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ワトゥルの風(第4号)

冬の訪れ、そして冬休みへ
   校長 丸 本  亙

 7月を迎え、朝起きたときのひんやりとした空気に冬の訪れを感じる頃となりました。新型インフルエンザが流行していますが、保護者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 さて、6月の学校便りではお伝えできませんでしたが、5月26日から29日にかけて中学部の19名がモーニントン半島に宿泊学習に出かけました。今年は学校から1時間半くらいの近いところでの宿泊学習となりましたが、モーニントン半島には大自然が広がっており、多くのアクティビティーに取り組むことができました。生徒たちの様子は学校ホームページの中学部のページに多くの写真とともに掲載されておりますが、引率として参加した私は、写真には残せない多くの子どもたちの前向きなそして素直で優しい様子をいろいろな場面でかいま見ることができました。「自ら考え自ら動く、友達のために自分も頑張ろう。」そんな姿を見ることができ、メル校全体の醸し出す優しさはこの中学部の子どもたちのリーダーシップによるものなんだと確信して帰ってきました。
 6月16日には小学部のミュージックフェスティバルが行われました。3つのグループに分かれ、朝の時間や昼休みを使って一生懸命練習した成果を上手に発表しました。音楽を劇タッチに構成したり、2曲を交互に取り入れたり、輪唱をしたりいろいろな工夫が見られました。子どもたち一人ひとりの顔には、一生懸命取り組んだ満足感が満ちあふれていました。一つ一つの行事や体験を通して、着実にステップアップしている子どもたちを見ているように思いました。子どもたちの心の中にすがすがしさが残るミュージックフェスティバルでした。
 また、こちらの冬至に合わせて「ライト イン ウインター」がフェデレーションスクエアーで開催されました。中学部の子どもたちが日本を代表して「南中ソーラン」を披露しました。多くの外国の方々が見守る中、力強く踊り盛大な拍手を受けていました。中学部の「南中ソーラン」は、回を重ねるごとに集団としてのまとまりと力強さを感じさせるようになってきています。
 6月17日には、学校の行事とは離れますが、サッカーの試合がメルボルンのとても大きなクリケット場で行われました。前回の学校便りでも触れさせていただきましたが、遠く日本を離れて生活していますと、日本に対する思い入れが強くなるものだとさらに実感させられた一日でした。自分の教え子に日本サッカー協会に勤めている倉田研太郎という青年がおり、彼を通して日本代表の選手にメルボルン日本人学校を訪問してくれるように交渉してきましたが、新型インフルエンザの影響もあり実現には至りませんでした。サッカーというスポーツの優れた選手と触れ合うことで何かを子どもたちに感じ取ってもらえればと思っていただけに、実現することが出来ず残念な思いをしています。今後も機会があれば、スポーツに限らずその道のプロと呼ばれる人たちと交流が持てる場を設定していけるよう努力したいと思っております。
 1学期もまとめの時期となりました。4月からの3ヶ月間で多くのことを学び、一回りも二回りも大きく育っているメル校の子どもたち。7月24日からは、2週間あまりの冬休みに入りますが、休みを上手に利用して2学期へと繋げていってほしいと思っております。保護者の皆様のさらなるご理解・ご協力をお願いいたします。

メルボルン日本人学校 学校だより
ワトゥルの風
第4号 平成21 年6月30日

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