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Djokovic Tour Finals制す、国枝選手ついに世界マスターズ制覇!

あちょっす!


1年のATP Tourを締め括るATP Tour Finalsは、第1シードのDjokovicが7-6(6)、7-5で第2シードのFedererに勝利し優勝しました。


(ATP Official Facebookより)

予選グループから今大会を振り返っていきましょう。
予選グループを勝ち上がったのは、Group AからDjokovic・Murray、Group BからFederer・Del Potroとなりました。Group Aは予想通りといったところですが、面白かったのはGroup B。Federerは勝ち上がるとして、残り一枠を争ったのが今季絶好調のDel PotroとFerrer。2009年のUS Open優勝から手首の怪我に悩まされ、ようやく本来のテニスを取り戻し、スイスのバーゼルで行われた大会でFedererに勝利し優勝したDel Potro。一方のFerrerは今季最多優勝の7勝を飾り、直前のパリマスターズでも優勝し、30歳になってからキャリア最高の位置にいます。準決勝に勝ち上がったのはDel Potroですが、予選総当たり戦の直接対決で勝利したのはFerrer。予選最終日にFedererがDel Potroに負けたため、2勝1敗が3人、Tipsarevicが3敗となったため、セット数の関係でFerrerの敗退となりました。Federerは、せっかくFerrerは直接対決でDel Potroに勝っていたのに、自分の勝敗で予選結果が決まるのは申し訳ない、と話していました。総当たり戦では避けられませんが、やはり自分の結果は自分で決めたいですよね。今季は素晴らしかったFerrerを準決勝で見たかった気持ちは大きかったのですが、Del Potroも良かったし。。。これが上位8選手しか出場できない最終戦、総当たり戦の面白いところでありもどかしいところ。

準決勝の組み合わせは、Djokovic VS Del Potro、Federer VS Murrayとなりました。
Djokovic VS Del Potro戦、4-6、6-3、6-2のフルセットでした。この試合を決めたのはサーブでしょう。お互い1stサーブは60%前後と決して好調なわけではないのですが、Del Potroは1stサーブが入った時のポイント獲得率が67%に対し、Djokovicは82%。2ndサーブ時では、Djokovic 46%、Del Potro 48%と大差はありませんから。
もう一方の、Federer VS Murray、7-6(5)、6-2でFedererの勝利、この試合はお互い出来が悪かったですかね。Federerの1stサーブは54%、Murrayは47%と低い。そんな中、Federerは3本取ったブレークポイントを全て決めており、ここが勝利の鍵となったのでしょう。

そして今朝終了した決勝のDjokovic VS Federer、スコアは上記の通りです。この試合はストレートでDjokovicが勝っていますが、どちらのセットも先にブレークし先攻していたのはFedererでした。2ndセットではセットポイントを握っていたのですが、去年の覚醒以降のDjokovicはここから強い。見事ブレークバックし5-5とし、その後の自分のサービスゲームをキープしました。勝負は1stセットに続きタイブレークに行くと思ったのですが、Federerのサービスゲームで30-40とチャンピオンシップポイントを握り、最後は果敢にネットに攻めたFedererにバックのパッシングを決め試合を終了、自身二度目のTour Finalsのタイトルを手にしました。

(ATP Official Facebookより)

このTour Finalsを含め今季を振り返ってみると、本当に今のBIG 4の強さが際立っていますね。Wimbledon以降怪我で大会に出場せずTour Finalsも欠場したNadalですら、今季は4位でランキングを終えています。この4人の人外っぷりが凄い。ドラゴンボールで例えると、Top 4がサイヤ人でそれ以外が地球人のような。ん?この例えは必要ないか(笑)?まあ、GSの優勝は順番に、Djokovic、Nadal、Federer、Murrayとこの4人が占めています。一時のWTAのようにWilliams Sistersがいなくて女王不在でGSチャンピオンがばらばらだった時のような感じではなく、この4人、誰が勝ってもおかしくないっていう状況ですよね。BorgとSamprasが同じ時代にいるような。こんな時代のテニスが見られるのは幸せだなあ。

Federerに至っては31歳にして、ツアー6勝、マスターズ3勝、Wimbledon、オリンピック銀メダル、世界ランキング1位にも2年振りに返り咲き、通算1位在任期間も302週に更新と、十分というか凄過ぎる。2009年のWimbledon決勝のRoddickとの死闘を見ていたSamprasは、彼は少なく見てもGSは17勝か18勝は出来ると予想していました。その予想通り現在のFedererのGS勝利数は17勝。この数字もまだまだ伸ばしそうですね。今年は、8度目のStefan Edberg Sportsmanship Award(ATPの選手による投票)と、10年連続でATPWorldTour.com Fans’ Favourite Award(ATPのホームページで開かれたファンの投票)を受賞と今でも支持されています。10年連続でファン投票1位というのはさすがですね。コート内でもコート外でも変わらぬ姿勢が評価されているのでしょう。

(ATP Official Facebookより)

そして日本が生み出した史上最強の車イステニスプレイヤー、国枝慎吾選手もベルギーで開かれたNEC世界マスターズをついに制覇しました!

(ITF Wheelchair Tennis Official Pageより)

2005年の初出場以来、怪我なども重なり出場できなかった時もあり、今回で5度目でしたが、ついに優勝!決勝の相手は世界ランキング2位のScheffers。これで車イステニスの主要大会は全て優勝しました。パラリンピックのある年はUS Openは開催されないので、ゴールデンスラムも達成していますし、年間グランドスラムももちろん達成していますから、今後はどんなこと狙っていけばいいのでしょうかね?狙うは、女子車イステニスのチャンピオンEster Vergeerの持つ、プロスポーツ連勝記録の470勝を抜くか。パラリンピックの同大会での単複制覇はしていないので、まずは4年後か。まずは来年のAustralian Openでのタイトル奪還に期待しましょう!


あ~でも今週のコラムは決勝が火曜日の朝にあったので、事前に書くことが出来ず大変でした。このコラムはTour Finals決勝後すぐ書きましたよ。しかしここで問題が!デビスカップの決勝が残っているとはいえ、これから来シーズンが始まるまでは何を書いたらいいのでしょうかね?デビスカップの決勝は16日金曜日から18日日曜日までなので次回のコラムで書きますが、その後ですね。自分のテニスの話でも書いても興味ないだろうしなあ。それじゃあ日記ですもんね。勝手にやってろ!!っていう声が聞こえてきそうですし(笑)。大学も休暇中なのでテニスはたくさんしていますけど。

とりあえず先週は4日間で9時間テニスをしたら張りたてのガットが切れました。やはりハイブリッド(縦と横に違うストリングを張ることです)はどうしても短命ですね。まあ縦横のテンション維持も違うから、切れなくとも長く使えるものではないのですが。ちなみにラケット2本のうち1本は、縦はパシフィックのナチュラル、横はルキシロンの4Gを、それぞれ48・45ポンドで、もう1本は縦にテクニファイバーのX-1 Biphase、横は同じくルキシロンの4Gを、51・48ポンドで張っています。やはりナチュラルを使いたいのですが、屋外でやりますし雨に弱いので、1本は別のナチュラルに近いシンセティックストリングのX-1を張っています。値段も高いし(一番の理由はここです笑)。物によってはX-1の5倍近い値段しますからね。たまにテニスショップに行った時に、半額セールをやっている時があるので、そういう時にまとめ買いしています(笑)。それでも高いですけどね。テンションが違うのは縦のストリングが違うからですね。ナチュラルよりX-1の方が柔らかい感じがするので、少し固めに張っていますね。ナチュラルって柔らかい打感って謳っている宣伝文句が多いですが、言うほど柔らかくないと思うのですがどうでしょう?むしろそれなりに堅い部類だと思うのですが。もしこのコラムに道具マニアの方がいらっしゃったらぜひお話ししましょう!


それではまた来週!

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