られました。今後も、毎月2回程度のオープン参観デーを計画していきますので、是非学校に足をお運びください。お待ちしております。

メルボルン日本人学校 学校だより
          ワトゥルの風
  
第3号 平成21 年5月29日

関連記事

最新記事

カレンダー

<  2024-04  >
  01 02 03 04 05 06
07 08 09 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

プロフィール

メルボルン日本人学校のコラム

記事一覧

マイカテゴリー