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ワトゥルの風 Part2(2月号)

                                                                 「有意義な時間を過ごした夏休み」
                                                                                                                                                   学校長 美谷添久男

 小学部児童は夏休みの期間を利用して、一作品一研究に取り組みました。夏休み後に展示された作品は、一昨年、昨年にも劣らぬ出来栄えで、子どもたちの創作意欲の高さに感心するばかりでした。
見事な出来栄えを披露してくれた作品の数々です。まずはご覧下さい。

 トノサマバッタを観察して丁寧に書き写したもの、砂に色を付けてアートにしたものやたくさんの諺を調べて解説付きカルタをつくったり、植木鉢の中にニンジンの種を蒔いて頭髪部分を育て、その後にピエロのような顔を貼り付けたりした作品も見ることができました。また、画用紙を広げると絵が飛び出してくる仕掛けカードや木製の宝石箱も展示されており、とても低学年とは思えないような創造性に溢れた作品に出会うことができました。
高学年になると、幅広い分野にわたって作品がつくられており、日々の学習で培ってきた豊富な知識や基本的な技能が定着していると思われる工夫された展示物が多くありました。
例えば、授業で習った絵画の技法を使って描きあげた作品、幼い頃から育ってきた郷土に関心を寄せて調べてきた一研究、筆遣いの整った習字作品、風景画やアボリジニアートに挑戦した絵などたくさんの出品がありました。また、読書感想文を学級全員の課題として一作品を仕上げてきましたが、平成27年度日本で行われる「読書感想文コンクール」に、是非出品するとよいと思うものばかりでした。このようなすばらしい作品に出会うたび、子どもたちが充実した夏休みを過ごしてきたことを窺い知ることができました。

そして迎えた3学期は、小中学部に関わらず1,2学期とは違った変化を確実に感じ取ることができます。
ひたむきな授業姿勢、掃除に取り組む様子、言葉遣い、時間を守ろうと呼びかける姿など、さらにワンランクアップしています。3学期は、1年間をまとめるとともに、準備の学期であることを十分に自覚して活動しているようです。

山口県に100歳を過ぎても、いまだに現役の女性スイマーで活躍されている長岡三重子さんという方がみえます。この方は、高齢者の水泳界で24個もの世界記録を保持しておられる方です。その長岡さんは、雑誌の対談の結びの中で印象的な言葉を話されていました。
「自分の未来を開いていくのは、時間を大切にして努力し続けること。そこで得た経験は、一つも無駄はない。」と、自らの体験をもとに対談は終わっていました。
メル校児童生徒たちも、長岡さんの生き方と同じように、決して無駄な時間を過ごしてはいないようです。
この夏休み期間に体験したことが、すべて有益な時間であったことを、これからの学習や日常生活の中できっと答えを出してくれることでしょう。

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