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ワトゥルの風part2

宿泊学習の足跡(5/22~25)

                                                学校長  美谷添 久男


 朝も明け切らない静寂の中、十数頭のカンガルーが宿舎の周りを取り囲むように餌を食み、大小様々な鳥たちの囀る声が、私たちを興味深く眺めているような気配さえ感じる4日間でした。そんな中で、小学4年生から中学3年生までの異年齢による宿泊学習がモーニントン半島で行われました。
 5月下旬のこの地域は冬の様相を呈し、強風と大雨の厳しい自然条件下であったにもかかわらず、病気やけがもなく、小学部も中学部も予定していた活動を無事に終えることができました。
小学部のテーマは「笑顔で挑戦、輪・和・ワッ ~One for all All for one~」あらゆる場面で全員が力強く唱和し、意識を高めてきた成果が至るところで見ることができました。オリエンテーリングにおいてはいくつかのポイントを探し当て、ゴールに向かって助け合う姿、また、鬱蒼と茂ったブッシュと真っ暗な森の中を懐中電気の小さな光を頼りに歩き続けたナイトハイキング、どんな動物が飛び出してくるかわからない中、リーダーを先頭に励まし合いながらゴールにたどり着いたとき、お互いに抱き合い喜び合った姿を忘れることはできません。満天の星も子どもたちの勇気に驚いたことでしょう。誰もが楽しめる工夫されたレクリエーション、カヌーや釣りなど、仲間と一緒に歓声や悲鳴を上げながら活動に興ずる笑顔はテーマそのものでした。仲間のことをいつも考え行動してくれた、6年生リーダーの自覚と責任ある姿に感謝をしたいと思います。また4.5年生の優しさや温かさをもって6年生を支える姿にも成長を感じることができました。
中学部は、互いに助け合い学ぶことを通して、団結力を強め一人ひとりが成長しようと「青春・協学」をテーマに取り組んでくれました。4日間を振り返れば、見違えるような成長を一人ひとりから感じとることができました。小学部に対しても細やかな気配りを怠ることなく、メル校生中学部としての自覚をもって活動できたことは、日々の学校生活の充実ぶりを窺い知ることができました。最後の夜に行われたグループ発表では、私は見ることはできませんでしたが、生徒たちは、成長した友達の思いがけない一面を見たのではないかと思います。仲間と心を通い合わせながら力を合わせて何かを創り上げていく、そのときこそ本当の思い出が創られていくものです。この研修の思い出は、生徒たちのこれからの人生において生きる力となって確実に蓄えられていくものではないかと思います。この貴重な時間を共に過ごすことができた私も心から幸せだと感じました。
 今回の宿泊学習を通して、小学部・中学部ともに他を頼らない自立(independence)する力と、自らの考えで行動する自律(autonomy)の心を身に付けようと努力してきたことが、大きな成果となって表れてきました。今後も保護者の皆様と連携を図りながら、子どもたちのさらなる飛躍を見届けられるよう、教科学習や様々な行事や生活の中で「誠意と情熱」をもって導いていきたいと強く念じた次第です。

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